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増税とインフレの真実 髙橋洋一(著/文) - 秀和システム
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増税とインフレの真実 (ゾウゼイトインフレノシンジツ)

社会一般
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四六判
縦188mm 横128mm 厚さ14mm
重さ 230g
216ページ
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-7980-6918-0   COPY
ISBN 13
9784798069180   COPY
ISBN 10h
4-7980-6918-3   COPY
ISBN 10
4798069183   COPY
出版者記号
7980   COPY
Cコード
C0030  
0:一般 0:単行本 30:社会科学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年3月16日
書店発売日
登録日
2023年1月16日
最終更新日
2023年3月9日
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紹介

「財政難ゆえ防衛増税やむなし」「物価上昇が家計直撃」「ハイパーインフレと国債暴落のリスクも」と連日報じられている。しかし「増税しなくても財源はある。増税やむなしは大ウソ」「世界標準で見れば、日本はインフレではない。金融引き締めは尚早」「ハイパーインフレや国債暴落も大ウソ」と著者は説く。なぜ政府は「大ウソ」をついてまで増税をしたがり、インフレだと危機感をあおるのか。その裏には「増税が手柄、勲章になる財務官僚」と、「その言いなり・岸田首相」連合の思惑があった。どのような思惑のもとに、国民は騙されてきたのか。そして本当に知るべき真実とは? 著者は財務官僚を約30年務め、日本政府のバランスシートを史上初めて作成した。日本経済の裏の裏まで知り尽くす数量政策学者が、増税、インフレ、国債、為替といった経済のメインテーマを真正面から取り上げ、真実を明らかにする。この本を読めば、今後ウソや恣意的な情報に騙されず、自分の目で経済の本質を見極めることができる。Youtube「髙橋洋一チャンネル」で登録者数87万人を誇る著者渾身の書き下ろし。

目次

はじめに
第1章 「増税」しなくても財源はある!
     ――なぜ財務省は「増税」「金融引き締め」をしたいのか――
安倍元首相没後に始まった財務省の巻き返し
     財務省と「財務省に言われるがままの岸田首相」連合の企み
「防衛国債」で良い理由はこれだ
    日独の財政破綻確率は、ほぼ同レベル
「増税したい」は財務官僚の職業病
    経済成長による税収増が「おいしくない」理由
    不安はあおるが国債頼み
恥ずかしくて世界に言えない「消費減税できない理由」
    禁じ手に手を染めた財務省
    増税だけが手柄、勲章になる
増税なしで増収できる方法はこれだ!
「すべて電子マネー」で税収アップを!
「官僚は国益のために動く」は幻想だ

第2章 世界標準で見れば日本はインフレではない
     ――政府・日銀はインフレ対策より給料アップを!――      
「日本はインフレではない」の根拠…GDPデフレーター
    「GDPデフレーター」で測るのが世界標準
    名目GDPと実質GDP
        【図①】GDPデフレーター
    消費者物価指数は3%超でも「GDPデフレーターは1・1%」
        【図②】日米欧のインフレ率の推移
    「肌感覚」で判断する危うさ
「インフレはイヤ」「でも給料上げろ」という無いものねだり
    インフレにならないと給料は上がらない!
賃金が上がらないのは日銀と「ハイパー野郎」の責任
        【図③】OECD加盟国の平均賃金の推移
        【図④】名目GDPの推移
    日銀に引き締めを迫る財務省・マスコミの愚かさ
インフレ率と失業率との関係を押さえる…フィリップス曲線
        【図⑤】フィリップス曲線
    「インフレ目標2%」と「遠足のおやつ300円」
「金融引き締めでなく緩和が必要」と一目で分かるグラフ
        【図⑥】フィリップス曲線と金融・財政政策
    完璧に理解していた安倍元首相
ノーベル賞学者・クルーグマンの「4%でOK」の真意
バブルは、文句のつけようがない「超優秀な経済」だった!
    「日経新聞のバブル叩き」こそ叩かれるべき
ノーベル賞学者・バーナンキが明言! バブル潰しは誤り
《コラム①》「日銀総裁」の真実
        日銀は「政府の子会社」
        「日本経済や国益より金融業界」が日銀の本音
       
第3章 なぜ、財務省は「悪い円安」というウソをつき続けるのか
     ――世界の常識「円安になるとGDPが上がる」を無視する理由――
円高や円安は「円の実力」のバロメーターではない
      「円高が望ましい」という誤解
なぜ「円高=正常」「円安=要警戒」というイメージになったのか
      「1ドル360円」という高ゲタ 
      「高度成長したから円高になった」は誤り
         【図⑦】円ドルと日米マネタリーベース比の推移
      実質実効レート
         【図⑧】実質実効為替レート(46年前との比較)
為替ほどシンプルなものはない
      為替レートは「2国間の金融政策の差」で決まる
「インフレ目標」を見れば金融政策が分かる
     「短期」は神のみぞ知る
「円安だから金利を上げろ」は大間違い
      緊縮論者の裏に財務省
「円安になるとGDPは上がる」は世界の常識
      なぜ「良い話」を国もマスコミも指摘しないのか?
      自国通貨安を貶めるのは日本だけ
      自然増収は手柄にならない
「円安→物価上昇→給料アップ」に、なぜマスコミは触れないのか
《コラム②》「金利差で為替が決まる」は本当?

第4章 「国債はいずれ暴落」は、増税したい財務省の大ウソだ
      ――「先進国で最悪の債務残高だから危険」の間違いはどこか――
「国債暴落」は、なぜ杞憂なのか
       政府は日銀が持つ国債の利払いも元金償還もしなくて良い!   
それでも「残り700兆円以上」を問題にしたがる人たち
「日銀が国債を保有しすぎるのは問題」論にバーナンキが答えた
      ドイツと日本の破綻確率は同じ
国債を大量発行すれば減税できるのか
「1人あたり借金いくら」に惑わされるな
      新人記者の教育と餌付けの利害一致
財務省は、なぜ借金だけ発表するのか?
「天下り先リスト」…財務省が資産を公開しない呆れた理由
      「出資先」がバレてしまう!
私が「政府のバランスシート」を初めて作ったときの反応
      10年たってようやく日の目を見た
海外には「財政安定」、国内には「逼迫」をアナウンス
      「増税しか手柄にならない」がすべての元凶
「官僚は国益のために動く」は幻想だ
《コラム③》東大法学部以外は「変わってる」財務省
        われら富士山、ほか並びの山
        「財務官僚OB政治家」がパッとしない理由

第5章 これだけ知っておけば、金融機関に騙されずに「資産」を守れる!
     ――生活防衛のために「いま理解しておくべきこと」――
FXはギャンブルである
      短期すぎて読めない
短期の為替予測は不可能!
「年金は破綻する」のウソ
年金保険料は「払わなければいけないもの」
年金は、長生きするほどお得
      年金と死亡保険は真逆
年金を受給できる年齢がどんどん引き上げられる理由
NISA、投資信託は本当にお得?
「老後のための保険や投資」に騙されるな!
      変額保険は「ほぼ投資信託」
どうしても投資したいなら国債がおすすめ
      なぜ銀行は国債をコソコソ売るのか
変動金利と固定金利
         【図⑨】金融機関のバランスシート
     「銀行がリスクを抑えやすい」がポイント
         住宅ローン、今後は「変動金利」がリスクになる
《コラム④》持ち家か賃貸か、マイカーかリースか
         マイカーを買う? リースで乗る?
 
おわりに

著者プロフィール

髙橋洋一  (タカハシヨウイチ)  (著/文

1955年東京都生まれ。嘉悦大学ビジネス創造学部教授。株式会社政策工房代表取締役会長。
経済学者、数量政策学者、元大蔵・財務官僚。学位は博士(政策研究。千葉商科大学・2007年)。研究分野はマクロ経済学、財政政策、金融政策。
東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。1980年、大蔵省(現・財務省)入省。理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)等を歴任。
小泉内閣・第1次安倍内閣ではブレーンとして活躍し「霞が関埋蔵金」の公表や「ふるさと納税」「ねんきん定期便」など数々の政策提案・実現をしてきた。2008年退官、現在に至る。
『さらば財務省! 官僚すべてを敵にした男の告白』(講談社。第17回山本七平賞)、『99%の日本人がわかっていない 国債の真実』(あさ出版)などベスト・ロングセラー多数。歯に衣着せず真実を語るブレない姿勢と説明の分かりやすさで幅広く支持されている。
Youtube「髙橋洋一チャンネル」登録者数は87万人、twitterフォロワー数は53万人を超える(2023年3月時点)。

上記内容は本書刊行時のものです。