版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
マキエマキ マキエマキ(著/文) - 集英社インターナショナル
..
【利用不可】

マキエマキ (マキエマキ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
B5判
縦257mm 横182mm 厚さ9mm
重さ 410g
112ページ
定価 3,500円+税
ISBN
978-4-7976-7370-8   COPY
ISBN 13
9784797673708   COPY
ISBN 10h
4-7976-7370-2   COPY
ISBN 10
4797673702   COPY
出版者記号
7976   COPY
Cコード
C0072  
0:一般 0:単行本 72:写真・工芸
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年1月18日
最終更新日
2019年2月21日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

「私のエロは私が決める」
いま、最も注目される「人妻熟女自撮り写真家」マキエマキのファースト作品集!
美術史家・山下裕二氏、編集者・都築響一氏、詩人・伊藤比呂美氏も絶賛!

〈作者について〉
1966年大阪生まれ。
1993年よりフリーランスの商業カメラマンとして雑誌、広告などでの活動を始める。
2015年に「愛とエロス」をテーマにしたグループ展に出展したことがきっかけで、自撮り写真の魅力に目覚める。
以後、夫の協力を得ながら、セーラー服に始まり、ホタテビキニから女体盛りまで様々なロケ地やシチュエーションを模索しながら、
「人妻熟女自撮り写真家」として発表を続けている。

<推薦の言葉>
アカデミックな「エロス」に辟易してきた私は、ここで宣言しよう。「エロス」ではなく「エロ」が、しかも「昭和のエロ」が素晴らしいと。「エロ」に「ス」が付いたらろくなもんじゃない(美術史家・山下裕二)

「持てるもの」としてのプロに対する、アマチュアや無名の作家という「持たざるもの」の反乱。男たちが妄想としてつくりあげてきたエロスへの、女の側からの反乱(編集者・都築響一)

〈作者からのステートメント〉
性の対象として見られることがずっと嫌だった。男性が、自分に性的な興味を持って接して来るたびに、辛い気持ちになった。
写真撮影を生業としたのは、女性性を求められずに済む仕事だと思ったからだった。
それなのに、必要以上の好意を示されたり、性的な関係を持ちたいと仄めかされたりすることが付いて回り、女に生まれてきたことが呪わしかった。
20代後半から、49歳まで、美しく装うことや、女性らしい振る舞いを避け、自分の女性性を葬るように生きてきた。
49歳になったとき、閉経の兆候が現れた。自身の女としての象徴だった現象がなくなると実感したとき、大きな喪失感を覚えた。
あんなに忌み嫌っていた自分の「女」が消えていくことに、寂しさを感じたのだ。消えてしまう前に女の自分を残したい、少しでも長く女でいたい、そんな想いで自分にカメラを向け始めた。
そのときに思い浮かんだのは、子供の頃、街なかに貼られていた、ピンク映画のポスターや、橋の下に落ちていたエロ本のイメージだった。
振り返ると、昭和の「エロ」は、女性の人権を、あり得ないほど蹂躙しているものだった。それは、まさに男たちのファンタジー。
女性から見ると、あまりにもバカバカしい、そのファンタジーを再現して笑うことが、かつて葬った自分の女性性への弔いになるような気がした。
夢の国のお姫様のドレスを着るように、私は、マキエマキという着ぐるみを着て、ファンタジーの主人公を演じる。台本も、演出も、監督もすべて私。
誰にも縛られず、私自身が作り出す、私のエロファンタジー。これを作り出すことが、今の私には生きる喜びになっている。

上記内容は本書刊行時のものです。