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公害・環境問題の放置構造と解決過程
発行:東信堂
縦220mm
322ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2017年2月
- 登録日
- 2019年4月1日
- 最終更新日
- 2019年4月1日
紹介
何が「解決」で何が「放置」されるのか?公害・環境問題は健康問題や社会問題との因果関係が見えにくく、「被害放置」の構造が現れやすい。そこには被害が認められず切り捨てられ、放置された被害者が残存しているのである。本書はこうした問題を抱えた各事例の検証を通じ、その解決過程には被害住民・地域ごとに異なった特性を有していることを明らかにする。福島第一原発事故以降、揺れる日本の公害・環境政策にも大いに示唆を与える研究。
目次
序 放置の構造と解決との関係
第1章 解決と放置をめぐる社会過程-構造的要因と変革への動き
第2章 判決後40年間のイタイイタイ病住民運動と公害問題「解決」の意味-イタイイタイ病問題とカドミウム問題の「ずれ」を通して
第3章 大分市大気汚染公害と新産業都市開発-大気汚染被害はいかに否定されたか
第4章 関あじ・関さばの誕生-大分・佐賀関における公害・開発問題との関連
第5章 アスベスト被害の救済をめぐる矛盾と放置
第6章 職業性がんの解決過程と行政対応-和歌山ベンジジン問題と大阪印刷業胆管がん問題から
第7章 辺境の公害からのグローバリズム-土呂久慢性砒素中毒とアジアの砒素汚染対策
第8章 インド・ボパール事件をめぐる被害拡大と国際的支援の展開
第9章 福島原発事故における避難指示解除と地域再建への課題-解決過程の被害拡大と環境正義に関連して
上記内容は本書刊行時のものです。