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スウェーデンにおける野外保育のすべて エーバ・エングゴード(著/文) - 新評論
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【利用不可】

スウェーデンにおける野外保育のすべて (スウェーデンニオケルヤガイホイクノスベテ) 「森のムッレ教室」を取り入れた保育実践 (モリノムッレキョウシツヲトリイレタホイクジッセン)

教育
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発行:新評論
四六判
256ページ
定価 2,400円+税
ISBN
978-4-7948-1136-3   COPY
ISBN 13
9784794811363   COPY
ISBN 10h
4-7948-1136-5   COPY
ISBN 10
4794811365   COPY
出版者記号
7948   COPY
Cコード
C0037  
0:一般 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年10月
書店発売日
登録日
2019年9月4日
最終更新日
2019年10月2日
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紹介

 森の国スウェーデンは環境先進国としても知られている。それゆえ、この国の子どもたちは、誰もが森で遊び、自然に親しんで育つと思われているのではないだろうか。しかしながら現代スウェーデンの大人たちは、自然の中で過ごすことが子どもの心身の発達によいと考えているにもかかわらず、子どもたちが自然とのコンタクトを失いつつあると思っている。その理由は以下の三つである。①都市化に伴い、近隣に緑地がなくなった。②大人が監視できない状態で子どもが遊ぶことは危険だと考えられている。③テレビやコンピュータなどの普及。
 このような傾向に歯止めをかけるのにはどうしたらよいのだろうか。著者のエングゴード氏は、現在を生きる子どもが自然とかかわるためには、大人のあり方が大きく影響してくると言う。1900年代には子どもに簡単に伝えられていたことが、2000年代では熱意のある大人でないと伝えることができなくなったというのだ。
 著者は、スウェーデンで60年前から人気を誇る自然環境教育プログラム「森のムッレ教室」の考えを基盤にして、30年前に開発された「雨の日も晴れの日も野外就学前学校」の保育実践を研究し、スウェーデン社会に対して解決策を提案している。日本においても、子どもの自然とのコンタクトがますます減少する状況にある。その一方でこの現状を変えようとする大人も増え、「森のムッレ教室」や「森のようちえん」の活動が盛んにもなってきている。「なぜ野外教育が必要なのか」という理論と、「では、どうすればよいのか」という実践の両方を紹介している本書は、日本でこれらの活動をさらに広めるうえで大きな助けとなるだろう。子どもたちを自然環境に誘いたいと思っている保育者だけでなく、保護者や行政の人たちをはじめとする多くの大人に読んでいただき、本書に書かれていることを実践・検証していただければと願う。(たかみ・さちこ ナチュラル・ステップ・ジャパン代表)

著者プロフィール

エーバ・エングゴード  (エーバ エングゴード)  (著/文

ストックホルム大学准教授。大学の「子どもとユース学術研究所」勤務。「I Ur och Skur(雨の日も晴れの日も)野外就学前学校」の子どもたちを対象に、二つの異なった研究プロジェクトに取り組んでいる。どちらの研究も、自然環境における遊びと活動にフォーカスしている。

上記内容は本書刊行時のものです。