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出版者情報
クレプトクラシー 資金洗浄の巨大な闇
世界最大のマネーロンダリング天国アメリカ
- 初版年月日
- 2022年9月5日
- 書店発売日
- 2022年8月31日
- 登録日
- 2022年8月5日
- 最終更新日
- 2022年8月18日
書評掲載情報
| 2026-04-11 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 中林美恵子(早稲田大学教授) |
| 2022-11-05 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 地主敏樹(関西大学教授) |
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紹介
いま世界には「汚れた金」にまみれたクレプトクラット(泥棒政治家)たちがはびこっている。
それは自国の国庫や国民から盗んだ金であり、税収の収奪や賄賂などで得た違法の金である。
彼らはその金を「洗浄」して合法的な資産に変えようとするが、
その最強の受け入れ拠点はなんとアメリカだった。その額は毎年数十億ドル。
アメリカはなぜ、いかにして世界最大のマネーロンダリング天国となったか。
その仕組みが構築されてきた過程を詳細に分析し、
現代世界の奥底を流れるものの巨大な闇を暴く衝撃の書!
クレプトクラシー(kleptocracy)
官僚や政治家などの支配階級が、国民や国家の資金を横領して私腹を肥やし
権力を高める腐敗した政治体制のこと。泥棒政治、収奪政治とも。
目次
クレプトクラシー 資金洗浄の巨大な闇
プロローグ 大きすぎて見えない
赤道ギニアの恐怖政治/マイアミの不動産王とウクライナのオリガルヒ/世界最大のマネーロンダリングの国
第I部 定住強盗
第1章 唯一の奇跡
独裁政治を敷く赤道ギニアの初代大統領/独裁政権に莫大な富をもたらした石油/放蕩三昧の大統領の後継者/不当な金を要求する〝伐採大臣〟/きれいな金に変える方法
第2章 アメリカ人のようにやってみませんか
「匿名のペーパーカンパニー」/汚れた金を合法的な金に変える/ペーパーカンパニーは独裁者の隠れ蓑/アメリカはもっとも容易に幽霊会社を設立できる国/州政府の/「底辺への競争」
第3章 すべてをコントロールして、何ひとつ所有しない
経済活動に関与しない連邦政府法人登記の規制緩和で潤うニュージャージー州/デラウェア州の企業誘致産業/秘密主義の実験室/「死の商人」と結びつくペーパーカンパニー/ネバダ州の企業サービスプロバイダー/ペーパーカンパニーの設立で毎年一億ドル以上の歳入/デジタルの棚に陳列される合法的な会社/「パナマ文書」流出の影響/モサック・フォンセカとネバダ州の関係/隠れ蓑になったワイオミング州のLLC/ペーパーカンパニー設立費用が一〇〇ドル/大平原地帯に浮かぶ小さなケイマン島/パナマ文書が炸裂しても効果なし
第4章 首まで浸かる
アメリカ史上最大のマネーロンダリングを行ったオリガルヒ/ソ連崩壊で莫大な富を築いたウクライナのオリガルヒ/二人のユダヤ人/鉄鋼業の工場を次々と買収/クリーブランドの不動産市場に首まで浸かる
第5章 納税者に対する侮辱
国際商業信用銀行の破綻で資金洗浄と横領が発覚/防止効果のない法律/マネーロンダリングの規制と〝ビジネス優先〟の精神/腐敗政権の背後にはシティバンク/世界中の汚い金を集める巨大な磁石/9・11同時多発テロ以降、風向きが変わった/〝一時的〟な規制の適用除外措置
第II部 富裕な有名人のライフスタイル
第6章 シャベルでキャビアをすくう
ワシントンの老舗銀行リッグスの破綻/明らかになったオビアン一族とリッグスの関係/石油の採掘代金をオビアン一族の口座に/規制の虜─官僚と業界の癒着/チリの独裁者ピノチェトの隠された資金/アメリカのクレプトクラシーの縮図
第7章 メンサが認めた天才
南カリフォルニアの広壮な豪邸/規制法の抜け穴だった弁護士/不動産業者は愛国者法の適用除外/追いつ追われつのゲーム/マリブの豪邸を手に入れたテオドリン
第8章 鯉の医者
捜査部隊の新しいリーダー/高級車から船舶まで贅沢三昧/自家用ジェット機GVの購入/マイケル・ジャクソンの死/マネーロンダリングに利用されるオークションハウス/マイケル・ジャクソンの手袋
第9章 アメリカ合衆国vs「スリラー」のジャケット─
汚い金で購入されたマイケル・ジャクソン・コレクション/クレプトクラシーからの資産回収戦略/インフラ事業にかかわった外国企業の惨状/アフリカの腐敗政府の実態/暴かれたテオドリンの不正/クレプトクラットに対する見せしめ
第III部 アメリカで暗躍する者たち
第10章 優良投資家
大不況に見舞われ、さびれた町/マネーロンダリングの餌食になったクリーブランド/クリーブランドのビルを次々と買収/クリーブランドの不動産王となったウクライナのオリガルヒ/モトローラの巨大な〝クジラ〟を買収
第11章 西部開拓時代にも法律はあった
ウクライナの騒乱/自前の資金で国民防衛軍を組織したオリガルヒ/軍事力を背景にした凶暴なオリガルヒ/スイスのタックスヘイブン銀行が大打撃/金利制限を廃止したサウスダコタ州/「永久信託」という資産隠し/大富豪となったコロモイスキーの協力者たち
第12章 ぽっかり空いた穴
プリヴァトバンクが残した崩壊寸前の大きな穴/史上最大のマネーロンダリング/複数のペーパーカンパニーで迂回路を築く/ビルは荒廃し、不動産市場は破綻/資金洗浄で狙われる内陸部の町
第13章 呪われた工場
ウォーレン製鉄所の爆発事故/マネーロンダリングの犠牲になる工場と労働者/資金洗浄のために複数のネットワークで取引/残されるのは煤けた残骸のような町/クレプトクラシーの脅威に対応しないホワイトハウス
第IV部 匿名の合衆国
第14章 新興財閥はただの隠れ蓑
ハイチの独裁者の汚い金が上陸/資金洗浄に提供される/「トランプ・タワー」/クレプトクラシーによって築かれたトランプ帝国/トランプの選挙参謀
第15章 骨の髄まで腐っている
テオドリンの誕生日パーティー/クレプトクラシー撲滅の努力は無駄だったのか/腐敗防止活動を破壊するトランプ大統領/トランプの不動産売買がマネーロンダリングに加担
第16章 解禁
オリガルヒと袂を分かつゼレンスキー新大統領/ファンド業界に蔓延するマネーロンダリング/社会的評価を洗浄するための多額の寄付/政敵の〝醜聞〟を捏造する戦略的汚職/クレプトクラシーの世界的な中心地になったアメリカ
第17章 アメリカン・クレプトクラシー
制裁を受けるコロモイスキー/匿名のペーパーカンパニーの設立を禁止/不動産業界の匿名性の廃止/第二の金ぴか時代から革新主義時代へ/飽くなき強欲を基盤とするクレプトクラシー
謝辞/訳者あとがき/原註
上記内容は本書刊行時のものです。


