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津川主一の生涯と業績 丸山 忠璋(著) - スタイルノート
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津川主一の生涯と業績 (ツガワシュイチノショウガイトギョウセキ) 神と人と音楽とに仕えて (カミトヒトトオンガクトニツカエテ)

芸術
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四六判
256ページ
上製
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-7998-0152-9   COPY
ISBN 13
9784799801529   COPY
ISBN 10h
4-7998-0152-X   COPY
ISBN 10
479980152X   COPY
出版者記号
7998   COPY
Cコード
C1073  
1:教養 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2016年6月
書店発売日
登録日
2016年5月28日
最終更新日
2019年12月3日
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書評掲載情報

2017-04-23 クリスチャン新聞  
2016-11-18 レコード芸術  12月号
評者: 谷口昭弘
2016-10-01 音楽鑑賞教育  季刊27号
評者: 佐野靖
2016-10-01 教育音楽  2016年10月号
2016-09-23 日本経済新聞  朝刊
評者: 文化面
2016-08-26 週刊読書人
評者: 手代木 俊一
2016-08-18 ハンナ
評者: ハンナ編集部
2016-08-01 レコード芸術
評者: レコード芸術編集部
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紹介

本書は、津川主一の遺品からその生涯をたどり、また、数々の業績をまとめたものである。津川主一は明治29年に名古屋で生まれ、関西学院神学部卒業後牧師となり、賛美歌の日本語化に尽力した人物。「牧人ひつじを」など今も歌い継がれている津川主一訳による賛美歌がたくさんあり、キリスト教関係者でその名を知る人は多い。また、合唱音楽の普及にも力を尽くし「日本合唱音楽の父」とも呼ばれる。さらには、「おおスザンナ」や「草競馬」などで有名なアメリカの作曲家、フォスターを日本に紹介した人物としても知られ、黒人霊歌を日本に紹介するなど、キリスト教者として、音楽家として活躍した人物で、その全貌を本書で知ることができる。

目次

はしがき

第一章 津川主一の生涯 -社会的活動を中心に-
プロローグ
 宣教の夜明け
 教会創立の時代
 熊本洋学校の設立
 美普教会の歴史
一.主一の少年時代
二.名古屋中学校時代
三.関西学院時代
四.麻布美普教会時代
五.音楽活動の開始
六.東京キリスト教青年会における活躍
 グリークラブを指揮する
 夏期声楽講習会
 多彩な音楽活動プログラム
七.音楽活動の再開
八.多方面における活躍
九.闘病生活
エピローグ
 人びとの思い出のなかに
 みち夫人に関する資料
 家族その後

第二章 津川主一の業績 -著作物を中心に-
一.著作物の概要
二.著書について
 A 讃美歌に関する著作
 B 音楽史に関する著作
 C アメリカ音楽文化に関する著作
 D 教養に関する著作
 E その他の著作
三.訳書について
 A バッハに関する訳書
 B フォスター、黒人霊歌に関する訳書
 C その他
四.曲集について
 A 教会音楽に関する曲集
 B 歌曲に関する曲集
 C 合唱曲に関する曲集
 D 器楽曲に関する曲集
 E その他の曲集

第三章 合唱音楽の開拓者として
 全日本合唱連盟の歴史とともに
 全日本合唱連盟指導者講習会
 課題曲の公募・委嘱
 県連主催合唱祭
 県連主催合唱コンクール
 指導者講習会
 著作を通じて
 津川賞の贈呈

第四章 津川主一と讃美歌
 戦前の讃美歌に関する著作物より
 戦後の讃美歌に関する著作物より
 おわりに

第五章 賀川豊彦を師と仰ぎ
 賀川豊彦との出会い
 賀川豊彦の生い立ち
 貧民窟から社会運動へ
 神の国運動の展開
 弟子たちに見守られて
 天国での二人

第六章 日本におけるフォスター像の確立
 津川によるフォスターの伝記および作品楽譜
 津川の所有するフォスターに関する文献
 津川によるフォスター関連の記事
 フォスターと讃美歌とのかかわり
 教科書に採り上げられたフォスターの作品

第七章 黒人たちの音楽への思い
 ジュビリー・シンガーズの誕生
 ルイジアナ・トリオの来日
 教科書に採り上げられた黒人霊歌
 まとめ

第八章 『教会音楽五千年史』の執筆
 「本書のねらい」より
 本書の構成について
 Ⅰ 聖書の音楽
 Ⅱ グレゴリウス聖詠
 Ⅲ ギリシア正教会の音楽
 Ⅳ ルネッサンスの教会音楽
 Ⅴ 宗教改革とバロック期の教会音楽
 Ⅵ 古典派とロマン派の教会音楽
 Ⅶ 十九世紀と現代の教会音楽
 Ⅷ 教会音楽の大衆化
 Ⅸ 日本の教会音楽
 結論 日本の教会音楽の現在と将来

あとがき
津川主一年譜
参考文献(発行年順)

前書きなど

津川主一について、音楽辞典にはつぎのように紹介されていた。
津川主一 1896.11.16 愛知- 合唱指揮者。一九二一年、関西学院大学神学科を卒業。原田彦四郎に師事。わが国の合唱音楽の開拓者で、多くの合唱曲の編曲、合唱指揮を行った。関東合唱連盟の名誉会長。主要著書《合唱名曲選集》三十巻、《合唱音楽の理論と実際》、《教会音楽五千年史》など。(音楽之友社『標準音楽辞典』1966年初版)
 津川の亡くなったのは一九七一年なので、これはその五年前にあたる生前の紹介記事である。このように生前の津川は、日本の合唱界を牽引してきた人物として知られていた。
 津川に対する筆者の記憶は高等学校時代に遡る。当時、合唱部で用いていた『合唱名曲選集』などを通して、訳詞者、編曲者として津川の名前をよく見かけていた。また、音楽の授業で使用した教科書にも、津川の名前は何回も登場していた。たとえば、フォスター《金髪のジェニー》、ロッシーニ《信仰》、シューベルト《夜》、パレストリーナ《勝ちませる君》、アメリカ民謡《牧場のわが家》(編曲も津川)、ロシア民謡《コサックの悲歌》、カサード《サンタ・クロース》、メンデルスゾーン《羊飼いの歌》、オルランド=ディ=ラッソ《マトナの君よ》、チャイコフスキー《聖史曲》といった具合である。
 こうして津川の名は知らず知らずのうちに記憶の片隅に植えつけられ、その後、音楽教師として教壇に立ったさいは、これらの教材が心強い財産となった。授業では、津川訳詞によるフォスター《夢路より》を生徒たちにうたわせていた。
 今回、ご縁があって、はからずもご遺族の方から蔵書を託されたときは欣喜雀躍、非力を省みず伝記を著すことにためらいはなかった。それまで知らなかった津川の精神史をたどることは、うれしい作業であった。津川が音楽家であるまえにキリスト者であったこと、音楽を自己の芸術表現手段とするまえに、神を讃美するものとしてとらえていたこと、人びとが音楽を通して精神の高みと深みに達することを何よりも望んでおられたこと、などを知るにつけ、感動しつつ筆を進めた。
 お預かりした資料はかなりの量にのぼり、整理に時間を要するため、伝記といってもその概略を止めたにすぎない。今後ともさらに煮詰めたいとは思うが、先のことになるゆえ、とりあえずまとまったところまでをご報告することにした。
 読者からさらなる情報をいただいて、充実させてゆきたいと考えている。
 なお、第一章、第二章に関しては、筆者が先に公表した拙稿「津川主一の生涯と業績-社会的活動を中心に-」(武蔵野音楽大学研究紀要第47号 2015)、および「津川主一の作品研究-蔵書にみる著作物の傾向-」(武蔵野音楽大学研究紀要第44号 2012)をもとに加筆しているため、重複する点があることをご承知願いたい。

版元から一言

合唱愛好家、キリスト教関係者からよく知られている津川主一の生涯をまとめたのが本書です。本書は、著者が津川主一夫人より遺品である資料を預かったことがきっかけでまとめられました。前書きに「津川が音楽家であるまえにキリスト者であったこと、音楽を自己の芸術表現手段とするまえに、神を讃美するものとしてとらえていたこと、人びとが音楽を通して精神の高みと深みに達することを何よりも望んでおられたこと、などを知るにつけ、感動しつつ筆を進めた。」とあるように、キリスト者として音楽をとらえ、日本でまだ知られていなかった音楽を広めていったことがわかります。そして、日本合唱音楽の父とまで言われるほど、合唱音楽の普及に力を尽くし、フォスターや黒人霊歌を普及させることに尽力した津川の功績を、本書は雄弁に物語っています。

●津川主一が作曲した主な校歌
ひなぎく幼稚園(東京都西東京市)
松本市立中山小学校(長野県松本市)
会津若松市立第二中学校(福島県会津若松市)
西東京市立保谷第二小学校(東京都西東京市)
西東京市立東伏見小学校(東京都西東京市)
西東京市立ひばりが丘中学校(東京都西東京市)
平和学園(東京都西東京市)
東大和市立第二小学校(東京都東大和市)
八王子市立由木東小学校(東京都八王子市)
聖望学園(埼玉県飯能市)
工学院大学(東京都新宿区、八王子市)

●津川主一略歴
1896年 名古屋市に生まれる。
1900年 父・弥久茂、東京麻布教会牧師となる。
1910年 名古屋中学校(現 名古屋学院名古屋中学校・高等学校)に入学。
1916年 関西学院神学部に入学。コーラスの指揮、チャペルのオルガニストなどを務める。
1921年 関西学院を卒業、名古屋中学校で聖書教師を務める。
1922年 東京麻布美普教会の牧師となる。
1923年 9月、関東大震災に見舞われ、被害を受ける。
1925年 ベネディクト聖歌団を解散して、東京オラトリオ協会を設立。
1928年 佐藤道子と結婚。司式は賀川豊彦。9月、「東京YMCAの歌」作曲。
1929年 牧師職を辞し、以後音楽活動に専念する。
1930年 東京YMCAにグリークラブを創設。教会音楽研究所を創設・主宰。
    雑誌『教会音楽』創刊。東京交響合唱団(シンフォニック・コーラス)を創設・指揮。
1946年 2月、関東合唱連盟発足。
1947年 6月、東京都保谷市(現 西東京市)に住居を定める。「バッハ・ヘンデル協会」を設立。
1948年 11月、全日本合唱連盟発足。第1回全日本合唱コンクール(審査員)。
1960年 NETテレビ「この道この人」に出演。
1963年 NHK教育テレビ「宗教の時間ー讃美歌の世界」に出演。
1964年 NHKテレビ「黄金の椅子 歌声たからかに~津川主一~」に出演。
1971年 5月3日、逝去(享年74歳)。5月6日、葬儀(青山学院)。
1981年 5月3日、神田YMCAにおいて「津川主一を偲ぶ十年記念会」が催される

著者プロフィール

丸山 忠璋  (マルヤマ タダアキ)  (

1943年 長野県松本市に生まれる。1969年東京藝術大学音楽学部声楽科卒業、長野県および都立高等学校教諭、東京都教育委員会指導主事(教育庁指導部)、文部科学省初中局(教科書調査官)、横浜国立大学教授、武蔵野音楽大学教授(2015年3月退職)を歴任。
著書:『言文一致唱歌の創始者-田村虎蔵の生涯』(音楽之友社1998)、『療法的音楽活動のすすめ-明日の教育と福祉のために-』(春秋社2002)。
訳書:ベネット・リーマー『音楽教育の哲学』(音楽之友社1987)、G.オルフ『オルフ=ムジークテラピィ』(明治図書1992)。

追記





上記内容は本書刊行時のものです。