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自動車検問の行政警察法
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年2月20日
- 書店発売日
- 2022年2月18日
- 登録日
- 2022年2月10日
- 最終更新日
- 2022年2月21日
紹介
◆一斉検問から考える行政警察の法学入門◆
公道で大規模に実施されながら、法的根拠が明確でない自動車検問を行政法学から考察・再検討する。自動車検問を根拠からでなく警察法・道交法・警職法の執行として説く。
目次
『自動車検問の行政警察法(信山社新書)』
今村哲也(関東学院大学法学部教授) 著
【目 次】
はしがき
第一章 判例における自動車検問の位置付け
はじめに
一 警察官職務執行法に基づく自動車検問への疑義
二 職務質問への前段行為の創出
(一)大阪高等裁判所判決
(二)東京高等裁判所判決
三 警察法に基づく自動車検問の許容性
(一)宮崎地方裁判所判決
(二)福岡高等裁判所宮崎支部判決
(三)最高裁判所上告棄却決定
四 精 察
(一)自動車検問の分解的考察
(二)各判例の思考枠組み
第二章 内部法における検問の位置付け
はじめに
一 判例における内部法への言及
二 経済検問の背景―『流通秩序確立対策要綱』(一九四七年七月二九日閣議決定)
三 外勤警察の確立と展開
(一)『外勤警察運営に関する概括的指針について』
(二)『外勤勤務準則』
四 検問行為の明記―『外勤勤務要則』(一九五三年国家地方警察本部訓六号)
五 検問行為の規則化
(一)外勤警察官勤務要則
(二)『外勤警察官勤務要則の施行について』
(三)『外勤警察の意義とその運営の方策について』
(四)その後の展開
六 考 察
第三章 内部法におけるパラダイムの重層化―「勤務」から「組織」へ―
はじめに
一 基準設定にかかる「管理」と「指揮監督」
二 警察官職務執行法をめぐる根拠論と目的論
(一)根拠論的考察(大阪地裁)
(二)目的論的考察(大阪高裁)
三 外勤「警察運営」規則の制定
四 職務質問と道交法規制の同一視
五 警察責務論と警察活動論
(一)警察責務根拠論(宮崎地裁・福岡高裁宮崎支部)
(二)警察活動根拠論(最決)
六 「検問」規定の実質化
(一)検問所規定の考察
(二)判例法理の内部法への反映
おわりに―第四章への問題意識―
第四章 自動車一斉検問の行政法学的再構成
はじめに
(一)一般行政との差異
(二)考察方法
一 警察法の属性
(一)国家行政組織法と警察法
(二)管理機関と執行機関
(三)三つの属性
(四)内部法の外部効果性
(五)自動車一斉検問
二 警察法要素
(一)警察法の構造
(二)警察法施行令
(三)地域規則における施設と編成
(四)検問態様
(五)地域規則と法治主義
(六)警察官プレゼンス
(七)検問の設定
(八)地域規則の限界
三 道路交通法要素
(一)信号等による規制
(二)警察官による交通規制権限
(三)警察官編成と交通整理権限
(四)運転者の個別法定義務
四 警察官職務執行法要素
(一)質問行為と犯罪関連性
(二)質問行為等の処分性
(三)道交法による車両停止と警職法による停止
(四)司法警察手続への移行
(五)検問規制の解除
おわりに
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。