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アナキスト本をよむ 栗原 康(著/文) - 新評論
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アナキスト本をよむ (アナキストホンヲヨム)

哲学・宗教
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発行:新評論
四六判
288ページ
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-7948-1167-7   COPY
ISBN 13
9784794811677   COPY
ISBN 10h
4-7948-1167-5   COPY
ISBN 10
4794811675   COPY
出版者記号
7948   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年12月
書店発売日
登録日
2020年10月8日
最終更新日
2020年11月23日
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書評掲載情報

2021-01-24 読売新聞  朝刊
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紹介

 論壇デビューは書評。これは人文・社会科学系の書き手の共通項かもしれません。いまやひく手あまたの作家・アナキズム研究者、栗原康さんもそうでした。2003年、大学院生のころ、『初期社会主義研究』という堅い雑誌に掲載された書評が、(紀要やミニコミを除いて)活字になったかれの最初のテクストです。本書は、そこから直近まで、約50本の書評や評論を厳選したものです。最新の話題作をめぐるかきおろしもあります。
 栗原さんはいいます。「本がよみたい、本がよみたい、本がよみたい」。学生時代も、年収(月収じゃないですヨ)10万時代も、震災後の混乱期も、コロナ禍の現在も、本がよみたいのだ。仕事ナシ、金ナシで本が買えなくて、時間だけはあるから秘蔵の『大杉栄全集』をなんどもなんどもなんどもよむ。はては音読、写経する。そしたら生が拡充した。その20年間の読書遍歴と評論活動をひもとくと、よむとはなにか、アナキズムとはなにか、ものをかくとはどういうことかが、くっきりとうかびあがってきます。
 あつかう本のジャンルは思想や社会科学にかぎりません。エッセイ(ブレイディみかこさん)、純文学(瀬戸内寂聴さん、笙野頼子さん)、時代小説(中里介山)、仏教書(一遍上人)等々、とても多彩です。なによりすごいのは、いちど腑におちた本=他人のことばが、かれの血肉と化してうたいなおされたあと、奔流となってこの身をさらうこと。あいつづいて、その作品とわたしの実存とが、ぬきさしならぬ関係にあると感じさせてくれることです。たんに内容を要約しただけの味気ない書評とはちがい、それじたいがよみごたえ満点! ちがう景色がみえてくることうけあいです。栗原ファンはもとより、すべての本好きのみなさまと、このよろこび、この興奮、この生の拡充をわかちあえたらしあわせです。(編集部)

著者プロフィール

栗原 康  (クリハラ ヤスシ)  (著/文

1979年生まれ。作家、政治学者、大学非常勤講師(専門:アナキズム研究)。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程満期退学。『奨学金なんかこわくない!』、『執念深い貧乏性』(文藝春秋)、『アナキズム』(岩波新書)、『文明の恐怖に直面したら読む本』(Pヴァイン)など著書多数。

上記内容は本書刊行時のものです。