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いなくなっていない父
発行:晶文社
四六判
縦188mm
横129mm
厚さ21mm
266ページ
定価
1,700円+税
- 初版年月日
- 2023年4月25日
- 書店発売日
- 2023年4月25日
- 登録日
- 2023年3月25日
- 最終更新日
- 2023年3月25日
書評掲載情報
2023-05-20 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
気鋭の写真家が綴る、親子という他人。
千葉雅也氏(哲学者、作家)、小田原のどか氏(彫刻家、評論家)、
滝口悠生氏(作家)、激賞! 著者初の文芸書、衝撃のデビュー作。
その後のことを知っている私には、父のことを「失踪を繰り返
す父」と呼ぶのはどうしても過剰なことに思える。私がそう思
うのは、「父がやっていることなんてそんなにたいしたことで
はないんです」と謙遜するような気持ちもあるが、本当のとこ
ろは、「父という人は、『失踪を繰り返す』という言葉で片づけ
てしまえるような人ではないのだ」と自慢げに言いたい気持ち
のほうが強くある。――(本文より)
『father』にて「失踪する父」とされた男は、その後は失踪を止めた。
不在の父を撮影する写真家として知られるようになった著者に、
「いる父」と向き合うことで何が浮かび上がってくるのか。
時に不気味に、時に息苦しく、時にユーモラスに
目の前に現れる親子の姿をファインダーとテキストを通して描く、
ドキュメンタリーノベル。
上記内容は本書刊行時のものです。