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持続可能性環境法学への誘い
浅野直人先生喜寿記念
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年11月19日
- 書店発売日
- 2020年12月30日
- 登録日
- 2020年12月18日
- 最終更新日
- 2020年12月28日
紹介
◆環境法研究の第一人者が集結し、6本の論稿、浅野先生略歴や業績一覧などを掲載◆
2020年11月19日に喜寿を迎えられた、わが国の公害・環境法研究の創始者の一人である浅野直人先生をお祝いする論集。環境法研究の第一人者が集結し、6本の論稿(森本「浅野先生のこと」、新美「アスベストと中皮腫」、松村「違法性と違法性阻却事由」、大塚「建設アスベスト訴訟と2つの下級審判決」、石野「米国の火力発電所」、柳「CCSとCCUS法政策」)、浅野先生略歴や業績一覧に加え、中央環境審議会での諮問・答申一覧も掲載。
目次
『持続可能性環境法学への誘い ― 浅野直人先生喜寿記念(環境法研究 別冊)』
柳 憲一郎・大塚 直 編著
【編者・執筆者】
柳憲一郎 明治大学法学部専任教授〈編者〉
大塚 直 早稲田大学法学部教授〈編者〉
石野耕也 中央大学法科大学院教授
新美育文 明治大学名誉教授・弁護士
松村弓彦 前 明治大学法学部教授・弁護士
森本英香 早稲田大学法学部教授
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【目 次】
◆ 1 中央環境審議会会長としての浅野先生〔森本英香〕
◆ 2 アスベスト被曝と中皮腫罹患―イギリス最高裁判所判決にみる事実的因果性の判断―〔新美育文〕
Ⅰ 序
Ⅱ Sienkiewicz v Greif (UK)最高裁判決の背景事情
Ⅲ 択一的因果関係事例における潜在的加害者群の特定の要否
Ⅳ 「リスク倍増」論の有効性とその限界
Ⅴ 一般的な潜在的原因複数事例についての最高裁判所の判断
Ⅵ 統計的データの適切性と適合性,そして司法政策
Ⅶ 「単独曝露」中皮腫事例についての最高裁判所の判断
Ⅷ ま と め
◆ 3 環境法領域における違法性と違法性阻却事由―ドイツ不法行為法研究―〔松村弓彦〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 違法性の法的システム:違法性と違法性阻却事由
Ⅲ 環境法領域における「一般的に許された作為」と受忍義務
Ⅳ 結 語
◆ 4 建設アスベスト訴訟の製造者の責任に関する課題と近時の2つの下級審判決〔大塚 直〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 建設アスベスト訴訟の特徴と,残された論点
Ⅲ 近時の2つの下級審裁判例
◆ 5 米国における火力発電所炭素排出規則の動向〔石野耕也〕
Ⅰ 温室効果ガス規制の起点となった連邦最高裁判所判決
Ⅱ オバマ政権下における大気清浄法に基づく火力発電所炭素排出規制の制定
Ⅲ トランプ政権下における前規則見直しと撤回,新規則の制定
◆ 6 CCSとCCUS法政策の展開―アジア地域を中心に―〔柳 憲一郎〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 優先検討課題としてのCCSの潜在的影響と長期責任
Ⅲ わが国の制度的課題と研究アプローチ
Ⅳ CCS政策の戦略フレームワーク
Ⅴ 2つの法政策モデルとCCS導入シナリオ
Ⅵ CCSの法規制の枠組み検討
Ⅶ アジア域のCCS法政策の法的基盤の構築
Ⅷ まとめにかえて
◇浅野 直人先生 略歴
◇業績一覧
・付表 中央環境審議会諮問・答申等一覧
・あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。