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増税とインフレの真実
- 初版年月日
- 2023年3月16日
- 書店発売日
- 2023年3月17日
- 登録日
- 2023年1月16日
- 最終更新日
- 2023年3月9日
紹介
「財政難ゆえ防衛増税やむなし」「物価上昇が家計直撃」「ハイパーインフレと国債暴落のリスクも」と連日報じられている。しかし「増税しなくても財源はある。増税やむなしは大ウソ」「世界標準で見れば、日本はインフレではない。金融引き締めは尚早」「ハイパーインフレや国債暴落も大ウソ」と著者は説く。なぜ政府は「大ウソ」をついてまで増税をしたがり、インフレだと危機感をあおるのか。その裏には「増税が手柄、勲章になる財務官僚」と、「その言いなり・岸田首相」連合の思惑があった。どのような思惑のもとに、国民は騙されてきたのか。そして本当に知るべき真実とは? 著者は財務官僚を約30年務め、日本政府のバランスシートを史上初めて作成した。日本経済の裏の裏まで知り尽くす数量政策学者が、増税、インフレ、国債、為替といった経済のメインテーマを真正面から取り上げ、真実を明らかにする。この本を読めば、今後ウソや恣意的な情報に騙されず、自分の目で経済の本質を見極めることができる。Youtube「髙橋洋一チャンネル」で登録者数87万人を誇る著者渾身の書き下ろし。
目次
はじめに
第1章 「増税」しなくても財源はある!
――なぜ財務省は「増税」「金融引き締め」をしたいのか――
安倍元首相没後に始まった財務省の巻き返し
財務省と「財務省に言われるがままの岸田首相」連合の企み
「防衛国債」で良い理由はこれだ
日独の財政破綻確率は、ほぼ同レベル
「増税したい」は財務官僚の職業病
経済成長による税収増が「おいしくない」理由
不安はあおるが国債頼み
恥ずかしくて世界に言えない「消費減税できない理由」
禁じ手に手を染めた財務省
増税だけが手柄、勲章になる
増税なしで増収できる方法はこれだ!
「すべて電子マネー」で税収アップを!
「官僚は国益のために動く」は幻想だ
第2章 世界標準で見れば日本はインフレではない
――政府・日銀はインフレ対策より給料アップを!――
「日本はインフレではない」の根拠…GDPデフレーター
「GDPデフレーター」で測るのが世界標準
名目GDPと実質GDP
【図①】GDPデフレーター
消費者物価指数は3%超でも「GDPデフレーターは1・1%」
【図②】日米欧のインフレ率の推移
「肌感覚」で判断する危うさ
「インフレはイヤ」「でも給料上げろ」という無いものねだり
インフレにならないと給料は上がらない!
賃金が上がらないのは日銀と「ハイパー野郎」の責任
【図③】OECD加盟国の平均賃金の推移
【図④】名目GDPの推移
日銀に引き締めを迫る財務省・マスコミの愚かさ
インフレ率と失業率との関係を押さえる…フィリップス曲線
【図⑤】フィリップス曲線
「インフレ目標2%」と「遠足のおやつ300円」
「金融引き締めでなく緩和が必要」と一目で分かるグラフ
【図⑥】フィリップス曲線と金融・財政政策
完璧に理解していた安倍元首相
ノーベル賞学者・クルーグマンの「4%でOK」の真意
バブルは、文句のつけようがない「超優秀な経済」だった!
「日経新聞のバブル叩き」こそ叩かれるべき
ノーベル賞学者・バーナンキが明言! バブル潰しは誤り
《コラム①》「日銀総裁」の真実
日銀は「政府の子会社」
「日本経済や国益より金融業界」が日銀の本音
第3章 なぜ、財務省は「悪い円安」というウソをつき続けるのか
――世界の常識「円安になるとGDPが上がる」を無視する理由――
円高や円安は「円の実力」のバロメーターではない
「円高が望ましい」という誤解
なぜ「円高=正常」「円安=要警戒」というイメージになったのか
「1ドル360円」という高ゲタ
「高度成長したから円高になった」は誤り
【図⑦】円ドルと日米マネタリーベース比の推移
実質実効レート
【図⑧】実質実効為替レート(46年前との比較)
為替ほどシンプルなものはない
為替レートは「2国間の金融政策の差」で決まる
「インフレ目標」を見れば金融政策が分かる
「短期」は神のみぞ知る
「円安だから金利を上げろ」は大間違い
緊縮論者の裏に財務省
「円安になるとGDPは上がる」は世界の常識
なぜ「良い話」を国もマスコミも指摘しないのか?
自国通貨安を貶めるのは日本だけ
自然増収は手柄にならない
「円安→物価上昇→給料アップ」に、なぜマスコミは触れないのか
《コラム②》「金利差で為替が決まる」は本当?
第4章 「国債はいずれ暴落」は、増税したい財務省の大ウソだ
――「先進国で最悪の債務残高だから危険」の間違いはどこか――
「国債暴落」は、なぜ杞憂なのか
政府は日銀が持つ国債の利払いも元金償還もしなくて良い!
それでも「残り700兆円以上」を問題にしたがる人たち
「日銀が国債を保有しすぎるのは問題」論にバーナンキが答えた
ドイツと日本の破綻確率は同じ
国債を大量発行すれば減税できるのか
「1人あたり借金いくら」に惑わされるな
新人記者の教育と餌付けの利害一致
財務省は、なぜ借金だけ発表するのか?
「天下り先リスト」…財務省が資産を公開しない呆れた理由
「出資先」がバレてしまう!
私が「政府のバランスシート」を初めて作ったときの反応
10年たってようやく日の目を見た
海外には「財政安定」、国内には「逼迫」をアナウンス
「増税しか手柄にならない」がすべての元凶
「官僚は国益のために動く」は幻想だ
《コラム③》東大法学部以外は「変わってる」財務省
われら富士山、ほか並びの山
「財務官僚OB政治家」がパッとしない理由
第5章 これだけ知っておけば、金融機関に騙されずに「資産」を守れる!
――生活防衛のために「いま理解しておくべきこと」――
FXはギャンブルである
短期すぎて読めない
短期の為替予測は不可能!
「年金は破綻する」のウソ
年金保険料は「払わなければいけないもの」
年金は、長生きするほどお得
年金と死亡保険は真逆
年金を受給できる年齢がどんどん引き上げられる理由
NISA、投資信託は本当にお得?
「老後のための保険や投資」に騙されるな!
変額保険は「ほぼ投資信託」
どうしても投資したいなら国債がおすすめ
なぜ銀行は国債をコソコソ売るのか
変動金利と固定金利
【図⑨】金融機関のバランスシート
「銀行がリスクを抑えやすい」がポイント
住宅ローン、今後は「変動金利」がリスクになる
《コラム④》持ち家か賃貸か、マイカーかリースか
マイカーを買う? リースで乗る?
おわりに
上記内容は本書刊行時のものです。