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タバコ吸ってもいいですか
喫煙規制と自由の相剋
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年10月30日
- 書店発売日
- 2020年10月29日
- 登録日
- 2020年10月16日
- 最終更新日
- 2020年10月26日
紹介
◆〈受動喫煙からの自由〉と〈喫煙する自由〉を多角的視点から考える「法と哲学新書」第1作。◆
喫煙者と非喫煙者は〈共生〉できるのか?喫煙はどこまで個人の自由なのか?タバコ論争を倫理学(児玉、奥田)、医療経済学(後藤)、法思想史(亀本)、法哲学(井上)の分野から、いま哲学的に問いなおす。井上達夫の「喫煙の人生論と法哲学」が熱く語りかける。
目次
『タバコ吸ってもいいですか ― 喫煙規制と自由の相剋』(法と哲学新書)
児玉 聡(京都大学大学院文学研究科准教授) 編著
【目 次】
・はしがき
◆ 喫煙はどこまで個人の自由か ― 喫煙の倫理学〔児玉 聡〕
1 喫煙と倫理学
2 喫煙は個人の自由であるため公共空間で規制はしないという主張
3 公共空間では規制し、私的空間でしか喫煙はできないという主張
4 私的空間でも公共空間でも禁煙すべきという主張
◆ 喫煙しない自由からの闘争 ― 喫煙規制問題を倫理学する〔奥田太郎〕
1 日本における喫煙規制の最前線
2 喫煙規制強化は倫理的に妥当か
3 喫煙規制強化に隠された倫理的問題
◆ 医療経済学の立場から見た喫煙と喫煙対策〔後藤 励〕
1 経済学から見たアディクション
2 健康被害の不確実性と個人の楽観性の違いを考慮したモデル
3 禁煙先延ばしのモデル化
4 個人内葛藤を考慮に入れたモデル
5 行動経済学の発展
6 アディクションの経済理論と喫煙対策
◆ ある喫煙者の反省文〔亀本 洋〕
1 喫煙の自由から病気へ
2 嫌煙権訴訟
3 危害原理と権利
4 公衆衛生の立場
5 喫煙をめぐる社会情勢の変化
6 喫煙者の現在
◆ ネオ・ピューリタニズムに抗して ― 喫煙の人生論と法哲学〔井上達夫〕
前篇 我が〈喫煙人生劇場〉
1 第一幕――生真面目な喫煙者
2 第二幕――快楽主義的非喫煙者
3 第三幕――充足的葉巻愛用者
4 第四幕――一病息災の摂生者
後篇 喫煙者と非喫煙者の公正な共生のために
5 分煙の正義
6 「分煙」の仮面をつけた「排煙」
7 ネオ・ピューリタニズムに抗して
結語――〈それ〉は足音も立てず忍び寄り、密かに増殖し、いつの間にか私たちを支配する
上記内容は本書刊行時のものです。