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ギタリストのためのCubase Pro 8/Artist 8入門
ギターの録音からミックスまで・Cubase Elements 7 / AI 7 / LE 7にも対応
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2015年4月
- 書店発売日
- 2015年4月16日
- 登録日
- 2015年3月20日
- 最終更新日
- 2019年12月3日
紹介
パソコンで音楽を作るためのDAWソフト(DTMソフト)ではダントツの人気を誇る、Cubase(キューベース)の最新版、バージョン8の実用的なガイドブック。ユーザーの中でも特に多い、ギタリストの方のために特化したガイドとなっている。ギタリストが通常よく使う機能に焦点を絞り、特に詳しく解説した。また、解説の手順もギタリストならではの手順に沿って解説している。VOCALOID4 Editor For Cubaseを使った制作方法も解説。ギタリストがCubaseを使うにあたって必要なことを網羅している。この本は、Cubase Pro 8及びCubase Artist 8ユーザーを対象として書かれているが、Cubase Elements 7や、無料版のCubase AI 7、Cubase LE 7ユーザーの人も活用できるように工夫されている。ギタリストならではの疑問点に答えるQ&Aも充実。ギタリストの方の使い方や疑問点はもちろん、それ以外のユーザーにも十分に参考になるので、ギタリストに限らず活用できるガイドブックだ。
目次
■Chapter 0■接続と設定
パソコンとの接続
Cubaseシリーズ
オーディオインターフェース
スピーカー、ヘッドホン
入力用(MIDI)キーボード
起動
ショートカットから
スタートメニューから
Steinberg hubの操作
Cubaseで音を録音/再生するための設定
「デバイス」メニューの操作 1. オーディオデバイスの設定
〈Check!〉ドライバーが表示されない場合
「デバイス」メニューの操作 2. MIDIポートの設定
「デバイス」メニューの操作 3. VSTコネクション
プロジェクトの設定
■Chapter 1■ギターを録音したい
ギター録音の基本
接続
〈Check!〉入力端子の確認
トラック作成
〈Check!〉Cubaseのプロジェクトを理解する
モニター/録音設定
〈Check!〉音が鳴らない!?
適切な入力レベル調整
再生/録音を行うトランスポートの操作
メトロノーム(テンポ)設定
録音
再生
〈Check!〉うまくいかなかったら
Cubaseのエフェクトを使って録音したい
エフェクトをかけるトラックを作成する
エフェクトを「Inserts(インサート)」に読み込む
VST Amp Rackの仕組み
エフェクトの読み込みと操作
アンプとキャビネットの選択
マイクの設定
Masterの操作
プリセットの活用
〈Check!〉Cubase AI 7、LE 7をお使いの方
設定した音色で録音する
エフェクトの設定を変える
自分の使っているエフェクトを使って録音したい
保存
■Chapter 2■付属のオーディオファイルでバックトラックを作りたい
パターンを付属データで作成する
MediaBay(メディアベイ)を開く
MediaBayの検索設定
ドラムパターンを探しプロジェクトに読み込む
ドラムパターンのテンポ調整とコピー&ペースト
ベースフレーズを探し、プロジェクトに読み込む
ベースフレーズのキーの調整
ベースを自分で弾く
VST Bass Ampを使ったベーストラックの録音
〈Check!〉Elements 7、AI 7、LE 7をお使いの方へ
■Chapter 3■自分でバックトラックを作りたい
インストゥルメントトラックでオルガンの音を鳴らす
インストゥルメントトラックの作成とVSTインストゥルメントの起動
音色の選択
MIDIイベントの作成
「キーエディター」を開く
「キーエディター」でのマウス入力の準備
MIDIデータの入力
〈Check!〉間違えて入力してしまったら
他のパートもMIDIデータで作りたい(ベース編)
ベーストラックの作成
MIDIトラックの作成
キーエディターでのステップ入力の準備
ステップ入力によるMIDIデータの入力
MIDIデータのコピペ
他のパートもMIDIデータで作りたい(ドラム編)
ドラムトラックの作成
ドラムエディターの起動と入力準備
ドラムパターンのデータ入力
■Chapter 4■歌を録音したい
ボーカル録音の基本
接続
録音の準備
〈Check!〉マイクスタンドを用意しよう
歌いやすい設定にする(音量バランス編)
歌いやすい設定にする(エフェクト編)
録音
他の楽器をマイクで録音する
VOCALOID4 Editor For Cubaseを使う
ボーカロイドとは
VOCALOID4 Editor For Cubaseの起動
VOCALOID4 エディターを開く
歌声データ(メロディ)の作成
歌声データの入力(歌詞)
CubaseのMIDIトラックでリアルタイム入力したメロディをボーカロイドに歌わせる
演奏をリアルタイムで入力する
クオンタイズでデータを修正する
作成したMIDIデータをVOCALOIDに読み込む
■Chapter 5■音をきれいに、適正にしたい
イベント編集1 データを書き換えない編集
準備
イベントを縮小してノイズを取る
イベントをカットしてノイズを取る
カットした部分をフェードイン/アウトさせる
ソロ状態で試聴し、再調整する
選択したイベントの音量を操作する
〈Check!〉部分的に音量を調整するには
イベント編集2 データを書き換える編集
ノーマライズで音量を上げる
〈Check!〉書き換えても保存するまでは「元に戻す」で戻せる
イベントの一部を選択して編集する
■Chapter 6■納得のいくテイクを録りたい
マルチテイクの録音1(Cubase Pro 8/Artist 8のみ)
録音の準備
〈Check!〉なぜ1~12小節を選ぶか
録音
テイクごとの試聴
テイクの分割と選択
マルチテイクの録音(全バージョンで可能)
録音する
テイク選びの方法
〈Check!〉削除したイベントを元に戻す
■Chapter 7■もう二度と同じようには弾けないでもちょっと直したい
AudioWarpを使ったタイミング修正(Cubase Pro 8/Artist 8のみ)
サンプルエディターを開く
タイミングがずれているところを確認する
フリーワープで修正する
さらに細かい修正へ
禁断の技「テンポ落とし」(全バージョンで可能)
■Chapter 8■もう二度と同じようには歌えないでもちょっと直したい
Pitch Correctを使ったピッチ修正(Cubase Pro 8/Artist 8、Elements 7のみ)
Pitch Correctの起動
各部の名称と設定
〈Check!〉プリセットを活用しよう
VariAudioを使ったピッチ修正(Cubase Pro 8のみ)
サンプルエディターを開きピッチをセグメント表示する
「ピッチクオンタイズ」で全体を修正する
「ピッチを平坦化」で揺れを修正する
手動で単体のセグメントを修正する
■Chapter 9■バランスよく聞こえるようにしたい
ミックス前の準備
トラックの構成を確認する
トラックの状態
HALion Sonic SEの出力設定
ミキサーを表示する
ミキサーの確認
全体的な音量と定位の調整
主役を想定した音量バランスの取り方(ラフミックス)
定位の調整
■Chapter 10■音をかっこよくしたい
EQとは
EQの基本操作
各トラックの操作
ボーカル
ベース
ドラム
リズムギター
シンセ、その他
ギターソロ
リバーブで臨場感を出す
リバーブのアサイン
センドの設定
リバーブの調整
他のトラックのセンド設定
音量の最終調整
オートメーション
マスターでの音の仕上げ
■Chapter 11■オーディオファイルに書き出したい
書き出しの準備
書き出し(オーディオミックスダウン)
各種設定と書き出し
マルチチャンネルの書き出し(Cubase Pro 8のみ)
モノラルとステレオ
■Chapter 12■音楽制作相談室「もっと、こんなことしたい!」
ギターの壁を作りたい
コードアシスタントでワンパターンコード進行から脱却(Cubase Pro 8のみ)
コードに合わせて勝手にハーモニーを付けて欲しい(Cubase 8 Proのみ)
俺が弾いたメロディ、譜面にならない?(Cubase Pro 8のみ)
そんなに本格的じゃなくていいから、バンドで録音してみたい
音が遅れて弾きにくい
コンプがよくわからない
思い立ったらすぐに制作したい
前書きなど
本ガイドは、特にギタリストの皆さんがCubaseを使って効率的に楽曲作成ができるように解説しています。私自身ギターを演奏して曲作りを行いますが、ギタリストはまず「ギターを録音したい」と思うはずです。よって、本ガイドもまずギターを録音、そのあと、バックトラックを作っていくという進行になっています。
Cubaseシリーズは基本的な制作のポテンシャルはもちろんのこと、バージョンアップを果たすたびにユーザーの希望を叶えてきました。その一方、最近は逆に「このようにするとうまくいきますよ。そのためにこういう機能を付けました」という「提案する姿勢」も含まれているように感じます。もちろん、音楽は心のおもむくまま演奏するというのが基本ですが、提案される新しい機能を使いそれまでできなかった制作法にトライしてみるのも音楽性を広げるという意味で有用だと思います。
タイトルにもあるように本ガイドは、Cubaseシリーズの中の、ハードウェア製品などに付属しているAI 7とLE 7というグレードでも楽曲作成ができるように解説してみました。Pro 8やArtist 8とはグレードが違うのでさすがにまったく同じようにというわけにいきませんが、かなりのことができると思います。これは、ハードウェアを購入したときにCubaseに初めて触れた方にも、楽曲作成の面白さをぜひ体感していただきたいという思いからです。
Cubaseを使うギタリストの方々(だけではありませんが)が必ず曲を作れるようになる。それが私の願いです。本書を読んでいる皆さんにぜひ達成してほしいと願っております。
版元から一言
音楽制作ソフト(DAWソフト、DTMソフト)の中でもダントツの人気を維持しているのがCubaseシリーズです。この本は、その最新バージョン8に対応したガイドブックです。
Cubase利用者の中でも、特に多いのがギタリストの方だそうです。そこで、ギタリスト向けに特化した内容のガイドブックを作りました。ギタリストは、他の分野の方とは少し違った手順で制作を進めたり、特定のエフェクトやプラグインを使うことが多いそうで、そうした面を重点的に詳しく解説したガイドが欲しいとのご希望がありました。そこで、このバージョンではユーザー層向けにガイドブックを作ることにしました。その第一弾が本書、ギタリストの方向けのガイドです。
歌声を入れたいこともあるので、ボーカル録音の基本では、マイクのセッティングも説明。スタジオでも活用できます。また、ボカロで歌声を入れたいケースを考えて、最新のVOCALOID4 Editor For Cubaseを使って制作を進める方法についても詳しく解説。歌声データの作り方や、リアルタイム入力したメロディを歌わせる方法など、実用的に解説しています。
決して派手な作りの本ではありませんが、実際にプロミュージシャンとして作品制作に使っている環境で作られた実践的なガイドブックです。「もう二度と同じようには弾けないでもちょっと直したい」「バランスよく聞こえるようにしたい」といった現場で遭遇しそうな状況への対処をわかりやすく解説しています。Q&Aも、「ギターの壁を作りたい」「コードに合わせて勝手にハーモニーを付けて欲しい」「そんなに本格的じゃなくていいから、バンドで録音してみたい」「音が遅れて弾きにくい」といった音楽作りをする上ですぐに出会うような事柄が並んでいます。
ギタリストのために作られた本書ですが、実際には、ギタリストの方でなくても十分に参考となる内容になっています。特に、目新しい機能を追うのではなく、昔からある機能でも十分に活用する姿勢で書かれているので、旧バージョンをご利用の方や、他の用途でご利用の方にも基本からしっかり学べるガイドブックとしてお勧めできます。
上記内容は本書刊行時のものです。