版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
変わる福祉社会の論点(第3版) 増田 幸弘(編著) - 信山社出版
.

書店員向け情報 HELP

変わる福祉社会の論点(第3版) (カワルフクシシャカイノロンテン ダイサンパン)

社会科学
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:信山社出版
A5変型判
縦213mm 横151mm 厚さ14mm
308ページ
並製
定価 2,600円+税
ISBN
978-4-7972-8723-3   COPY
ISBN 13
9784797287233   COPY
ISBN 10h
4-7972-8723-3   COPY
ISBN 10
4797287233   COPY
出版者記号
7972   COPY
Cコード
C3332  
3:専門 3:全集・双書 32:法律
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年9月20日
書店発売日
登録日
2021年9月22日
最終更新日
2021年9月30日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

◆人気の社会保障、福祉、社会政策を学ぶための学習ガイダンスが、最新第3版!◆
最新のテーマCOVID-19のいまトピ「感染症で世界が変わる」を冒頭に、ホットな話題(論点=いまトピ)を取り上げ、その問題の現状と背景、その根幹に潜む原因と解決策の手がかりを提示する。新型コロナ・地域・子ども・高齢者・医療・労働・年金・生活保護などをテーマに、社会保障、福祉、社会政策を学ぶための学習ガイダンス、第3版。好評テキスト『トピック社会保障法』の姉妹編。

目次

  『変わる福祉社会の論点(第3版)』

  増田幸弘・三輪まどか・根岸忠 編著

【執筆者紹介(掲載順,*は編者)】
*三輪まどか(みわ・まどか):南山大学教授
 I[総論],III[総論・1],IV[総論・3],V[3],VI[2]
原田啓一郎(はらだ・けいいちろう):駒澤大学教授
 I[1],III[6],IV[6],V[4]
橋爪幸代(はしづめ・さちよ):日本大学教授
 I[2],II[5],IV[1]
小西啓文(こにし・ひろふみ):明治大学教授
 I[3],III[3・5]
脇野幸太郎(わきの・こうたろう):長崎国際大学教授
 I[4],IV[5],V[6]
新田秀樹(にった・ひでき):中央大学教授
 I[5],V[2],VI[4]
*増田幸弘(ますだ・ゆきひろ):日本女子大学教授
 II[総論・1],V[総論・1],VI[総論・1]
髙橋大輔(たかはし・だいすけ):茨城大学准教授
 II[2・3]
付 月(ふう・ゆえ):茨城大学准教授
 II[4]
*根岸 忠(ねぎし・ただし):高知県立大学准教授
 III[2・4],VI[5]
†田中秀一郎(たなか・しゅういちろう):元岩手県立大学准教授
 IV[2]
本澤巳代子(もとざわ・みよこ):筑波大学名誉教授・筑波大学客員教授
 IV[4],V[5],VI[3]

【目  次】

第3版 はしがき/はしがき(初版)
ORIENTATION

Ⅰ 感染症で世界が変わる
感染症で世界がどう変わったのか,変わるのか
■感染症拡大の現状
■自由の制限と人権保障
■日常の“強制的な”変化とその影響
■生活を支える人たちとコロナ禍
■変化は,恒久的か/一時的か

1 公衆衛生と法からみえる新型コロナウイルス感染症対策
 パンデミックと公衆衛生
 公衆衛生と個人
 外出自粛要請と営業自粛要請
 営業自粛要請とその補償
 新型コロナ対策とワクチン接種
 個人と社会を行き来する

2 働く人の働き続けるための変化―テレワークの拡大と働き方・生活の変化
 テレワークの推進に向けたこれまでの取組み
 新型コロナウイルス感染症拡大防止策としてのテレワークの拡大
 緊急事態宣言下における生活の変化

3 「労働者」だけが働いているわけじゃない―でも働けなくなって保障されるのは「労働者」?
 コロナ禍があぶりだした「働く世界」における格差問題
 自営業者への従来的な保護
 「新しい自営業」としてのクラウドワーク・フリーランス
 それでは,われわれはどうするべきか?

4 コロナ渦中の大学生活・大学教育―学びの保障と大学の意義
 コロナ渦と教育の間で
 コロナ渦が大学生活にもたらした影響
 「コロナ後」を見据えて

5 入院先が見つからない!―新型コロナによる医療崩壊の危機
 医療崩壊の危機とは
 危機の原因
 医療崩壊を防ぐための対応
 次のパンデミックに備えて

Ⅱ 家族が変わる
家族がどう変わったのか,変わるのか
■家族が変わる
■結婚する―婚姻の成立
■内縁(事実婚)の関係
■離婚する―婚姻の解消
■親子関係の成立と届出
■親による子への体罰

1 配偶者って何だろう―同性カップルと社会保障
 オスカー・ワイルドの投獄
 自由権規約委員会の懸念
 “To define is to limit.”
 これからの課題

2 生まれ方の多様化―生殖補助医療と親子法
 不妊治療への保険適用
 民法特例法
 生殖補助医療の抱える問題
 人工授精
 代理出産

3 もめるのは,別れるときだけじゃない―離婚後の面会交流と民間支援
 面会交流とは
 面会交流に対する支援
 新型コロナ禍の中での面会交流

4 日本生まれの無国籍児―国籍法の欠缺の落とし子
 国籍はあって当たり前?―国籍のない子どもたちがいる
 無国籍児とは―日本では「外国人」の一部
 日本の国籍法―国籍の取得要件,無国籍の発生防止(限定的ではあるが)
 日本生まれの無国籍児―法の狭間に陥ったAさん
 無国籍児/者の直面する問題①―日本国籍を有しないことの意味
 無国籍児/者の直面する問題②―どこの国の国籍も有しないことの意味
 無国籍児/者の直面する問題③―自分でも気づかない・見えにくい無国籍問題
 考えてみよう―無国籍を防止し,すべての子どもの国籍取得権の保障のために

5 しつけか,体罰か?―親による子の体罰禁止,虐待防止
 2019年児童福祉法等改正の経緯
 体罰等が子どもの心身に与える影響
 日本における体罰に関する意識と国際的な動き
 体罰の考え方・範囲
 体罰禁止を実現するための支援体制

Ⅲ 働き方が変わる
働き方がどう変わったのか,変わるのか
■人が減っていく社会
■新たな「働き手」の参入
■さらなる新たな「働き手」の参入
■さらなる新たな「働き手」(?)の登場

1 スーパーウーマンになりなさいと言われても―一億総活躍社会とワーキングマザー
 11月は入所申込みの勝負月
 保育ニーズの高まり
 待機児童問題
 働く母親の1日と育児の担い手
 多岐にわたる施策と実効性
 一億総活躍するために―働く環境の整備と女性の意識変革

2 みんな働くことが好き?―現在の労働環境をめぐる状況
 働き方改革って何?
 非正規労働者の増加と保護
 労働時間をめぐる状況
 ワーク・ライフ・バランスの現況

3 労災補償も社会保障?―過労死・過労自殺と「働き方改革」
 電通における2件の過労自殺
 労働基準法と労災保険法の関係
 労災保険法と業務上外認定
 いわゆる過労自殺と電通事件
 「働き方改革」と過労死・過労自殺

4 外国人労働者にはどのような保護がなされているの?―外国人労働者受入れ施策とその概要
 増加している外国人労働者
 外国人労働者の現況
 これまでの外国人労働者政策
 近年の外国人労働者政策
 外国人労働者保護政策の現状及びそのあり方
 外国人労働者受入れ政策の今後

5 障害のある人の働きやすい環境とは?―「合理的配慮」からみた「社会的包摂」のあり方
 国連障害者権利条約のインパクト
 障害者雇用における議論
 従来の障害者雇用施策
 あるべき「合理的配慮」とは?
 障害者の「統合」か,「包摂」か

6 AI×ロボット時代と社会保障―AI×ロボットとともに創る未来
 AI×ロボットが雇用を揺るがす?
 AI×ロボットの展開により働き方が大きく変わる
 AI×ロボット時代に直面する社会保障制度
 AI×ロボット時代の社会保障制度への議論に向けて
 社会保障・福祉領域におけるAI×ロボットの可能性

Ⅳ 「中流」が変わる
「中流」がどう変わったのか,変わるのか
■みんなが「中流」だった日本
■一億総中流の社会から格差社会へ
■格差社会からの二極化
■失われた20年の遺産
■ポスト「中流」社会の条件

1 子どもの貧困―ひとり親家庭への支援
 日本の子どもが貧困!?
 母子家庭の貧困
 ひとり親家庭に対する経済的支援
 ひとり親に対する就労支援
 子どもの養育費の確保
 ひとり親家庭の子どもの学習支援
 子どもの貧困と大学進学支援

2 若者と年金―年金加入のメリットと学生納付特例制度
 少子高齢化と年金
 年金加入のメリット
 厚生年金および国民年金の被保険者資格
 年金保険への加入手続き
 保険料納付
 学生納付特例と個人単位・世帯単位

3 日常の/非日常の“Stay (at) home”―8050中高年のひきこもり問題
 コロナ禍での“Stay (at) home”
 ひきこもりの現状
 ひきこもりの分類と派生する問題
 解決のための試みと限界
 当事者目線の社会福祉制度構築のために

4 国民皆年金ではないの?―単身高齢者の増加と貧困リスク
 高齢者の増加と高齢者世帯の所得
 単身高齢者世帯の貧困リスク
 公的年金制度と貧困リスク
 単身高齢者の貧困と公的年金制度の改革

5 生活保護≒年金?―生活保護受給者の高齢化と受給期間の長期化
 生活保護制度の役割・機能
 生活保護の動向
 現在の生活困窮者支援
 高齢者における保護受給期間の長期化と第2のセーフティネット

6 住宅政策と福祉政策―マイホーム神話のいま
 住宅すごろく
 持家社会とマイホーム神話
 マイホーム神話のいま
 住宅政策と福祉政策の接近
 住宅セーフティネット
 地域包括ケアシステムと住宅

Ⅴ 医療・福祉が変わる
医療・福祉がどう変わったのか,変わるのか
■この章がどう変わったのか―初版,第2版との違い
■医療提供体制
■医療保険制度
■2020(令和2)年度の診療報酬の改定
■高齢化の進展と疾病構造の変化
■福祉サービスの提供方式

1 白衣を着たうさぎ―治療と仕事の両立支援
 チョッキを着た白うさぎ
 白衣を着た白うさぎ
 トライアングル型支援―主治医・産業医(企業)・患者(家族)をつなぐ
 産業医の職務―労働の現場で活動する白衣を着たちりょうささん
 勧告・助言・意見の尊重―労働の現場で活動する白衣を着たちりょうささんの権限等
 情報の共有と個人情報の保護
 治療と仕事の両立支援から産業ソーシャルワークへ

2 地域のお年寄りを支えるのは誰?―地域包括ケアシステムの構築
 地域包括ケアシステムとは
 地域包括ケアシステムの仕組み
 地域包括ケアを支える個々のサービスの提供者
 地域包括ケアシステム構築にあたっての課題
 地域包括ケアシステムの展望

3 自分らしい最期の迎え方―終末期医療における高齢者と家族
 「終活」ブームと医療
 意に沿う最期―尊厳死と平穏死
 死ぬに死ねない事情
 人生の最期を決めるのは自分

4 健康づくり・介護予防と社会保障―予防重視型システムのあり方を考える
 予防への関心の高まり
 医療保険制度における予防・健康づくりの推進
 介護保険制度における介護予防の推進
 高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施
 健康・医療・介護情報の利活用
 予防重視型システムの特徴
 健康の自己責任論と予防重視型システム
 予防重視型システムの行き着く先?―社会保障財源としての悪行税(Sin tax)

5 施設は安全・安心な住まいか?―福祉施設の役割変化と利用者支援
 障害者施設で起こった悲劇
 福祉施設における当事者の法律関係
 障害者虐待防止法による障害者虐待の調査結果
 高齢者虐待防止法による施設内虐待の調査結果
 入所施設は「住まい」ではないのか?
 住宅確保要配慮者の「住まい」

6 「介護はきつい」は本当?―介護の担い手の多様化
 福祉・介護人材をめぐる状況
 介護職員の処遇改善とキャリアアップ
 外国人介護人材の導入―EPA・技能実習生・「特定技能」
 今後に向けて

Ⅵ 地域が変わる
地域がどう変わったのか,変わるのか
■5つの論稿が取り上げる問題
■地域コミュニティの定義・分類・機能
■地域コミュニティの担い手の変化
■地域コミュニティにかかわる組織や人の活動―自然災害への対応
■社会的孤立から生じる問題―ゴミ屋敷問題への対応,元受刑者の社会的支援
■地域コミュニティと社会的包摂―多様な「居場所」の創出
■エイジフレンドリーシティの構想

1 国境をこえた学び合い―WHOのエイジフレンドリーシティ・グローバルネットワーク
 ある日の新聞から
 エイジフレンドリーシティズ・アンド・コミュニティズ
 建造物や交通の問題だけではない―AFCCの8つの主題領域
 エイジフレンドリーシティ・グローバルネットワーク
 GNAFCCのメンバー
 国境をこえた学び合いのネットワーク
 GNAFCCのアフィリエイト
 独自のネットワークを形成するアフィリエイト―フランスのRFVAAを例に
 新聞の記事からの連想

2 国としてのもしものときの備え―災害に関わる制度と社会保障制度
 平成の災害
 日本の災害をめぐる法制度
 災害発生から復旧・復興過程における問題とニーズ
 災害の多い国における「支え」としての社会保障制度の在り方

3 ゴミ屋敷問題―高齢者と家族の孤独・孤立
 ゴミ屋敷の態様と発生原因
 空き家所有者実態調査と空き家対策
 土地・建物の所有者本人によるゴミ屋敷と自治体の対応
 マンションにおけるゴミ屋敷問題と管理組合の対応
 高齢者ごみ出し支援制度の導入
 地域共生社会の実現とゴミ屋敷問題

4 私の居場所はどこに?―居場所づくり施策の現状
 「居場所」という言葉の由来
 居場所づくり事業の例
 居場所の特徴と居場所づくり事業の意義
 居場所づくり事業の課題

5 出所したらどう暮らすの?―元受刑者と社会的支援
 高齢者・障害者と犯罪
 出所後の社会的支援
 社会的支援のあり方

むすびにかえて

上記内容は本書刊行時のものです。