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出版者情報
特撮の空 島倉二千六、背景画の世界
- 書店発売日
- 2021年3月31日
- 登録日
- 2021年1月7日
- 最終更新日
- 2021年3月16日
書評掲載情報
2021-05-08 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
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紹介
背景で日本の特撮界を支え続けた男、雲の魔術師・島倉二千六初の自伝&作品写真集
あの『ウルトラセブン』「狙われた街」の夕焼け空も、『怪獣総進撃』のバックに描かれた富士山も、『宇宙刑事ギャバン』の魔空空間の背景も、一人の人間が描いていることを知っているだろうか――。
島倉二千六が作品のイメージ、監督の要望に応えて描き続けた空は、日本特撮界の歴史そのものと言っても過言ではない。
スタジオに描かれた背景は一見すると、現実の風景、または写真にしか見えない。しかしそれは人の手によって描かれた空。
その見事な空に魅了され、日本の歴代特撮監督、また黒澤明をはじめとしたの巨匠たちがこぞって島倉に画を依頼した。
60年に渡る背景画家人生の中で描いた空の数は計り知れない。そしてその仕事は今もなお、続いている。
背景で日本特撮界を支え続ける男、島倉二千六初の自伝&背景画写真集。
関係者の誰もが賞賛を惜しまない島倉の仕事を、撮影現場を含む約200点の貴重な写真で振り返った奇跡の一冊です。
実際に現場を見続けてきた人間しか語れない貴重なインタビューと、特撮関係者からのコメントも多数掲載。
特撮の歴史がまた一つ、紐解かれる。
●島倉二千六・略歴
『宇宙大戦争』(59年)、『モスラ』(61年)、『怪獣大戦争』(65年)など円谷英二の現場で背景画の技を磨き、『怪獣総進撃』(68年)、『日本沈没』(73年)、『宇宙からのメッセージ』(78年)、『連合艦隊』(81年)、『さよならジュピター』(84年)、『帝都物語』(88年)、『ガメラ2 レギオン襲来』(96年)などで勇壮な空、宇宙、富士山などを描いてきた。映画のみならず『マグマ大使』(66年)、『ウルトラマン』(66年)、『宇宙刑事ギャバン』(82年)などテレビでも活躍し、『ウルトラマンZ』(2020年)の背景画も手掛けるなど現在も第一線で描き続けている。
上記内容は本書刊行時のものです。