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叛乱の時代 土屋 達彦(著) - トランスビュー
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叛乱の時代 (ハンランノジダイ) ペンが挑んだ現場 (ペンガイドンダゲンバ)

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四六判
縦200mm 横140mm 厚さ30mm
355ページ
上製
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-7987-0143-1   COPY
ISBN 13
9784798701431   COPY
ISBN 10h
4-7987-0143-2   COPY
ISBN 10
4798701432   COPY
出版者記号
7987   COPY
Cコード
C1036  
1:教養 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2013年11月
書店発売日
登録日
2013年10月15日
最終更新日
2022年3月24日
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書評掲載情報

2014-01-12 東京新聞/中日新聞
評者: 三橋俊明(ライター)
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紹介

「あなたは、なぜ、ここにいるのか」私は人々の動機と行動を探った。
学生が個人で参加し、市民が応援し、燃え上がった運動は、なぜ瞬く間に鎮火し、崩壊したのか。

佐世保、王子、成田の反対闘争から、日大、東大などの全共闘運動、自衛官刺殺事件、爆弾闘争、国際テロ事件まで、騒然たる時代の現場を取材し続けた稀有なドキュメント。

目次

はじめに

序 章 番記者前史ー「空白と不安の十年」を超えて

プロキノの門を叩いた父東宝/争議の先頭に立つ/学校に通えない/やっと見つかった居場所/デモを呼びかける/「全国学生招待会議」の運営 


第一章「学生番記者」になる

一 大森実の『東京オブザーバー』
   瞠目すべきベトナム戦争報道/ライシャワー大使の後悔/「主幹がお会いする」/大森実国際問題研究所のオフィス/『東京オブザーバー』の紙面構成3/怪物、大宅壮一/グレーの作業着で配送も 
二 「エンタープライズ」寄港阻止取材
   佐世保取材班に加わる/九州大学、全学連に門を開く/貸しフトンは何人分?/徹底マークする学生/インタビューの極意/早朝の出撃/打ち込まれる催涙ガス弾5/「殺されるかもしれない」/市民の風向きが変わった/全十段の署名原稿/信じがたい紙面づくり/「学生番記者」になる 


第二章 〈1968〉の現場

一 学生が勝った中大学費闘争
   社内にいた現役中大生/慶應、早稲田、明治でも/朝刊早刷りの衝撃/体育会学生も四年生も参加/セクトの狙いを見抜く/大講堂を揺るがす歓声/支援者への手紙 
二 ベトナムから王子へ
   動きだした「野戦病院反対運動」/路地裏を駆け抜けろ/荒れる群集/市民とヤジウマ9/金嬉老と記者の距離 
三 成田闘争の泥沼とその後
   新空港決定の経緯/学生武装化の不安/機動隊の無差別攻撃/私服警官の暴行/「成田二十四時」の放送中止/変質する学生運動/「成田」に残った人々 


第三章 日大闘争の明と暗

一 インターナショナルではなく校歌を
   二億円の使途不明金/日大史上初のデモ/セクトは要らない/全学ストライキ突入/自主講座を開く/バリケードの内外 
二 米国の過激派への取材
   洋上大学の「船学連」/アメリカ行きの目的/土嚢で守るブラック・パンサー党本部/党首カーマイケルへの取材
三 日大全共闘、目前の暗転
   空気が変わった/三万五千人との団交/佐藤首相の怒り/やせ細る日大全共闘/秋田明大、潜伏の弁


第四章 東大闘争の現場か

一 ソクラテスの逃走
   始まりは小さな火/「すいません」といえない/機動隊出動要請が火をつけた/総長の進歩的なポーズ/「名乗ったあなたが全共闘」
二 しのぎあう勢力
   「ブル新、帰れ!」/全学無期限ストライキ/民青vs.全共闘の激化する武闘/拒否された加藤提案
三 安田講堂での年越し
   講堂内に響く紅白歌合戦/回避されたゲバルト/受験生の怒り/むごたらしい衝突/封鎖をめぐる攻防
四 落城
   権力者の動き/テレビは何を報道したか/防衛隊長今井澄の死/橋爪大三郎と後藤田正晴の見方/「六八年世代を比べてみれば/全共闘運動の意義を見直す


第五章 連合赤軍と自衛官刺殺事件

一 『産経』浦和支局へ
   突然の転身/『東京オブザーバー』の休刊とその後/そのころの浦和支局/新支局長、登場/捜査二課長、亀井静香/最初のスクープ/地検庁舎の床下に潜入せよ/十七年ぶりのパーティ 
二 連合赤軍事件への道
   初の内ゲバ殺人/首相官邸襲撃計画/「よど号」ハイジャック事件/赤軍派の武闘路線/京浜安保共闘の襲撃事件/京浜安保共闘と赤軍派の出会い/連合赤軍事件の顛末/信じられない論理
三 朝霞自衛官刺殺事件
   『プレイボーイ』の独占スクープ/主任捜査官の断言/記者はゴールデン街のバーにいる/支局長、デパート配達員に変装する/赤衛軍の全貌/中原と『朝日ジャーナル』編集部員の逮捕/私も逮捕寸前だった?!/記者クラブ、宝くじに当たる 


第六章 世界規模のテロ

一 『夕刊フジ』報道部へ
   一九七二年という年/人間くさい新聞をつくろう/「名文」は要らない/漁船で聞いたミュンヘン事件/初の日本人ハイジャック犯/日本赤軍のシンガポール襲撃/割り出された日本人ゲリラ 
二 ヨーロッパの日本赤軍
   幻のスクープ/仏大使館襲撃2/ヨーロッパの蜂起計画/暗号コード7928477/家に帰れない 
三 「人名地球より重い」、その後
   三菱重工本社ビル爆破事件/クアラルンプール事件/世界が批判した超法規的措置/田中角栄邸宅/世界でのテロ活動

終 章 メディアはどう変わったか
   新聞社を辞める/危機管理会社の創設/メディアの変質/原発事故の報道の仕方/遥かな「叛乱の時代」/「赤旗」と「緑旗」

  「叛乱の時代」年表

あとがき

著者プロフィール

土屋 達彦  (ツチヤ タツヒコ)  (

1941年、兵庫県神戸市に生まれる。66年、慶應義塾大学文学部史学科を卒業。67年、大森実主宰『東京オブザーバー』入社、68年の米原子力空母佐世保寄港阻止闘争の取材を契機に学生運動担当となり、日大や東大の全共闘運動、成田闘争などを取材する。70年、『産経新聞』入社、浦和支局員となる。72年、『夕刊フジ』編集局報道部に異動、国際テロ事件からロッキード事件までを取材する。81年、産経新聞社を退社、月刊誌の創刊などに携わり、その後、危機管理広報を主とするコンサルティング会社を設立し現在に至る。

上記内容は本書刊行時のものです。