...
【利用不可】
書店員向け情報 HELP
〈被爆者〉になる
変容する〈わたし〉のライフストーリー・インタビュー
発行:せりか書房
縦190mm
319ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2016年7月
- 登録日
- 2016年9月15日
- 最終更新日
- 2016年9月15日
書評掲載情報
2016-09-16 |
週刊読書人
評者: 好井裕明=日本大学文理学部教授・社会学・エスノメソドロジー専攻 |
MORE | |
LESS |
紹介
ある「語り部」とのインタビューをつづける"わたし"は、彼が「被爆者になる」という語りで表現しようとする生きかたに関心を抱いた。すでに被爆者であるはずの彼は、なぜ「被爆者になる」と語るのだろうか。ロバート・リフトン、石田忠、米山リサらによる優れた先行研究に導かれ、長崎の被爆による極限的な体験をした人々の記憶をいかに後世に伝えるかに苦闘する三人の"語り部"への一〇年にわたるインタビューをとおして、"語りえない"心の痛みを抱えながらどのように日常を生きていくことができるのか、かれら被爆者の存在に限りなく迫る渾身のライフストーリー作品である。
目次
序論 "わたし"という視座からアプローチ
第1章 "語りえないもの"と記憶の語り
第2章 「長崎」の記憶の地図
第3章 「被爆体験」身体的複製
第4章 被爆体験の言説化
第5章 「被爆者になる」ということ
上記内容は本書刊行時のものです。