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過去を忘れない : 語り継ぐ経験の社会学
発行:せりか書房
縦210mm
244ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2008年12月
- 登録日
- 2016年3月3日
- 最終更新日
- 2016年3月3日
紹介
本書は、日系米国人の強制収容所経験から始まり、原爆の被爆体験、ハンセン病回復者の経験、アイヌの被差別経験、部落差別の経験、不登校やユニークフェイスのセルフヘルプグループでの経験、そして薬害HIV事件の経験と多岐にわたっている。これらの経験を通底するものは、支配的物語に回収されない、多様なライフストーリー・ナラティブなのである。
目次
1 歴史的出来事の体験(ミニドカを語り継ぐ-日系アメリカ人のインターンメント経験とジェネラティヴィティ
原爆の記憶を継承する-長崎における「語り部」運動から
ある医師にとっての「薬害HIV」-「弱み」を「語り」「聞き取る」 ほか)
2 苦悩と危機の人生経験(「生活者」としての経験の力-国立ハンセン病療養所における日常的実践とその記憶
記憶の保存としてのハンセン病資料館-存在証明の場から歴史検証の場へ
死の臨床における世代継承性の問題-ある在宅がん患者のライフストーリー ほか)
3 マイノリティ当事者/非当事者の経験(アイヌの若者たちの語りに接して-聴き手の衝撃と認識の変化
被差別を語り継ぐ困難-「部落」というカテゴリーの変容)
上記内容は本書刊行時のものです。