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変わる福祉社会の論点(第2版) 増田 幸弘(編著) - 信山社出版
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変わる福祉社会の論点(第2版) (カワルフクシシャカイノロンテン ダイニハン)

社会科学
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発行:信山社出版
A5変
縦213mm 横152mm 厚さ14mm
288ページ
並製
定価 2,600円+税
ISBN
978-4-7972-8722-6   COPY
ISBN 13
9784797287226   COPY
ISBN 10h
4-7972-8722-5   COPY
ISBN 10
4797287225   COPY
出版者記号
7972   COPY
Cコード
C3332  
3:専門 3:全集・双書 32:法律
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年9月20日
書店発売日
登録日
2019年9月12日
最終更新日
2019年9月17日
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紹介

◆人気の社会保障、福祉、社会政策を学ぶための学習ガイダンスが、早くも改訂!◆
日常生活の中で問題となっている、地域・子ども・高齢者・医療・労働・年金・生活保護などのホットな話題(論点=いまトピ)について取り上げ、その問題の現状と背景、その根幹に潜む原因と解決策の手がかりを提示することを目的とする。社会保障、福祉、社会政策を学ぶための学習ガイダンス。最新の情報を加味した一層充実の第2版。好評テキスト『トピック社会保障法』の姉妹編。

目次

『変わる福祉社会の論点(第2版)』
増田幸弘・三輪まどか・根岸 忠 編著

  【執筆者一覧(掲載順)*は編者】
*根岸 忠(高知県立大学准教授):Ⅰ[総論・1]、Ⅲ[2・4]、Ⅵ[5]
 新田秀樹(中央大学教授):Ⅰ[2]、Ⅳ[総論・1]、Ⅴ[3]
*増田幸弘(日本女子大学教授):Ⅰ[3]、Ⅱ[総論・1]、Ⅴ[総論・1]
 橋爪幸代(東京経済大学准教授):Ⅰ[4]、Ⅱ[5]、Ⅳ[2]
 高橋大輔(茨城大学准教授):Ⅰ[5]、Ⅱ[2・3]
 付  月(茨城大学准教授):Ⅱ[4]
*三輪まどか(南山大学准教授):Ⅱ[6]、Ⅲ[総論・1]、Ⅴ[2]
 小西啓文(明治大学教授):Ⅲ[3・5]、Ⅴ[4]
 原田啓一郎(駒澤大学教授):Ⅲ[6]、Ⅳ[6]、Ⅴ[5]
 田中秀一郎(元岩手県立大学准教授):Ⅳ[3]
 本澤巳代子(筑波大学名誉教授・筑波大学客員教授):Ⅳ[4]、Ⅵ[総論・1・2]
 脇野幸太郎(長崎国際大学准教授):Ⅳ[5]、Ⅵ[3・4]

【目  次】

第2版 はしがき/はしがき(初版)
ORIENTATION

◇Ⅰ 地域が変わる◇

□地域がどう変わったのか,変わるのか
 地域の現状
 地域と社会保障,衣食住,雇用
 地域づくりとさまざまな当事者の登場
 地域をめぐる当事者の拡大をどう考えるか

1 市町村って社会保障とどうかかわるの?―行政・市町村の役割再考
 市町村の現状
 国,都道府県と市町村の役割分担
 国,都道府県,市町村はどのように役割分担すべきか

2 地域のお年寄りを支えるのは誰?―地域包括ケアシステムの構築
 地域包括ケアシステムとは
 地域包括ケアシステムの仕組み
 地域包括ケアを支える個々のサービスの提供者
 地域包括ケアシステム構築にあたっての課題
 地域包括ケアシステムの展望

3 高齢者の「同居人」や「お隣さん」となる若者たち―高齢者と若者の世代間交流
 ある日の新聞記事から
 社会的な関心の高まりと研究の活発化
 高齢者の「同居人」となる若者たち
 高齢者の「お隣さん」となる若者たち
 具体的な問題の解決を超えて

4 子どもたちが育つ場所―地域における子育て支援
 孤立する子育て家庭
 地域子育て支援拠点の成り立ちと現在
 地域子育て支援拠点事業の役割
 利用者支援事業の役割
 能動型の子育て支援―乳児家庭全戸訪問事業と養育支援訪問事業
 地域において広がる子ども食堂
 子ども食堂の役割

5 災害で財産がなくなった……―個人の財産に対する社会からの支援
 東日本大震災の思い出
 損害に対する救済
 社会による被災者個人への支援

◇Ⅱ 家族が変わる◇

□家族がどう変わったのか,変わるのか
 家族が変わる
 結婚する―婚姻の成立
 内縁(事実婚)の関係
 親子関係の成立と届出
 社会保障制度が前提としてきた家族像

1 配偶者って何だろう―同性カップルと社会保障
 オスカー・ワイルドの投獄
 自由権規約委員会の懸念
 “To define is to limit.”
 これからの課題

2 生まれ方の多様化―生殖補助医療と家族法
 代理出産で生まれた子どもの母親
 生殖補助医療の抱える問題
 人工授精
 代理出産

3 内縁をどこまで保護すべきか―近親婚にあたる内縁配偶者の法的保護
 婚姻「できない」カップル
 叔父と姪のカップルはいいの?
 婚姻と内縁
 最判平成19年の理由
 内縁のこれからを考える

4 日本国民なのに登録されない!?―「無戸籍児」の福祉について考える
 「無戸籍児」から「無戸籍者」へ
 「無戸籍児」をめぐる問題
 「無戸籍児」を生じさせる戸籍制度と夫婦同氏原則
 出生届が出されず,戸籍に記載されない子どもたち
 無戸籍の解消―戸籍に記載されるための方法
 無戸籍児も受けられる行政サービス
 子どもの権利保障のために

5 社会的養護にある子どもたち
 増え続ける児童虐待相談の対応件数と減らない児童虐待死亡数
 子どもの保護と生活の場
 家庭再構築への道
 退所者の自立支援

6 高齢者に群がる人びと―成年後見制度と権利擁護
 増える認知症高齢者と成年後見制度の利用
 利用を阻む壁
 監督機能のマヒ
 安心して老いを迎えられる世の中にするために

◇Ⅲ 働き方が変わる◇

□働き方がどう変わったのか,変わるのか
 人が減っていく社会
 新たな「働き手」の参入
 さらなる新たな「働き手」の参入
 さらなる新たな「働き手」(?)の登場

1 スーパーウーマンになりなさいと言われても―一億総活躍社会とワーキングマザー
 11月は入所申込みの勝負月
 保育ニーズの高まり
 待機児童問題
 働く母親の1日と育児の担い手
 多岐にわたる施策と実効性
 一億総活躍するために―働く環境の整備と女性の意識変革 (89)

2 みんな働くことが好き?―現在の労働環境をめぐる状況
 働き方改革って何?
 非正規労働者の増加と保護
 労働時間をめぐる状況
 ワーク・ライフ・バランスの現況

3 労災補償も社会保障?―過労死・過労自殺と「働き方改革」
 電通における2件の過労自殺
 労働基準法と労災保険法の関係
 労災保険法と業務上外認定
 いわゆる過労自殺と電通事件
 「働き方改革」と過労死・過労自殺

4 外国人労働者にはどのような保護がなされているの?―外国人労働者受入れ施策とその概要
 増加している外国人労働者
 外国人労働者の現況
 これまでの外国人労働者政策
 近年の外国人労働者政策
 外国人労働者保護政策の現状及びそのあり方
 外国人労働者受入れ政策の今後

5 障害のある人の働きやすい環境とは?―「合理的配慮」からみた「社会的包摂」のあり方
 国連障害者権利条約のインパクト
 障害者雇用における議論
 従来の施策と裁判例
 あるべき「合理的配慮」とは?
 障害者の「統合」か,「包摂」か

6 AI×ロボット時代と社会保障―AI×ロボットとともに創る未来
 AI×ロボットが雇用を揺るがす?
 AI×ロボットの展開により働き方が大きく変わる
 AI×ロボット時代に直面する社会保障制度
 AI×ロボット時代の社会保障制度への議論に向けて
 社会保障・福祉領域におけるAI×ロボットの可能性

◇Ⅳ 「中流」が変わる?◇

□「中流」がどう変わったのか,変わるのか
 貧困とは
 日本における「中流」の変容
 現代日本の貧困の諸相

1 働いても生活できないの?―ワーキングプアの増加
 ワーキングプアとは
 ワーキングプア増加の理由
 ワーキングプアを減らすための対策
 展望―本当にワーキングプアを減らせるか?

2 子どもの貧困―ひとり親家庭への支援
 日本の子どもが貧困!?
 母子家庭の貧困
 ひとり親家庭に対する経済的支援
 ひとり親に対する就労支援
 子どもの養育費の確保
 ひとり親家庭の子どもの学習支援

3 若者と年金―年金加入のメリットと学生納付特例制度
 少子高齢化と年金
 年金加入のメリット
 厚生年金および国民年金の被保険者資格
 年金保険への加入手続き
 保険料納付
 学生納付特例と個人単位・世帯単位

4 国民皆年金ではないの?―単身高齢者の増加と貧困リスク
 単身高齢者世帯の増加
 単身高齢者世帯の貧困リスク
 公的年金制度と単身高齢者世帯の貧困リスク
 単身高齢者の貧困と生活保護
 単身高齢者世帯と相対的貧困率

5 生活保護≒年金?―生活保護受給者の高齢化と受給期間の長期化
 生活保護制度の役割・機能
 生活保護の動向
 現在の生活困窮者支援
 高齢者における保護受給期間の長期化と第2のセーフティネット

6 住宅政策と福祉政策―マイホーム神話のいま
 住宅すごろく
 持家社会とマイホーム神話
 マイホーム神話のいま
 住宅政策と福祉政策の接近
 住宅セーフティネット
 地域包括ケアシステムと住宅

◇Ⅴ 医療が変わる◇

□医療がどう変わったのか,変わるのか
 医療提供体制
 本人の意思の尊重
 医療保障制度
 疾病構造の変化

1 「大人」と「子供」の境目―インフォームド・コンセントとインフォームド・アセント
 少年は荒野をめざす
 インフォームド・コンセント
 「大人」と「子供」の境目
 親の同意
 インフォームド・アセント

2 自分らしい最期の迎え方―終末期医療における高齢者と家族
 「終活」ブームと医療
 意に沿う最期―尊厳死と平穏死
 死ぬに死ねない事情
 人生の最期を決めるのは自分

3 お金持ちは医療もプレミアム?―混合診療の是非
 混合診療とは
 混合診療禁止の原則に対する賛否の論拠
 日本における混合診療への対応(全面禁止から部分解禁へ)
 保険外併用療養費制度の概要
 混合診療の展望

4 「難病」も「障害」?―難病法制と障害者法制の接点
 難病対策のきっかけとしての「スモン」
 難病対策について
 障害者法制への接近
 改革の議論のための視座を求めて

5 健康づくり・介護予防と社会保障―予防重視型システムのあり方を考える
 予防への関心の高まり
 医療保険制度における予防・健康づくりの推進
 介護保険制度における介護予防の推進
 予防重視型システムの特徴
 健康の自己責任論と予防重視型システム
 予防重視型社会保障システムの行き着く先?―社会保障財源としての悪行税(Sin tax)

◇Ⅵ 福祉現場が変わる◇

□福祉現場がどう変わったのか,変わるのか?
 高齢者が急激に増加する社会
 措置から契約へ―介護保険と社会福祉基礎構造改革―
 施設から在宅へ―地域生活を支えるサービス―

1 要介護高齢者と家族を孤立させない支援とは?―介護殺人・介護心中と高齢者虐待
 介護者のいる世帯の状況
 介護殺人・介護心中に関する裁判例
 家庭内における高齢者虐待の現状
 高齢者虐待防止法による対応策
 要介護高齢者と家族を孤立させないために

2 福祉施設の役割変化と利用者支援のあり方―措置から契約へ―
 障害者施設で起こった悲劇
 福祉施設における当事者の法律関係
 高齢者虐待防止法による施設内虐待の調査結果
 入所施設は「住まい」ではないのか?
 住宅確保要配慮者の「住まい」

3 「介護はきつい」は本当?―介護の担い手の多様化
 福祉・介護人材をめぐる状況
 介護職員の処遇改善とキャリアアップ
 外国人介護従事者の導入―EPA・技能実習生
 今後に向けて

4 真のノーマライゼーションとは―精神障害者の地域移行
 精神障害者の現状
 日本の精神保健医療福祉の歴史的経緯
 その後の動き―より具体的な地域移行に向けて
 今後に向けて

5 出所したらどう暮らすの?―元受刑者と社会的支援
 高齢者・障害者と犯罪
 出所後の社会的支援
 社会的支援のあり方

むすびにかえて
事項索引

上記内容は本書刊行時のものです。