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音楽で起業する 八木 良太(著) - スタイルノート
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音楽で起業する 8人の音楽起業家たちのストーリー

四六判
288ページ
並製
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-7998-0184-0
Cコード
C1073
教養 単行本 音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年4月30日
書店発売日
登録日
2020年3月27日
最終更新日
2020年4月16日
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紹介

欧米では、音楽と最新テクノロジーが融合した事業を展開するベンチャー企業が続々と誕生している。日本でも徐々にそうした「音楽起業家」が誕生しており、そうした日本における音楽起業家を紹介している。「なぜ起業したのか」「なぜ音楽で起業したのか」「何を実現したいのか」「困難や苦労に直面をどのように乗り越えたのか」「起業家に必要なものとは何か」「起業を志す若者への提言」などの質問を投げかけ、彼らとの対話を通じて音楽起業家の実像に迫る。本書では、起業をビジネス的な側面だけでとらず、教育のような非営利目的の事業も起業の対象としている教育、福祉、医療、地域活性化などの分野で、音楽を軸に新しく事業を立ち上げた人びとも含んでいる。音楽で起業したい人、音楽業界での就職を目指す人、音楽家として成功したい人、音楽以外の分野で起業を目指す人など多くの人々に役立つ手引きとなるだろう。

目次

1 文原 明臣(株式会社nana music 創業者・代表取締役)
2 柴田 萌(株式会社リリムジカ創業者・代表取締役)
3 弘石 雅和(ユーマ株式会社/株式会社Pinc 創業者・代表取締役)
4 西尾 周一郎(株式会社クレオフーガ創業者・代表取締役)
5 堀口 直子(株式会社アリア ミュージックオフィス創業者・代表取締役)
6 稲毛 謙介(株式会社テンペストスタジオ創業者・代表取締役)
7 大類 朋美(リトルクラシック in Kawasaki 創業者・ディレクター)
8 西村 謙大(株式会社CotoLab. 創業者・代表取締役)

前書きなど

 国内外のビジネスシーンでベンチャー企業に対する投資が活発化しています。理由の一つは、AI、IoT、VR/AR、ブロックチェーンなどの最新テクノロジーを用いた新しい産業を創出する担い手として、ベンチャー企業に対する期待が高まっているからです。この動きは音楽ビジネスの世界も同様で、欧米では、Spotify(スポティファイ)やPandora(パンドラ)、Amper(アンパー)のような、音楽と最新テクノロジーが融合した事業を展開するベンチャー企業が続々と誕生しています。日本でも、徐々にではありますが、野心的な音楽ベンチャー企業が増えつつあります。こうした音楽に関連する事業を新規に立ち上げる人びとを「音楽起業家」と呼びます。
 起業や起業家に関する書籍や資料は数多く存在しますが、音楽起業家についてはほとんど何の記録もありません。したがって、音楽起業家の実像を知ることは極めて困難でした。そこで、音楽起業家へのインタビューを通じて、「音楽起業家は何を考え、何を求め、何に迷い、何に惑い、何に喜び、何に生きがいを感じているのか」、すなわち、音楽起業家に特有の起業家精神(考え方、心の持ちよう、取り組み方)を明らかにしようとしました。
 具体的には、音楽起業家に対して、「なぜ起業したのか、しかも、なぜ音楽で起業したのか(起業の経緯や動機)」、「会社や事業を通して何を実現したいのか(経営理念)」、「起業してから現在まで、どのような困難や苦労に直面し、それをどのように乗り越えたのか(挫折経験)」、「会社をどのようにマネジメントしているのか(組織・戦略)」、「影響を受けた人物や恩人はいるか(メンターの存在)」、「起業して良かったこと・悪かったこと」、「起業家に必要なものとは何か」、「起業を志す若者への提言」などの質問を投げかけ、彼らとの対話を通じて音楽起業家の実像に迫りました。
 本書では、起業をビジネス的な側面だけでとらえていません。エンターテインメントのような営利目的の事業だけでなく、教育のような非営利目的の事業も起業の対象としています。教育、福祉、医療、地域活性化などの分野であっても、音楽を軸に新しく事業を立ち上げた人びとは音楽起業家です。
 登場する音楽起業家は8人です。モータースポーツでの挫折を経て音楽アプリで世の中に自分の生きた証を残したいと考える音楽起業家(文原明臣)、音楽とティール組織という新しい経営理論で介護福祉業界に新風を吹き込む音楽起業家(柴田萌)、豊富な経験と幅広い人脈を駆使して、常に音楽シーンの最前線で活躍する音楽起業家(弘石雅和)、音楽とITの融合に挑む学生ベンチャー出身の音楽起業家(西尾周一郎)、豊富なアイデアと卓越した行動力で音楽家の活動を支える音楽起業家(堀口直子)、人気ゲーム作曲家でありながら戦略的思考で新しい音楽ビジネスを試みる音楽起業家(稲毛謙介)、地域の子どもたちにアメリカ仕込みの音楽教育を実践する音楽起業家(大類朋美)、エリートサラリーマンの道を捨て音楽ベンチャーに賭けた若手音楽起業家(西村謙大)です。
(中略)
 本書は、音楽で起業したい人、音楽業界での就職を目指す人、音楽家として成功したい人、音楽以外の分野で起業を目指す人を読者として想定しています。音楽を軸に新しく事業を起こしたいと考えている人には参考になるでしょう。8人の音楽起業家たちの多様な活動から、音楽ビジネスや音楽産業の未来、音楽と人の今後の関わり方などを感じ取り、音楽で起業する際の手引きとして本書を活用してほしいと思います。
 また、音楽大学や音楽専門学校で音楽を学び、音楽業界で働くことを望む学生の方にも役立つでしょう。起業する・起業しないにかかわらず、音楽に関わる仕事がしたい若者にとって、音楽起業家たちがたどってきた音楽人生は今後の進路を考える上で参考になるでしょう。
 音楽家を目指す人にも読んでほしいと考えています。起業や起業家というと、音楽家には無関係なことのように感じるかもしれません。しかし、現代の音楽家には、音楽的な才能だけでなく、マネジメント能力が求められます。アーティストはただひたすら創作や演奏といった音楽活動に専念すれば良く、ビジネスに関することはすべてマネジメント会社やレコード会社のような音楽関連企業に任せておけば良いという時代はとっくに過ぎ去りました。現代は、アーティスト自らが音楽的才能を含めた経営資源(ヒト・モノ・お金・情報)をマネジメントし、自らの力でビジネスを行わなければならない時代です。したがって、音楽家としての成功を望むのなら、音楽家自身が起業家であることを強く意識すると同時に、起業について学ぶ必要があります。
 最後に、音楽以外の分野で起業を考えている人にも読んでほしいです。本書に登場する音楽起業家も、製造業やICT(情報通信)業などの他の分野の起業家と共通する点は多いです。経営理念や組織・戦略に対する考え方、困難・苦労に直面したときの対処方法、メンターの存在、起業家に必要な要素などについての話は、一般的な起業論として普遍化できるもので、どのような分野で起業するのであれ、起業を目指す人にとって参考になるはずです。
 この本が、音楽や起業に人生を賭ける人たちのエネルギーになってほしいと願っています。それでは、8人の音楽起業家たちのストーリーのはじまりです。

版元から一言

 この本は、日本における音楽起業家の実像に迫った本です。欧米では、Spotify(スポティファイ)やPandora(パンドラ)、Amper(アンパー)のような、音楽と最新テクノロジーが融合した事業を展開するベンチャー企業が続々と誕生しています。日本でも徐々にそうした「音楽起業家」が誕生しており、教育、福祉、医療、地域活性化といった非営利の事業も含めた日本の音楽起業家に対して、「なぜ起業したのか」「なぜ音楽で起業したのか」「何を実現したいのか」「困難や苦労に直面をどのように乗り越えたのか」「起業家に必要なものとは何か」「起業を志す若者への提言」といった問いかけをしつつ音楽起業家の実像に迫ります。
 音楽起業家にも、迷いや惑い、不安、悩みはあるはずですが、彼らの起業ストーリーに悲壮感はなく、前向きなエネルギーで満ち溢れています。結果として、本書は、起業論としてだけでなく、人生論としても楽しめるものになりました。これは、音楽起業家たちが過去の失敗や現在の惑いなど、本音の部分で自分の人生を語ってくれたおかげです。その意味で、この本は音楽起業家の起業論以上の価値を持つでしょう。
 本書は、音楽で起業したい人、音楽業界での就職を目指す人、音楽家として成功したい人、音楽以外の分野で起業を目指す人を読者として想定しています。音楽を軸に新しく事業を起こしたいと考えている人に参考となるでしょう。さらに、音楽大学や音楽専門学校で音楽を学び、音楽業界で働くことを望む学生の方はもちろん、音楽とは特に関係のない方にも人生を賭けるエネルギーが感じ取れるはずです。

著者プロフィール

八木 良太  (ヤギ リョウタ)  (

流通経済大学経済学部准教授。博士(経営学)。
愛媛県生まれ。横浜国立大学大学院国際社会科学研究科企業システム専攻博士課程修了。アルファレコード、ビクターエンタテインメント、尚美学園大学准教授などを経て現職。専門分野は経営学(経営戦略論、経営組織論、企業論)。日本リスクマネジメント学会評議員。地域デザイン学会特命担当理事(元理事)。

上記内容は本書刊行時のものです。