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なぜ「あと1アウト」から逆転されるのか 田尻賢誉(著/文) - 竹書房
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なぜ「あと1アウト」から逆転されるのか (ナゼアトワンアウトカラギャクテンサレルノカ)

スポーツ・健康
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発行:竹書房
四六判
縦188mm 横127mm 厚さ21mm
重さ 330g
256ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-8019-1976-1   COPY
ISBN 13
9784801919761   COPY
ISBN 10h
4-8019-1976-6   COPY
ISBN 10
4801919766   COPY
出版者記号
8019   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年8月16日
書店発売日
登録日
2019年6月18日
最終更新日
2019年7月23日
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紹介

正念場で勝ち切る“勝負脳”を鍛えろ!
明徳義塾・馬淵史郎監督、履正社・岡田龍生監督ほか、
超一流の指揮官、選手たちが語る、歴史的敗戦から学んだ勝利の方程式!

著者は、以下のように述べています。
野球には、ホッとする瞬間がある。
ピンチで2ストライクに追い込んだとき。
先頭打者から二人を抑え、2アウトを取ったとき。
ノーアウト満塁から二人を抑え、2アウトになったとき。
そして、リードして9回2アウトを迎えたときだ。
これらに共通するのは、終わりが見えていること。
あと1ストライクで三振。あと1アウトで3アウト。あと1アウトでゲームセット。
「あとひとつ」なのだ。
そして、これらにもうひとつ共通することがある。
それは、そこから打たれること、点を取られること、負けることだ。
なぜ、そうなってしまうのか?
それには、明確な理由がある。
ゴールが見えたり、終わりがわかったりした途端、人間のパフォーマンスは落ちてしまう。
実はこれは、脳の持つ本能に関係があるのだという。
なぜ、「あと1アウト」から問題が発生するのか。
本書で準備と確認をして、実際のプレーや指導に活かしてもらいたい――本文より

目次

第1章 明徳義塾
「あと1アウト」を両方の立場から何度も経験した名将
27個目のアウトは非常に難しい/勝ったと思ったときが、負けの始まり/
打たれるときは、不思議と第一ストライクを打たれる/なぜ、土壇場で好守備が出るのか/
“できることを確実にやること”が勝利を逃さないための条件/「あと1アウト」から勝利を逃さないために必要なこと
【勝負脳の考察】脳が他の新しい情報に反応しないように注意する
終わりを意識せず、最後の瞬間まで全力投球をする/環境の統一・一貫性を保つことで普段の能力を発揮する/
失敗の連鎖が起きているときは、意図的に統一・一貫性を外す

第2章 寝屋川
スター軍団の大阪桐蔭を「あと1アウト」まで追い詰めた公立進学校
審判も特別視するほどの最強・大阪桐蔭/大阪桐蔭打線を相手に3回までパーフェクトピッチング/
集中力で根尾昴から2打席連続三振/7回終了時3点リードから、微妙な判定で1点差に/
9回2アウトで「80パーセント勝ったな」と/打ち取ったセカンドゴロのトンネルから、悪夢のサヨナラ負け/
悔やまれる、間の取り方と声のかけ方/うわべだけの“試合想定”は無意味
【勝負脳の考察】緊張することで交感神経の働きが高まり、心臓や脳がフル回転する
“引き算思考”ではなく“足し算思考”が勝利を呼び込む/壁を破るために必要なのは、高く具体的な目標設定/
パフォーマンスが発揮できる適度な緊張状態をつくる/勝負に勝つためには、本番と同様に練習でも全力投球しなければいけない

第3章 履正社
宿敵・大阪桐蔭戦で「あと1アウト」から悪夢の四者連続四球で押し出し
宿敵・大阪桐蔭戦で、公式戦未登板の投手を先発起用する奇策/勝つ確率を少しでも上げるためのひらめき/
自信と冷静さから生まれた最高のスタート/相手が嫌がる間の駆け引きと配球で6回無失点/
熱中症で記憶も握力もない中でのピッチング/9回1点リードで、バント失敗ゲッツーから2死走者なしに/
意識朦朧の中、限界を超えて気力だけで投げるも四者連続四球/あのとき勝つためには、何をすべきだったのか/
苦しいときこそ、第三者の目線に立つことが重要
【勝負脳の考察】脳の使い方を変え、相手の立場で現在の状況を考える
心技体を同時に鍛えてこそ、本来のパフォーマンスが発揮できる/相手の状況を洞察する勝負脳をフルに使う

第4章 高知
甲子園まで「あと1アウト」「あと1球」から喫した逆転劇
チャンスの後にピンチが来る/悪い流れを変えるために指揮官が打った手/
8回裏、打線がつながり一挙6得点で逆転して最終回へ/宿敵を相手に、甲子園まで「あと1アウト」/
最後まで冷静だったエースが打たれた理由/目に見えない重圧が、身体に極度の疲労を呼ぶ/
いかに目の前の1球、目の前の1プレーに集中させるかが重要
【勝負脳の考察】脳の力をレベルダウンさせる練習の仕方では意味がない
ネガティブに陥ったら、意図的に統一・一貫性を外す/脳は途中で新しい情報が入ると、新しい情報にのっとって働き出す/
脳がフル回転して高い集中力を維持し続けるには、損得抜きで全力で取り組む

第5章 玉野光南
甲子園まで「あと2アウト」から一気に手にした “優勝”が前代未聞の幻に
ピンチの連続をしのぎ、のちのプロ入り投手を相手に1-0で後半へ/練習で妥協しなかったことが一番の自信/
1点リードのまま最終回に突入/最少得点差の重苦しい展開に耐えて“優勝”のはずが……/
創志学園の猛烈な抗議から、2度にわたる協議へ/前代未聞の“優勝”が覆った判定/
試合再開直後の魔の1球/“優勝”から一転、悪夢の逆転劇/「応援されるチーム、人間になろう」という手本のような選手たち/
大一番の接戦になればなるほど、重要となる言葉の力/最後は、「オレがやってやる」という気持ちしかない
【勝負脳の考察】気落ちするのは、気が緩み、脳が働かなくなる要因となる
人間の脳の仕組みを逆手に取って攻める/「今はダメでも最後はやってやる!」という足し算思考に切り替える

第6章 木更津総合
甲子園で「あと1アウト」「あと1球」から微妙な判定によって敗北
絶対王者・大阪桐蔭を破って生まれた自信/ビッグネームの高校に苦を感じない理由/
絶対に先頭打者を打ち取りたいという想いが力みに/プロ注目の主砲を退け、勝利まで「あと1アウト」に/
フルカウントから、会心のクロスファイヤーがボールの判定に/サヨナラを呼んでしまった、勝利を逃したという心境/
自分を大きく成長させてくれた1球
【勝負脳の考察】一定の環境を維持することで、脳は力を発揮しやすくなる
本番で実力を出せない人は、ルーティンをつくって統一・一貫性を利用する/
脳は「勝てた」と思った瞬間、目的を達成したと判断する

第7章 木更津総合
甲子園で3点リードの「あと1アウト」「あと1球」からの悪夢
8回を終えて5対2、勝利は確実かと思われたが……/9回無死から連打を浴びて消えた余裕/
2度目の「あと1球」で、平凡なゴロに打ち取るも……/9回4失点で、まさかの逆転負け/
逆転を期待する異様な “宇宙空間”に呑み込まれないためには
【勝負脳の考察】脳の仕組みを知り、ゾーンに入る方法を普段から意識して練習する
「もうダメだ」と思うと、脳は思考停止状態になってしまう/ゾーンに入って、最高レベルの能力を発揮するためには

著者プロフィール

田尻賢誉  (タジリマサタカ)  (著/文

1975年兵庫県生。
学習院大学卒。
ラジオ局勤務を経てスポーツジャーナリストに。
高校野球をはじめ、徹底した野球の現場取材に定評があるほか、指導者、中高生、父兄への講演活動も行っている。
『機動破壊』、『機動破壊の秘策』、『機動破壊の解析力』、『高校野球は親が9割』、『超強豪校』、
『激戦区を勝ち抜く方法』『実戦プレー問題』(すべて小社)など著書多数。

上記内容は本書刊行時のものです。