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人間の土地へ 小松 由佳(著/文) - 集英社インターナショナル
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人間の土地へ (ニンゲンノトチヘ)

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四六判
縦194mm 横134mm 厚さ23mm
重さ 400g
264ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-7976-7389-0   COPY
ISBN 13
9784797673890   COPY
ISBN 10h
4-7976-7389-3   COPY
ISBN 10
4797673893   COPY
出版者記号
7976   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2020年8月12日
最終更新日
2020年9月19日
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書評掲載情報

2020-12-05 日本経済新聞  朝刊
2020-11-28 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 小松成美(作家)
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紹介

世界で最も困難な山、K2に日本人女性として初登頂した著者と、
今世紀最大の人道危機、シリア内戦に翻弄された沙漠の男。
平和な沙漠の民が内戦の大きな渦に巻き込まれていく様を
二人の目を通し、内側から描いたノンフィクション。

角幡唯介、ヤマザキマリ 絶賛!

角幡唯介
「小松さんが山を下りてから
どういう生き方をしているのか気になっていた。
混迷のシリアで人間の生の条件を見つづけた彼女の記録は、
とても貴重だ」

ヤマザキマリ
「登山で知った自然界の過酷を、
シリアの混乱と向き合うエネルギーに昇華させ、
全身全霊で地球を生きる女性の姿がここにある」


世界第2の高峰K2に日本人女性として初めて登頂した小松由佳。
標高8200メートルでビバークを余儀なくされた小松は、命からがら下山し、
自分が大きな時間の流れの中で生かされているにすぎないと知る。
シリア沙漠で出会った半遊牧民の男性、ラドワンと恋に落ち、やがて彼の大家族の一員として受け入れられる。
平和だったシリアにも「アラブの春」の波は訪れ、百頭のラクダと共に長閑に暮らしていた一家も、否応なく内戦に巻き込まれていく。
徴兵により政府軍兵士となったラドワンだが、同胞に銃は向けられないと軍を脱走し、難民となる。しかし安全を手にしたはずのヨルダンで、難民としての境遇に悩み、再び戦場であるシリアに自らの生きる意味を求めようとする。
小松とラドワンは、お互いの文化の壁に戸惑いながらも、明日の希望に向かって歩み続ける。





小松由佳(こまつ ゆか)

フォトグラファー。1982年、秋田県生まれ。高校時代から登山に魅せられ、内外の山に登る。2006年、世界第二位の高峰K2(8,611m/パキスタン)に、日本人女性として初めて登頂(女性としては世界で8人目)。植村直己冒険賞、秋田県民栄誉章を受賞。草原や沙漠など自然と共に生きる人間の暮らしに惹かれ、旅をするなかで、シリアで半遊牧民のラドワンと知り合い、結婚。2012年からシリア内戦・難民をテーマに撮影を続ける。著書に『オリーブの丘へ続くシリアの小道で ふるさとを失った難民たちの日々』(河出書房新社)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。