版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
チョムスキーと言語脳科学 酒井 邦嘉(著/文) - 集英社インターナショナル
..
【利用不可】

チョムスキーと言語脳科学 (チョムスキートゲンゴノウカガク)

このエントリーをはてなブックマークに追加
新書判
縦173mm 横106mm 厚さ12mm
重さ 165g
256ページ
定価 860円+税
ISBN
978-4-7976-8037-9   COPY
ISBN 13
9784797680379   COPY
ISBN 10h
4-7976-8037-7   COPY
ISBN 10
4797680377   COPY
出版者記号
7976   COPY
Cコード
C0240  
0:一般 2:新書 40:自然科学総記
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年4月5日
最終更新日
2019年4月5日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2019-12-15 毎日新聞  朝刊
評者: 中村桂子(JT生命誌研究館館長)
2019-07-14 毎日新聞  朝刊
評者: 中村桂子(JT生命誌研究館館長)
2019-06-15 朝日新聞  朝刊
MORE
LESS

紹介

「言葉と脳」の研究で今最も注目される著者が、議論百出するチョムスキーの言語理論に迫る!

子どもが楽々と言葉を身につけられるのはなぜか?
第二言語の習得が難しいのはどうしてか?
人工知能が言語をうまく扱えない本当の理由ーー。
チョムスキーの理論を言語脳科学で実証し数々の謎が明らかに!

すべての自然言語には共通の基盤があり、言語機能は生得的だとする「生成文法理論」は正しいのか。
言語研究の「革命」を告げるチョムスキー著『統辞構造論』を詳しく解説し、生成文法理論の核心となる〈文法中枢〉が脳内に存在することを、言語脳科学の実証実験によって明らかにする!

【内容】(「目次」より)
序章 「世界で最も誤解されている偉人」ノーム・チョムスキー
ダーウィンやアインシュタインと並ぶ革新性/文系の言語学を「サイエンス」にしたゆえの摩擦/「猿を研究すれば人間が理解できる」と思っていたが/チョムスキーがモデルにした「物理学」の発想とは
第一章 チョムスキー理論の革新性
現象論だけでは「サイエンス」にならない/「プラトンの問題」~なぜ乏しい入力で言語を獲得できるのか/行動主義心理学との決定的な違い/「学習説」と「生得説」/チョムスキーが進化論を否定したという誤解/言語は双子から生まれたのかもしれない/文の秩序を支える「木構造」/「みにくいあひるの子」は何がみにくいのか/再帰的な階層性
第二章 『統辞構造論』を読む
言語研究の「革命」開始を告げる記念碑的著作/「装置」と見なせるような文法/動物の鳴き声を研究しても人間の言語の解明は「不可能」/文法のチョムスキー階層/句構造と構成素/句構造などを生み出す書き換え規則/文脈依存文法と文脈自由文法/句構造文法の限界を超えるには/「変換分析」というアイディア/言語理論を絞り込む三つの条件/「言語学的レベル」とは何か/統辞論と意味論/チョムスキー批判に答える
第三章 脳科学で実証する生成文法の企て
文法装置としての脳/脳の言語地図~語彙・音韻・文法・読解の中枢/入力と出力を超える「脳内コミュニケーション」/自然な多言語習得を目指して/脳の活動を「見る」fMRI/言語能力と認知能力をどう区別するか/併合度の予想値と見事に一致した実験結果/脳腫瘍患者の「失文法」が明らかに
最終章 言語の自然法則を求めて
サイエンスにおける「仮説」/都合のよい解釈を避ける工夫/因果関係を証明することの難しさ/悪魔にだまされていないか

【著者略歴】
酒井邦嘉 言語脳科学者、東京大学大学院教授。1964年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。1996年マサチューセッツ工科大学客員研究員を経て、2012年より現職。第56回毎日出版文化賞、第19回塚原仲晃記念賞受賞。脳機能イメージングなどの先端的手法を駆使し、人間にしかない言語や創造的な能力の解明に取り組んでいる。著書に『言語の脳科学』『科学者という仕事』(とも

上記内容は本書刊行時のものです。