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降誕祭の手紙/地上の草 庵原高子(著) - 田畑書店
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降誕祭の手紙/地上の草 庵原高子自選作品集

発行:田畑書店
四六判
520ページ
上製
価格 3,800円+税
ISBN
978-4-8038-0355-6
Cコード
C0093
一般 単行本 日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年10月30日
書店発売日
登録日
2018年10月10日
最終更新日
2018年11月1日
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書評掲載情報

2019-02-16 図書新聞  3387号
評者: 田中和生

紹介

昭和34年、「降誕祭の手紙」で芥川賞候補になったとき、同期候補には吉村昭氏や金達寿氏、そして山川方夫氏がいた。その山川氏に師事し、三田文学に「地上の草」を連載していた日々……その頃から半世紀以上、戦後の激動期を家庭人として過ごしながらも、ふつふつと漲る文学への思いを絶やさずに生き続けた人生――代表作二作を全面的に改稿し、なおかつ近作の短編からよりすぐった4篇と、山川方夫氏の思い出を綴った1篇を収める、著者畢生の自選作品集

目次

【目次】

第一部
降誕祭の手紙
眼鏡
地上の草

第二部
源平小菊
海抜五・五メートル
夏の星
かきつばた

日々の光――山川方夫

自筆年譜
あとがき

版元から一言

表題作とした「降誕祭の手紙」は、現代においても決して古びない青春の物語。結婚を前にした女友達の微妙な心理の綾を描いて見事です。また「地上の草」は、病にたおれた母親と、亡くなるまで彼女を看病する兄妹たちの群像を描き、明治・大正・昭和と連なるひとつの家族のかたちを長編として刻んだ名作です。また、近作4篇はそれぞれが完成度の高い力作で、著者の文学的精進が伺われます。山川方夫氏が生きていた時代、文学が文学として焦がれる対象であった時代を、これほどに感じさせる作品集はないでしょう。最近の流行りものの小説ではなく、「しみじみといい小説を読みたい」と思われている読者には是非お薦めの一冊です。

著者プロフィール

庵原高子  (アンバラ タカコ)  (

1934年、東京都千代田区生まれ。白百合学園高校卒。後に通信教育課程にて慶應義塾大学卒業。「三田文学」誌発表の「降誕祭の手紙」が昭和33年下期の芥川賞候補作となる。著書に『姉妹』(小沢書店、1997年)、『表彰』(作品社、2005年)、『明日は晴れる』(冬花社、2010年)、『海の乳房』(作品社、2013年)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。