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認知症の取扱説明書 平松 類(著/文) - SBクリエイティブ
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認知症の取扱説明書 (ニンチショウノトリアツカイセツメイショ)

新書
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新書判
288ページ
定価 840円+税
ISBN
978-4-7973-9596-9   COPY
ISBN 13
9784797395969   COPY
ISBN 10h
4-7973-9596-6   COPY
ISBN 10
4797395966   COPY
出版者記号
7973   COPY
Cコード
C0236  
0:一般 2:新書 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年3月8日
最終更新日
2018年4月13日
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書評掲載情報

2019-03-09 日本経済新聞  朝刊
評者: 野村進(ノンフィクションライター)
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紹介

今回のテーマは認知症。
本書でも、高齢者の困った行動に対して、
・周囲はどうすればいいのか
・高齢者本人は何をすればいいのか
を優しく解説します。
どれも簡単で、すぐに実行に移せる方法です。

「徘徊」
「おもらし」
「家の中をゴミだらけにする」
「すぐキレる、暴力を振るう」
「昼夜逆転により、介護をする家族は夜も眠れず」
「『アタシのもの盗んだでしょ?』など被害妄想をする」
最悪の場合は
「交通事故を起こす」
「火事を起こす」
はたまた「銀行口座から預金がおろせず、介護貧乏になって破産」…。

認知症だと思われるこれらの問題行動の数々。
「認知症だから治らないし、どうすることもできない」
と思っていませんか?

でも、諦めていません。
まずは、認知症とは全然違う原因であることが多いから。
目や耳や手足が老化しているだけで、改善すれば問題行動が減ることも多いのです。
残念ながら認知症だったとしても、状況をよくしたり、認知症の進行を遅らせることができる場合も案外多いものです。

本書では、これら、認知症“が原因だと考えられる”問題行動について、
真の原因を探り
少しでも状況をよくするための方法を具体的に簡潔に解説します。
周囲ができることもあれば、問題行動を起こす本人にできることも取り上げます。


著者は、現役の医師であり医学博士の著者・平松類先生。
診療で10万人以上の高齢者と接してきた経験に加え、
国内外の膨大な医学論文やデータを読みあさって得た知識を総動員してまとめたのが本書です。

次のどれかに当てはまった方は、必読です。
1、老いた親など、困った行動をする高齢者が身近にいる方
2、高齢者全般、高齢者に近い将来になる方
3、高齢者と接することが多い介護施設の職員や医療関係者など


以下の問題行動が気になる方、必読です。
↓ ↓ ↓
・すぐにキレる/暴力を振る/セクハラをする
・オシッコを漏らす/ウンコを漏らす
・徘徊する
・睡眠不足になる/昼夜が逆転する
・「もの盗られ妄想」など、被害妄想をする
・家の中をゴミだらけにする
・暇なのに待てない/曜日や月日、さらには自分の年齢も答えられない
・気温や季節を無視した服装をする/風呂場で倒れる
・身なりに無頓着になる
・新しいものを頑なに拒否する
・交通事故を起こす
・火事を起こす
・介護費用がおろせず破産

目次

【第1章】認知症の5大問題行動
・すぐにキレる/暴力を振る/セクハラをする
――認知症以外でも、難聴、記憶力低下、鬱、妄想、幻覚、便秘など、原因は数知れず…

・オシッコを漏らす/ウンコを漏らす
――おもらしの原因は認知症だけに限らず。それと、認知症の薬がおもらしを招くことも…

・徘徊する
――便秘、視界が狭くなることでも、徘徊は起きてしまう

・睡眠不足になる/昼夜が逆転する
――夜中に排泄の世話や徘徊を止めるなどで、家族が夜通し寝れなくなることも…

・「もの盗られ妄想」など、被害妄想をする
――介護に献身的な家族のほうが、疑いの標的になりやすい


【第2章】本人にとっていいことが全然ない問題行動
・家の中をゴミだらけにする
――目や耳の衰えだけで、認知症と関係なくゴミだらけにする

・暇なのに待てない/曜日や月日、さらには自分の年齢も答えられない
――70歳を過ぎると、30秒が1分に感じてしまう。年齢は、わざとでたらめを答えることもある

・気温や季節を無視した服装をする/風呂場で倒れる
――部屋内で熱中症、ヤケドで入院、風呂場で死亡…。簡単に起きてしまいます

・身なりに無頓着になる
――高齢者の6割以上はオシャレをしたい! でも、できない理由がたくさんある

・新しいものを頑なに拒否する
――プレゼンとの定番「マッサージ機」や「食べ物」が危険である理由


【第3章】大惨事にもなりかねない問題行動
・道路に急に飛び出してくる
――実は、慣れない道よりも近所で、自分で運転中よりも歩行中のほうが危ない死亡事故が多い

・車を運転して交通事故を起こす
――信号無視が多い、交差点での右折が苦手なのには、ワケがあった

・火事を起こす
――火事こそ、認知症以外の原因が盛りだくさん

・介護費用がおろせず破産
――「家族信託」を知らないと大変な目に遭うことが

著者プロフィール

平松 類  (ヒラマツ ルイ)  (著/文

平松 類(ひらまつ・るい) 医師/医学博士 愛知県田原市生まれ。昭和大学医学部卒業。 現在、昭和大学兼任講師、二本松眼科病院、彩の国東大宮メディカルセンター、 三友堂病院で眼科医として勤務している。 のべ10万人以上の高齢者と接してきたことから、高齢者の症状や悩みに精通している。 医療コミュニケーションの研究にも従事し、シニア世代の新しい生き方を提唱する新老人の会の会員でもある。 専門知識がなくてもわかる歯切れのよい解説が好評で、連日メディアの出演が絶えない。 NHK『あさイチ』、TBSテレビ『ジョブチューン』、フジテレビ『バイキング』、 テレビ朝日『林修の今でしょ! 講座』、TBSラジオ『生島ヒロシのおはよう一直線』、 『読売新聞』、『日本経済新聞』、『毎日新聞』、『週刊文春』、『週刊現代』、 『文藝春秋』、『女性セブン』などでコメント・出演・執筆等を行う。

内野 勝行  (ウチノ カツユキ)  (監修

内野 勝行(うちの・かつゆき) 医師 帝京大学医学部を卒業後、神経内科に入局し神経救急や変性疾患などを専門に扱う。 2015年に金町脳神経内科・耳鼻咽喉科を開業し、東京都葛飾区認知症対策委員を務める傍ら、 外来と訪問で月100人以上の認知症患者を診察している。 薬物治療のみではなく栄養指導や介護環境整備、家族のサポートなど積極的認知症治療を行なっている。 著書に『講習予備検査まるわかり本(認知症検査解説)』(ものわすれ対策研究所)があり、 テレビや講演などでも活躍中。

上記内容は本書刊行時のものです。