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あたらしい近代服飾史の教科書 衣服の標本で見る、着るものの歴史と文化 長谷川 彰良(著/文) - 翔泳社
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あたらしい近代服飾史の教科書 衣服の標本で見る、着るものの歴史と文化 (アタラシイキンダイフクショクシノキョウカショ イフクノヒョウホンデミルキルモノノレキシトブンカ)

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発行:翔泳社
B5判
448ページ
定価 4,200円+税
ISBN
978-4-7981-7827-1   COPY
ISBN 13
9784798178271   COPY
ISBN 10h
4-7981-7827-6   COPY
ISBN 10
4798178276   COPY
出版者記号
7981   COPY
Cコード
C0070  
0:一般 0:単行本 70:芸術総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2025年1月17日
書店発売日
登録日
2024年10月9日
最終更新日
2025年1月18日
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書評掲載情報

2025-03-22 毎日新聞  朝刊
評者: 橋本麻里(学芸プロデューサー)
2025-02-15 日本経済新聞  朝刊
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紹介

数百年前の美しい衣服を介して、当時の文化や芸術に触れる

私たちが着ている洋服は、長い歴史的変遷を経て生まれたものです。例えば、男性のスリーピース・スーツは1666年がルーツ。当時、男性はシャツに丈が短くタイトな「ダブレット」という上着を着て、「ブリーチズ」という短いズボンを履いていました。英国国王チャールズ2世が「衣服改革宣言」を出し、「コート(上着)・ズボン・ベスト」に「シャツ・タイ」というスリーピースのスタイルが生み出されたのです。また、現代につながるシックでシンプルな男性的着こなしが生まれるのは、フランス革命後。それまでは男性も華やかなレースやリボン、刺繍をふんだんに用いた衣服を着ていたのです。今では「女性的」と思われるような装飾性の高い衣服も当時は富の象徴であり、男性の美しさを誇示するものでした。

女性のドレスもフランス革命を経て大きく変わっていきます。ロココの典型的なドレスが「ローブ・ア・ラ・フランセーズ」です。背中にはヴァトープリーツという大きなひだがつき、柄が織られた高価な絹織物を用い、レースやリボン、刺繍を過剰なほど施していました。フランス革命後は、まるで下着のような白いシュミーズ・ドレスが好まれるなど、美意識と価値観が変化。衣服は簡素になり、堅苦しくない機能性を求めるものへ変わっていきます。

この本では、衣服標本家として数百年前の衣服を分解して標本をつくり、構造美や着心地を研究する著者が、1700年代半ばから西洋の衣服がどのようなもので、どのように変化していったか、豊富な写真を添えて解説します。生地のアップや裏側、ステッチ、ボタンや刺繍など、博物館でも見られないディテールと、分解した衣服のパーツを並べた衣服の標本で、衣服の内部構造を覗きみることができます。なぜドレスや紳士服が美しいのか、衣服の美しさとは何か、ということが浮かび上ってきます。男性ではウエストコート、ジュストコール、アビ・ア・ラ・フランセーズ、アンクロワイヤブル、カルマニョール、Mノッチ・テイルコート、ラウンジ・スーツなど、女性ではローブ・ア・ラ・フランセーズ、ローブ・ア・ラングレーズ、シュミーズ・ドレス、クリノリン、ジゴ・スリーブ、ヴィジット、バッスルなど約50着を掲載。服飾好きな方はもちろん、歴史や美術が好きな方、クリエイターにもおすすめの1冊です。

〈著者紹介〉
長谷川彰良(はせがわ・あきら)
衣服標本家。「半・分解展」を主宰。「半・分解展」では「100年前の感動を100年後に伝える」ことを表現し、衣服を介して歴史と芸術を追体験し、美の根源を探究する場を生み出している。古い西洋の衣服を分解して「標本」にし、衣服の「構造美」や「着心地」を研究。型紙を起こして現代に数百年前の衣服の美しさを具現化することで、服飾の美を触って体験できるものにしている。
X:@rrr00129
Instagram:@akira__hasegawa

上記内容は本書刊行時のものです。