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出版者情報
遊びある真剣、真剣な遊び、私の人生 解題:美学としてのグリッドシステム
- 書店発売日
- 2018年5月24日
- 登録日
- 2018年4月11日
- 最終更新日
- 2018年5月9日
紹介
「デザイナーとしてどう生きるのか」
20世紀を代表するグラフィックデザイナー、
ヨゼフ・ミューラー゠ブロックマンの貴重な肉声から、
デザインの意義をとらえ直す一冊。
ヨゼフ・ミューラー゠ブロックマンは、スイス派を代表する
デザイナーの1人であるとともに、ポール・ランド(アメリカ)、
ブルーノ・ムナーリ(イタリア)らと並び称される
20世紀、戦後を代表するデザイナーの1人である。
彼が残した数々のポスターやCI/VIなどの
グラフィックデザイン各領域での実作。
レイアウト手法として原典的な評価を確立した
『グリッドシステム』をはじめとする著作の数々。
スイス派の存在を世界に知らしめた
国際デザイン誌『ノイエ・グラーフィク』の発刊。
アスペン会議、世界デザイン会議・東京など、世界各国で行った講演活動。
学科長を務めたチューリッヒ応用美術学校や、
ウルム造形大学、大阪芸術大学など、世界各国での教育活動。
その〈実作〉〈著作〉〈教育〉にわたる業績の数々によって、
ミューラー゠ブロックマンは、第2次世界大戦後において、
グラフィックデザインの方向性を指し示す歴史的役割を果たした。
本書では、ミューラー゠ブロックマンが、
動乱の20世紀において、何をデザインの主眼としたのか、
どのようにデザイナーという職業に向き合っていたのかが語られる。
また、デザイン史家の佐賀一郎(多摩美術大学)による解題、
「美学としてのグリッドシステム」では、ミューラー゠ブロックマンが
デザイナーとして社会と結んだ関係を、俯瞰したデザイン史のもとに考察。
『グリッドシステム』の概要、技術解説をふまえつつ、
背景にある理念と表現を一致させようとした、
ミューラー゠ブロックマンの美学をひも解く。
これまであまり知られていなかった妻である芸術家吉川静子と、
たびたび訪れていた日本との密接な関わりにも言及している。
目次
日本語版序文
原書序文
自伝:遊びある真剣、真剣な遊び、私の人生
作品:ポスター 1951–1994
解題:美学としてのグリッドシステム
・デザイン史とミューラー゠ブロックマン
・ミューラー゠ブロックマンと吉川静子
・グリッドシステムの技術と表現、美学
資料:年譜、参考文献
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。