版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
いまは静かな時 韓国現代文学選集 東アジア文学フォーラム日本委員会(編) - トランスビュー
.
詳細画像 0

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文電話番号:
注文FAX番号:
注文メール:
注文サイト:

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

取引取次: ト|ニ|楽天|中|鍬谷|八木
直接取引: あり
返品の考え方: 取次ルートは買切返品不可/直接取引は返品可

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。
9784798701004

いまは静かな時 韓国現代文学選集

このエントリーをはてなブックマークに追加
372ページ
並製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-7987-0100-4   COPY
ISBN 13
9784798701004   COPY
ISBN 10h
4-7987-0100-9   COPY
ISBN 10
4798701009   COPY
出版者記号
7987   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2010年11月
書店発売日
登録日
2010年11月25日
最終更新日
2021年6月26日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2011-01-16 朝日新聞
2010-12-05 東京新聞/中日新聞
MORE
LESS

紹介

呉貞姫(オ・ジョンヒ)、李滄東(イ・チャンドン)、金衍洙(キム・ヨンス)ら韓国の代表的現代作家の自選作品集。10の短篇と1つの詩篇を、作家別10分冊に収める、恐ろしくて滑稽で懐かしい豊饒な文学世界。解説=中沢けい。

目次

【収録作品】

『だれが海辺で気ままに花火を上げるのか』    金愛爛[著]  きむふな[訳]
妻に死なれて男手一つで息子を育てる父親に子供が訪ねる。「ねえ、僕はどうやって生まれてきたの」。父は「あの秘密」をうまく語ることができない。法螺話で切り抜けようとする父の、おかしく、あたたかく、切ない振る舞い。


『皆に幸せな新年・ケイケイの名を呼んでみた』  金衍洙[著]  きむふな[訳]
大晦日の雪の日、ピアノの調律にやってきた妻の友人と名乗るインド人との不思議なやり取りを描く「皆に幸せな新年」。死んだ年下の恋人の故郷を探す女流作家の行動と当惑を描いた、奇妙な味の「ケイケイの名を呼んでみた」。


『息、悪夢』        金仁淑[著]  きむふな[訳]
父は彼に、なぜ死んだ母を許すようにと言ったのだろうか。母は、徴兵忌避者の父との間に生まれた彼を、かつて殺そうとしたのだろうか。彼は本当に生まれてきたのだろうか。父と母の秘密が、次第に彼の想念の中に忍び込む。


『いまは静かな時』     呉貞姫[著]  神谷丹路[訳]
障害を持つ子と職を失った夫との無力で不安な暮らし。めまぐるしく変わる工事現場、変貌する都市で、柔らかな体と繊細な神経を持った若い母親は、出て行ったままの子供を捜してさまよう。が、すでに日は暮れてしまった。


『他人への話しかけ』    殷煕耕[著]  安宇植[訳]
他人と関わりなくシンプルでクールに生きたい僕に、面倒な恋愛ばかりする女が近付いてくる。薄情な男たちに翻弄された彼女が僕と接触する理由は、僕が冷たくて傷つきそうには見えないから。都会に生きる男と女の一断面。


『死海』          李承雨[著]  きむふな[訳]
職を失い妻も出て行った私に、古い友人が怪しい投資話を勧める。死海の泥は美容に良い、世界中から客が来る。その開発を一緒にやろうというのだ。執拗な友人の電話を聞きながら、消えた妻の真摯な姿と気持ちを思いやる。



『男の中の男』       李滄東[著]  吉川凪[訳]
1987年の民主化大闘争のなかで、作家の私が出会った一人の男は、思いもかけず変貌していった。地方から出てきた一庶民が、家庭を顧みず世直し運動の闘士に変わっていく様を描いて深い感慨を呼ぶ、哀しくも滑稽な佳篇。


『直線と毒ガス』      林哲佑[著]  神谷丹路[訳]
新聞に漫画を書いていた私は、表現が当局の忌避に触れ連行される。そしてそれがきっかけで直線が描けなくなり、解雇され、同時にどこからともなく充満してくる毒ガスの臭いに悩まされる。私を追い詰めるものの正体は何か。


『葵のようなあなた ほか』 都鍾煥[著]  吉川凪[訳]
死期の迫る恋人に向かって、ともに良く生きようと切々と訴えかける「葵のようなあなた」、子供時代の空想に満ちた豊かな孤独を蘇えらせる散文形式の「誰もいない教室」など、溢れる叙情を美しい情景に載せて詠む9篇の詩。


『あの家の前』       崔 允[著]  吉川凪[訳]
母親の最期を養女のKに看取らせた私は、恐ろしいたくらみを持って接してくるKを避けることができない。今はカメラマンになっている彼女は私を砂漠に誘い出し、油断させて私を捨て去る。読む者の内側にせり上がる恐怖。


『韓国現代文学選集解説 あおい隣りの芝生までの距離』  中沢けい[著]

著者プロフィール

中沢 けい  (ナカザワ ケイ)  (解説

1959年生まれ。78年、「海を感じる時」で群像新人賞、85年、「水平線上にて」で野間文芸新人賞受賞。著書は他に『楽隊のうさぎ』など多数。現在、法政大学文学部日本文学科教授。東アジア文学フォーラム日本委員会のメンバーとして活躍、韓国・中国の作家との交遊が深い。

金 愛爛  (キム エラン)  (

1980 年、仁川生まれ。韓国芸術総合学校演劇院劇作科卒業。短篇「ノックしない家」で第1 回大山大学文学賞小説部門を受賞し、2003 年に同作品を季刊『創作と批評』春号に発表してデビュー。若い同世代の社会文化的な貧しさを透明な感性とウィットあふれる文体、清新な想像力で表現し多くの読者を得る。2005 年度末には「韓国文壇の最大収獲の一つ」と評された。同年、大山創作基金と韓国日報文学賞を最年少で受賞。李孝石文学賞、今日の若い芸術家賞、金裕貞文学賞なども受賞。著書に『走れ、父さん』『唾がたまる』など。邦訳に「水の中のゴライアス」。

金 衍洙  (キム ヨンス)  (

1970 年、慶尚北道生まれ。成均館大英文科卒。93 年デビュー。正統的かつ伝統的叙述を用いながらも新しい想像力で文学の領域を広げている。恋愛や、80 年代から90 年代の大学生のデモ現場など、多様な素材を用いて、現実と幻想、真実と偽りという二分法が壊れたところで境界を出入りする人々を通じて〈私のアイデンティティ〉を探索する。主な作品に『七番国道』『二十歳』『グッドバイ李箱』『愛だなんて、ソニョン』『夜はうたう』『私は幽霊作家です』など。作家世界文学賞、東西文学賞、東仁文学賞、大山文学賞、李箱文学賞などを

金 仁淑  (キム インスク)  (

1963 年、ソウル生まれ。延世大学新聞放送学科1 年生に在学中の83 年にデビュー。90 年代の新たな文学シーンを創出した作家の一人。初期は主に社会体制に関わる作品を発表したが、次第に孤独と疎外という人間存在に関わる洞察へと世界を広げている。著書に『あの女の自叙伝』『ガラスの靴』『刃と恋』など。現代文学賞、李箱文学賞、大山文学賞を受賞。邦訳に「共にゆく道」「あなた」「鏡にまつわる物語」など。

呉 貞姫  (オ ジョンヒ)  (

1947 年、ソウル生まれ。ソラボル芸大文芸創作科卒業。68 年デビュー。初期には身体障害と歪曲された官能、不安な心理などを主要モチーフに、他人と徹底的に断絶され孤独に生きる人物たちの破壊衝動を描いた。80年代以降は社会的に規定された女性の存在を超えて、本質的かつ根源的な女性性を探求している。主な小説集に『幼年の庭』『風の魂』『鳥』『火の河』『古井戸』など。李箱文学賞、東仁文学賞、呉永壽文学賞、東西文学賞、リベラトゥル賞(ドイツ)などを受賞。邦訳に「幼年の庭」、「影踏み」、『金色の鯉の夢』など。

殷 煕耕  (ウン ヒギョン)  (

1959 年、全羅北道生まれ。淑明女子大学国文科、延世大学大学院国文科卒業。95 年、長編小説『鳥の贈り物』で第1 回文学トンネ小説賞受賞。現代人の孤独と内面の傷をテーマとする作品を相次いで発表、90 年代後半を代表する作家の一人となる。主な作品に『最後のダンスは私と』『それは夢だったろうか』『マイナーリーグ』『秘密と嘘』『「幸せな人は時計を見ない』『美しさが私を蔑視する』など。東西文学賞、李箱文学賞、韓国小説文学賞、韓国日報文学賞、怡山文学賞、東仁文学賞など多くの文学賞を受賞。邦訳に『妻の箱』ほか。

李 承雨  (イ スンウ)  (

1960 年、全羅南道生まれ。ソウル神学大学神学科卒業。朝鮮大学教授。81 年、中編小説『エリュシクトンの肖像』を発表しデビュー。人間と宗教への根本的な問いや、また〈不在の父〉を主題とする作品などで大きな注目を浴びる。主要作品に『迷宮についての推測』『植物たちの私生活』『僕はとても長生きするだろう』『懐かしい日記』『私の中に、また何があるのか』『生の裏面』『人は自分の家に何があるのかをしらない』『尋ね人広告』など。大山文学賞、東西文学賞、現代文学賞を受賞。邦訳に「ナイフ」。

李 滄東  (イ チャンドン)  (

1954 年、大邱生まれ。慶北大学卒。83 年に中篇「戦利」が東亜日報新春文芸に当選して小説家としての活動を始め、民主化運動にも携わる。小説集『焼紙』『鹿川には糞が多い』、邦訳に「焼紙」など。韓国日報創作文学賞受賞。また97 年の「グリーンフィッシュ」を始め、「ペパーミント・キャンディ」「オアシス」「シークレット・サンシャイン(原題「密陽」)」などで多くの国際的な映画賞を受賞した映画監督でもある。2010年のカンヌ映画祭では「詩」が脚本賞を受賞。第6 代文化観光部長官、韓国芸術総合学校映像院教授を歴任。

林 哲佑  (イム チョルウ)  (

1954 年、全羅南道生まれ。全南大英文科、西江大英文科大学院卒。韓神大学教授。81 年デビュー。朝鮮戦争、光州民衆化運動など分断の問題とイデオロギーの暴力性を素材に、社会的テーマを叙情的な文体で描く。主な作品に『父の地』『懐かしい南』『月光踏み』『水の影』『赤い部屋』『灯台の下で口笛』『春の日』などがあり、『あの島に行きたい』は映画化された。楽山文学賞、丹齋賞、李箱文学賞、韓国創作文学賞などを受賞。邦訳に「父の地」ほか。

都 鍾煥  (ト ジョンファン)  (

1954 年、忠清北道清州生まれ。忠北大学卒、忠南大学博士課程修了。文学博士。1984 年、「コドゥミ村にて」で詩壇に登場、教職のかたわら詩作を続ける。新婚の妻を失い、全国教職員労働組合を組織したため教壇を追われ、十年後に復職するも病を得て再び教壇を離れた。申東曄創作賞、民族芸術賞、鄭芝溶賞などを受賞、韓国民族芸術人総連合、民族文学作家会議、韓国作家会議などの要職を歴任した。詩集『コドゥミ村で』『葵のようなあなた』『あなたは誰ですか』『柔らかい直線』『悲しみの根』など。散文の著作も多い。

崔 允  (チェ ユン)  (

1953 年、ソウル生まれ。西江大学卒業後、プロバンス大学で博士号取得。78 年に評論で文壇に登場し、88 年に発表した小説「彼方で音もなくひとひらの花びらが散り」が高く評価され本格的な創作活動に入る。抑制のきいた美しい文体と観念的なテーマで多くの読者を得ている。小説集『ささやき、ささやき』『十三種類の名の花の香り』、長編『君はもはや君ではない』『冬、アトランティス』『マネキン』、散文集『はにかむアウトサイダーの告白』など。東仁文学賞、李箱文学賞、大山文学賞などを受賞。文芸評論、韓国文学の仏訳でも名高い。

きむ ふな  (キム フナ)  (

本名・金 我。1963 年生まれ。韓国・誠信女子大学大学院修了後、国際交流員として島根県庁総務部国際課勤務。専修大学大学院日本語日本文学専攻修了(文学博士)。現在、立教女学院非常勤講師。日韓文学シンポジウム、第一回東アジア文学フォーラムの通訳などを担当。著書『在日朝鮮人女性文学論』(作品社)、訳書に『愛のあとにくるもの』(幻冬舎)、『山のある家、井戸のある家』(集英社)ほか、韓国語訳書に『笑いオオカミ』(津島佑子、第1 回板雨翻訳賞受賞)など。

神谷 丹路  (カミヤ ニジ)  (

1958 年生まれ。国際基督教大学卒業。出版社勤務を経て韓国語の翻訳に携わる。著書に『韓国 近い昔の旅―植民地時代をたどる―』『韓国の小さな村で 近い昔の記憶』(共に凱風社)、『韓国歴史漫歩』(明石書店)、共著に『お祭りと祝祭が出会うとき』( アドニス書房)、訳書に『よじはんよじはん』(福音館書店)、共訳に『太白山脈』全10 巻(集英社)など。現在、法政大学・東京女子大学非常勤講師。

安 宇植  (アン ウシク)  (

1932 年、東京生まれ。早稲田大学ロシア文学科中退、ストックホルム大学博士課程修了。桜美林大学名誉教授。82 年、訳書『母』(尹興吉)で日本翻訳文化賞受賞。主な著書に『金史良―その抵抗の生涯―』『天皇制と朝鮮人』など。『アリラン峠の旅人たち』『アダムが目覚めるとき』『ひとの子』『離れ部屋』など訳書・編訳書多数。

吉川 凪  (ヨシカワ ナギ)  (

大阪生まれ。新聞社勤務を経てソウルの延世大学語学堂に留学の後、仁荷大学国文科大学院で博士号取得。日本と韓国の近代文学に関する論文を執筆。現在は翻訳業のかたわら複数の大学で非常勤講師を務めている。著書『朝鮮最初のモダニスト鄭芝溶』(土曜美術社)、訳書『ねこぐち村のこどもたち』(廣済堂)など。

上記内容は本書刊行時のものです。