版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
文庫 声に出して読みたい志士の言葉 齋藤 孝(著/文) - 草思社
..
【利用不可】

文庫 声に出して読みたい志士の言葉 (ブンコ コエニダシテヨミタイシシノコトバ) 単行本版

文庫
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:草思社
文庫判
264ページ
定価 1,100円+税
ISBN
978-4-7942-2659-4   COPY
ISBN 13
9784794226594   COPY
ISBN 10h
4-7942-2659-4   COPY
ISBN 10
4794226594   COPY
出版者記号
7942   COPY
Cコード
C0195  
0:一般 1:文庫 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年6月8日
書店発売日
登録日
2023年5月10日
最終更新日
2023年5月25日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

「志のあるところ、気もまた従う」(吉田松陰)、
「日本を今一度せんたくいたし申候」(坂本龍馬)、
「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕末に困るものなり」(西郷隆盛)、
「吾この柵にありて、退く者は斬らん」(土方歳三)ほか、
高杉晋作、横井小楠、勝海舟、福沢諭吉など、幕末維新から明治にかけて、
憂国の念をもって活躍した武士や知識人、市井の徒まで。
彼ら志士たちの熱血・警世の言葉を集めて解説を付した「声に出して」シリーズの一冊。

現代に生かす叡智、志ある生き方、逆境にあってもへこたれない精神、
公のために一身をささげる純粋さ、などを学ぶことができる著者独自の解説。
読んで声に出せば、生きる勇気が湧いてくる言葉の数々を紹介する。

目次

「精神の幹」を育てる

第1章 激動の時代を起爆させた志士の言葉

吉田松陰
1 志を立てて以て万事の源と為す
2 志専らならずんば、業盛なること能わず
3 志の在る所、気もまた従う
4 当に己れの地、己れの身より見を起すべし
5 飛耳長目
6 菲才或は敗を致すも、素志は終に摧けず
7 草莾崛起、豈に他人の力を仮らんや
8 貴き物の己れに存在するを認めんことを要す
9 各々一二の才能なきはなし
10 読書最も能く人を移す
11 嘉言林の如く、躍々として人に迫る
12 書を読みて以て聖賢の訓を稽う
13 万巻の書を読むにあらざるよりは、千秋の人たるを得ん
14 獄に在っては獄で出来る事をする
15 ただ積誠これを動かし、然る後動くあるのみ
16 生きて大業の見込あらばいつでも生くべし
17 心はもと活きたり、活きたるものには必ず機あり
18 かくなるものとしりながらやむにやまれぬ大和魂
19 武蔵の野辺に朽ぬとも留置まし大和魂
20 義卿三十、四時已に備わる、亦秀で亦実る
21 腹のいえる様な事を遣って死なねば成仏は出来ぬぞ
22 幼心を打ち捨てて人と成りにし道を踏めかし
23 人の禽獣に異る所以を知るべし

高杉晋作
24 心すでにこれを感ずれば口に発し、声をなす
25 「これ何物ぞ何物ぞ」と心に唱うる
26 たんれんへ我が心を落ちつかせねばならぬ
27 拙者独立独行、甘じて暴発致す
28 道、何んぞさらに孔子に求めん
29 後れても後れてもまた君たちに誓いし言を吾忘れめや
30 強き百万といえどもおそれず、弱き民は一人といえどもおそれ候
31 一段と見る所、聞く所、取る所、言う所、一々草芥の如くなり
32 面白きこともなき世におもしろく

坂本龍馬
33 世の中の事は月と雲、おかしきものなり
34 よくよく腫れずては、針へは膿をつけもうさず候
35 人間と云ものは世の中のかきがらの中にすんでおる
36 わがなすことはわれのみぞしる
37 あまりまろきはころびやすきぞ
38 ぐずぐずして日を送は、実に大馬鹿ものなり
39 運がつよく なにほど死ぬる場へでても死なれず
40 日本を今一度せんたくいたし申候
41 一人の力で天下うごかすべきは、天よりする事な
42 どろの中のすずめがいのように、すなをあたまへかぶりおり申候

後藤象二郎
43 事若し行われずんば余も生還の意なし

西郷隆盛
44 吉之助の一諾、死以てこれを守る
45 幾たびか辛酸を歴て志始めて堅し
46 仕末に困る人ならでは、国家の大業は成し得られぬなり
47 身を修するに克己を以て終始せよ
48 人を相手にせず、天を相手にせよ
49 己れに克つに、兼て気象を以て克ち居れよ

中岡慎太郎
50 非常の難を救う者は、非常の行なくんば有るべからず
51 涙をかかえて沈黙すべし。外に策なし

佐久間象山
52 孔子の聖も、なおかつ憤りを発して食を忘れ
53 罪の有無は我にあるのみ
54 毀によりて自から強めば、すなわち反って益せん

久坂玄瑞
55 先師の志を墜さぬ様肝要なり。鼓舞振起これ祈る
56 草莾の志士糾合義挙の外にはとても策これ無き
57 富士の御山の崩るとも、心岩金砕けやせぬ、これ、砕けやせぬ

横井小楠
58 学問を致すに、知ると合点との異なる処、ござ候
59 必死の地に入れば、心必ず決す
60 書を読得たる後は、書を抛て専己に思うべく候

大村益次郎
61 小さな考えでは世に立てぬ
62 軍覆って身もまた死するは最も拙なるものなり
63 死ぬも生きるも、その場合の運命である

小松帯刀
64 玄関から壊して掛からなければ御一新は出来ませぬ

第2章 幕末に奮闘した志士の言葉

橋本左内
65 急流中底の柱即ち是大丈夫の心
66 人間自ら適用の士有り
67 気とは、恥辱のことを無念に思う処より起る意気張りの事なり
68 志なき者は、魂なき虫に同じ

勝海舟
69 世間は活きて居る。理窟は死んで居る
70 理窟以上の呼吸というものでやるから、容易に失敗もせぬ
71 不思議にも一度も死ななかった。ここに精神上の一大作用が存在する
72 人はみな、その長ずるところ、信ずるところを行えばよいのサ
73 方針々々というが、方針を定めてどうするのだ
74 あれの、これのと、心配ばかりして居ては、事物の応接は出来ない
75 みンな、敵がいい。敵が無いと、事が出来ぬ

山岡鉄舟
76 精神満腹
77 不二の山 もとの姿は変わらざりけり
78 力の及ぶ限りは、善き方につくすべく候

河井継之助
79 土の中へ埋められて、それからの心でなければ何の役にも立たぬ
80 人間はどんなに偉くとも、血と涙が無くては駄目だ

入江九一
81 先生の志を継ぐ者は誰れぞや

吉田稔麿
82 麓の道は多けれど同じ高根の月をこそ見れ

榎本武揚
83 五稜郭にありし時の苦心を思えば、外務大臣の職何かあらん

大鳥圭介
84 降伏をすると云うても、何の不思議もなければ恥もない

天璋院篤姫
85 地下において何の面目もこれなき

和宮
86 私一身は当家の存亡に従う心得なり

土方歳三
87 吾れこの柵に在りて、退く者は斬らん

第3章 維新後の日本を主導した志士の言葉

江藤新平
88 誤訳もまた妨げず、唯、速訳せよ
89 人智は空腹の中より生ずるものなり

大久保利通
90 過ぎたるは及ばざるに如かず
91 聖人の言といえども全部応用することはできない

大隈重信
92 わが輩は主義というものは嫌いである
93 怒るな、貪るな、愚痴をこぼすな、世の中のために働け

伊藤博文
94 本当の愛国心とか勇気は、目を怒らしたりするようなものではない
95 依頼心を起こしてはならぬ。自力でやれ

渋沢栄一
96 信用は実に資本であって商売繁盛の根底である
97 世間の信用を得るには、世間を信用することだ

新島襄
98 その理論に愛の油を注ぎ、以てこれを考えよ

木戸孝允(桂小五郎)
99 大道行くべし、又何ぞ防げん
100 少年の才子 愚に如かず

岩倉具視
101 務めて国力を培養せば、大業甚だ難きにあらざる

陸奥宗光
102 浪人はつねに勝つ。永久に勝つ
103 失敗すれば失敗を償う丈の工夫を凝すべし

山県有朋
104 わしは一介の武弁にすぎない
105 今日必要なことは馬上の決断であり、それをひたすら願っております
106 とらふす野辺に我はゆかまし

柴五郎
107 死ぬな、堪えぬけ、生きてあれよ

福沢諭吉
108 門閥制度は親の敵で御座る
109 独立の気力なき者は必ず人に依頼す
110 まず獣身を成して後に人心を養う
111 農たらば大農となれ、商たらば大商となれ
112 一人にてこの日本国を維持するの気力を養い

板垣退助
113 楽を共にせざる者は、憂を共にせざる
114 易きを期して之を勤むる時は、その成るや難し

新渡戸稲造
115 十二分の力を出した者が十五分の力があることがわかってくる
116 名誉と名声が得られるならば、生命さえも廉価

岡倉天心
117 われわれの歴史の中にわれわれの未来の秘密がかくされている
118 変化こそは唯一の永遠である

前原一誠
119 国の為に死すとも君恩に負かず

犬養毅
120 苦にするとせぬとは、目的が定って居るか居ないかに在る

中江兆民
121 自由は取るべき物なり、貰うべき品にあらず

清水次郎長
122 敵だろうが味方だろうが、皆天子様の御家来

第4章 幕末維新の魁さきがけをなした志士の言葉

藤田東湖
123 深慮すべきは人心の正気の足らざるにあり

月性
124 男児 志を立てて郷関を出づ

渡辺崋山
125 基は心の実ということを忘する勿れ

杉田玄白
126 後れて発するものは人に制せらる

頼山陽
127 男児は学ばば則ち当に群を超ゆべし
128 古人に類して千載青史に列するを得ん

高野長英
129 永く獄中に在とも、悠然と時を俟つべし

緒方洪庵
130 唯おのれをすてて人を救わんことを希うべし
131 原書をば一枚たりとも翻訳するを許さず

大塩平八郎
132 身の死するを恨まずして心の死するを恨む
133 英傑は大事に当りて、固より禍福生死を忘る

主な引用・参考文献

著者プロフィール

齋藤 孝  (サイトウ タカシ)  (著/文

齋藤 孝(さいとう・たかし)
1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業、同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在、明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法。著書に『宮沢賢治という身体』(世織書房、宮沢賢治賞奨励賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHK出版、新潮学芸賞)、『声に出して読みたい日本語』(草思社、毎日出版文化賞特別賞)など多数。ほかに『声に出して読みたい古事記』『声に出して読みたい新約聖書〈文語訳〉』『声に出して読みたい旧約聖書〈文語訳〉』『声に出して読みたい禅の言葉』『なぜ本を踏んではいけないのか』『難しい本をどう読むか』『なぜ日本語はなくなってはいけないのか』(いずれも草思社)、『大人の語彙力ノート』(SBクリエイティブ)、『本当に頭がいい人の思考習慣100』(宝島社)などがある。NHK Eテレ『にほんごであそぼ』総合指導。

上記内容は本書刊行時のものです。