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文庫 文字に聞く 南 鶴溪(著/文) - 草思社
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文庫 文字に聞く (ブンコ モジニキク) 単行本版

文庫
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発行:草思社
文庫判
272ページ
定価 900円+税
ISBN
978-4-7942-2658-7   COPY
ISBN 13
9784794226587   COPY
ISBN 10h
4-7942-2658-6   COPY
ISBN 10
4794226586   COPY
出版者記号
7942   COPY
Cコード
C0195  
0:一般 1:文庫 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年6月8日
書店発売日
登録日
2023年5月10日
最終更新日
2024年1月24日
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書評掲載情報

2023-07-01 日本経済新聞  朝刊
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紹介

〇 丸は四角、四角は丸? 〇も立派な漢字です!
十 横棒は人生、縦棒は歴史。修業が必要な簡単に書けない字!
愛 鷲づかみにされた心が愛。実は「しっかり束縛」されている!
公 「公」も「私」も元は私(わたし)。「ム」=は「私」の本字だった!
學 学ぶは真似ぶ。「学ぶ」とは「真似る」で「真似ぶ」が語源だった!

気づかずに書いていた! 知らずに読んでいた!
普段、何気なく書いたり打ったりしているたった一文字の漢字にも、実は深い意味がある。
教養と語彙力が自然に身につく、極上の漢字エッセイ!

<著者より>
「人間は空気と水と文字なしには生きていけない」
―これが鳴鶴流三代の岡村天溪が全ての人に伝えたい胸の内でした。
本書は岡村天溪の下で「文字」にひれ伏し修業をした私が、
その精華を余すところなく伝えているエッセイです。

やさしい記述で、大変読みやすく、個々の漢字が生まれた背景、
なぜ文字がそのような形になったのかといった「成り立ち」を紹介しながら、
読み書きで語彙力が高まる理由や自筆で文字を書くことの大切さを伝えています。

書道を勉強していなくても、普段から文字に接している方なら、
誰もが身に着けられる「教養」になるはず。
パソコンやスマホで文字を書く時代になった今こそ
読んでいただきたい、漢字の真の魅力が詰まった1冊です。

目次

第一章 歩く文字、走る文字
丸は四角、四角は丸?
長嶋さん、長島さん、長嶌さん
文字になった月の光
歩く文字、走る文字
占いが文字を生んだ
男が作った漢字
昔の夢は怖かった
古代のセンス、双子文字

第二章 鷲づかみにされた心
文字そのものに聞く
横棒は人生、縦棒は歴史
鷲づかみにされた心
吾に添ってこその遊び
言葉を交わすからお辞儀
百聞してこその一見
「何ごとも経験」ではない
公も私も元は私
自然に学んだ干支
四十にして惑うべからず
自分に正直ではいけない

第三章 漢字でない漢字
古代文字・漢字の魅力
漢字の恩人、始皇帝
楷書こそ民衆の書体
一千碑を残した男
四字熟語の集大成、千字文
漢字でない漢字
横行する文字の整形
きちんと崩した簡体字
漢字が生んだ「牛の角文字」
音とともに消えた「かな」
和歌とかなこそ日本文化

第四章 誠の花を学ぶ
手から手へ教え、学ぶ
学ぶは真似ぶ
先生は二千五百人の模範
母が父に成り代わる
学習を支える環境と仲間
誠の花を学ぶ
負けを認めるのが「自負」
批評を受け止める強さ
文字に仕えた学者の涙

第五章 点は一生
文字に表れる自分
始末の悪い達筆
基本にこそ技あり
点は一生
手習いは目習いから
縦に書いてこそ美しい
一文字に五通りの筆順
弘法は筆を選んだ
美にも論理がある
明朝体も及ばぬ美しい書を

あとがき
文庫版あとがき

著者プロフィール

南 鶴溪  (ミナミ カクケイ)  (著/文

南 鶴溪(みなみ・かくけい)
1941年、兵庫県生まれ。書家。1963年、鳴鶴流第三代岡村天溪に師事し、1970年、天溪会結成。1989年、鳴鶴流第四代襲名。1998年、中国・浙江省王羲之墓所内に『王羲之顕彰碑』建立、碑陽碑陰全文揮毫。2003年、写真集『皇后美智子さま』(毎日新聞社)の題字および御歌5首揮毫。2019年、記念写真集『令和即位の礼』(朝日新聞出版)の題字揮毫。著書に『恋の歌を書きましょう―いろは帳付き・かな手本』(毎日新聞社)、『信可楽也 呉昌碩と日下部鳴鶴の友情』(毎日新聞出版)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。