版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
リングトーン 塩田良平(著/文) - 新評論
..

リングトーン 未来からのメッセージ

発行:新評論
四六判
288ページ
定価 1,800円+税
ISBN
9784794811127
Cコード
C0093
一般 単行本 日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年1月
書店発売日
登録日
2018年12月6日
最終更新日
2018年12月14日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

 世の中は、まさにAI(人工知能)ブームである。AIが組み込まれた家電をネット通販店で買えば、通販店サイトのAIが作動して関連商品の宣伝メールが嫌というほど送られてくる時代。便利ではあるが、「鬱陶しい」というのも事実だ。さまざまな二律背反をはらむAIは、人類の味方なのだろうか、それとも敵なのだろうか。
 物語の主人公である悠木翔【ゆうきかける】は、科学記者としてAIやロボットといった最先端技術の取材に明け暮れている。AIは労働力不足を補うツールとして期待される反面、人間から仕事を奪うのではと危惧されもするわけだが、悠木はAIの進化が人類を豊かにすると信じている。そんな悠木に、突然、未来から電話がかかってきた。200年先の未来社会では、人間は仕事と生きがいをなくし、希死念慮にとりつかれているという。
 一方、悠木の生きる現代社会では、人手不足から過重労働を強いられ、自死を選ぶ労働者が後を絶たない。この危機的状況を改善する手段として、AIによる労働力の代替が期待されているのだ。つまりAIは人類の「救世主」となるはずなのに、なぜ――このギャップが、悠木を苦しめることになる。
 科学技術は予想を超えたスピードで(指数関数的に)進化している。実はその進化のなかに、未来の人間を破壊するウイルスが仕組まれているのだ。21世紀人である悠木は、未来人との接触を通じてAIをめぐる葛藤と闘うが、彼は悲惨な未来社会を垣間見てもなお、はっきりとした答えを見いだすことができない。
 アメリカの思想家であり、AI研究者であるレイ・カーツワイルは「シンギュラリティ」(特異点)という概念を用いて、2045年にAIは人知を超えると予言している。問題は、この予言が当たるか否かではない。AIの進化に組み込まれた「破壊因子」に我々はどう対処すべきなのか、そこが問われているのだ。悠木にも、その答えは見つからない。あなたは本書に鳴り響く着信音【リングトーン】をたよりに、その答えを出すことができるだろうか。

著者プロフィール

塩田良平  (シオタリョウヘイ)  (著/文

1950年長野県生まれ。1974年4月時事通信社入社。経済記者として財政、金融、マーケットなどを担当。2012年6月編集担当を最後に退社、13年からフリーとなり、主に経済関係の記事を執筆。本名は松崎秀樹。

上記内容は本書刊行時のものです。