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文庫 アスリートは歳を取るほど強くなる ジェフ・ベルコビッチ(著/文) - 草思社
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文庫 アスリートは歳を取るほど強くなる (ブンコ アスリートハトシヲトルホドツヨクナル) 単行本版 パフォーマンスのピークに関する最新科学 (パフォーマンスノピークニカンスルサイシンカガク)

文庫
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発行:草思社
文庫判
480ページ
定価 1,300円+税
ISBN
978-4-7942-2575-7   COPY
ISBN 13
9784794225757   COPY
ISBN 10h
4-7942-2575-X   COPY
ISBN 10
479422575X   COPY
出版者記号
7942   COPY
Cコード
C0198  
0:一般 1:文庫 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年4月8日
書店発売日
登録日
2022年3月18日
最終更新日
2022年3月23日
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書評掲載情報

2023-03-25 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 澤宮優(ノンフィクション作家)
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紹介

若いほどスポーツのパフォーマンスは高いはずなのに、近年では
年長のアスリートが様々な競技で目覚ましい成果を出し、しかもそれを継続している。
本書は、「アスリートは歳を取るほど強い」ことを、科学的に正しいと明らかにするもの。
トップの年長アスリートがどのような訓練、回復法、食事を行っているのか取材し、
彼らが熟年になっていっそう活躍を続ける謎に迫る。

選手だけではなく、スポーツ科学者や心理学者らまで、
最新の科学的見地を踏まえたさまざまな知見が盛り込まれている。
人生100年といわれるこの時代のための、老いるほどに強くなる新しいスポーツ科学!


<目次より>

はじめに 生涯アスリート時代の幕開け
chapter 1 熟年アスリートの身体も進化し続ける
chapter 2 最も疲労をためない者こそがプロ
chapter 3 異なるトレーニングの組み合わせで得られる効果
chapter 4 脳をだましてトレーニングの効率化を図る
chapter 5 身体の「癖」を科学して怪我を減らす
chapter 6 遺伝的要因は肉体の運命を決めるのか?
chapter 7 精神の落ち着きとともに増す安定性
chapter 8 試合の速度を決めるのは身体ではなく心
chapter 9 選手寿命を延ばす栄養学のリアル
chapter 10 熟練アスリートが求める運動後の回復メソッド
chapter 11 スポーツ寿命の極限──「修復」「取り替え」「若返り」
おわりに 僕にとってのスポーツ人生とは

目次

はじめに 生涯アスリート時代の幕開け
アスリートを万全に仕上げるビジネス/パワーの違いが年長と若年を分かつ/「最高」のフィットネスマシンを体験/歳を取るほど広がるスポーツの可能性を求めて/「高齢」アスリートを表す言い回し/熟年アスリートの黄金時代/大人の誰しもが熟年アスリートになれる時代/僕の熟年アスリート人生の始まり/アスリートの身体は最先端の実験場/これまでのスポーツの常識を覆せ

chapter 1 熟年アスリートの身体も進化し続ける
40歳オーバーのマラソンランナー/無酸素性作業の閾値を上げるテンポ・ラン/有酸素性から無酸素性代謝への切り替えが勝敗を分ける/接地時間が短いほど長く速く走れる/年齢とともに変化する身体/加齢による変化は運動で回復できる/耐久スポーツは研究の最前線/2種類の筋肉とアスリート寿命の関係/マンモスでトレーニングする理由/高地トレーニングは有効かつ高効率

chapter 2 最も疲労をためない者こそがプロ
ヤーガーの尋常でないトレーニング量/疲れ知らずの超人的身体が生んだ記録/ハード・トレーニングは著名選手につきもの/ドナルド・ドライバーの無故障伝説/故障は「加速した老化」とも言える/過剰なトレーニングは過ちである/サッカー選手たちの「故障対策」/研究の成果がサッカーに通じない?/練習量を減らすと選手が好調に/バスケットボールに根付いたフェルハイエンの手法/最小のトレーニングで最大の効果を/なぜ人はハード・トレーニングを称賛してしまうのか?

chapter 3 異なるトレーニングの組み合わせで得られる効果
紫帯のサーファー/マーティンズとマーヴェリックスの出会い/年長者がマーヴェリックスを制している/10メートル級の大波が生む恐怖心/身体の僅かな不均衡も正すクロストレーニング/「1万時間の法則」とクロストレーニング/熟年アスリートこそクロストレーニングを活用すべし

chapter 4 脳をだましてトレーニングの効率化を図る
ペースは下げずに低負荷の運動をする/高強度の運動は短期集中で/マジックテープを巻いて脳をだます?/日本生まれの加圧トレーニング/加圧トレーニング、アメリカに渡る/軍やNASAでも利用されている/脳を直接刺激してだます

chapter 5 身体の「癖」を科学して怪我を減らす
現役延長のプロフェッショナル/マニングの現役を延長するレシピ/現代テニス界の両極を表す二人/ナダルのプレースタイルの代償?/動作の効率性を検証する/アスリートの身体の全部が優秀な訳ではない?/動作の障害を特定して取り除く/身体動作のパターンを科学するP3社/多くの人が埋め合わせ動作をしている

chapter 6 遺伝的要因は肉体の運命を決めるのか?
23andMeの遺伝的要因検査/遺伝子にみる寿命と選手能力の関係/遺伝的特質を本人がどう受け入れるか/遺伝子情報で怪我のリスクを回避する/アスリートは長寿か短命か?

chapter 7 精神の落ち着きとともに増す安定性
ペンドレルを襲った極度のプレッシャー/瞬発力は必須の能力ではない/アスリートの身体は機械ではない/スポーツを心から楽しめるかどうか/目の前の目標を定め、時にその場で再設定する/自分がコントロールできるものだけに焦点を当てる/年齢を勘案した記録を測る/目標設定がパフォーマンスを向上させる理由/歳を取るほど感情が安定する/テニスでは感情のコントロールがひときわ重要/若さゆえのエモーションが過大評価されている

chapter 8 試合の速度を決めるのは身体ではなく心
フィールドで一番「速い」プレイヤーは誰か?/身体ではなく精神でプレーする/経験で運動量を節約する/「ゆっくりすればスムーズで、スムーズにいけば速くなる」/プレー時間そのものを短縮する/複雑な競技ほど経験が味方する/速く判断できるほど、長くプレーできる?

chapter 9 選手寿命を延ばす栄養学のリアル
コベントリーが唯一口にしないもの/アスリートと疑似科学的栄養学は腐れ縁/食事療法のなかには科学的根拠に乏しいものも/炎症はトレーニングの不可避な過程の一部/筋肉のためにタンパク質だけは必須/食物への反応と遺伝子の関係/アスリートが頼るスクリーニング/ドーピングと熟年アスリート

chapter 10 熟練アスリートが求める運動後の回復メソッド
冷凍部屋で疲労回復/アスリートを回復させるさまざまな「ボックス」/流行としての「回復(リカバリー)」/回復のために割く時間の割合/睡眠を極限まで活用する

chapter 11 スポーツ寿命の極限──「修復」「取り替え」「若返り」
スポーツ整形外科手術の進歩/「手術」と「メンテナンス」はどう違うのか?/リハビリも進化する/どんどん気軽になっていく手術/生きた細胞を使って治療する/人類は若返ることができるのか/ペイパルのドンが抱く野望/何のために長生きするのか

おわりに 僕にとってのスポーツ人生とは

著者プロフィール

ジェフ・ベルコビッチ  (ジェフ ベルコビッチ)  (著/文

ジェフ・ベルコビッチ(Jeff Bercovici)
ジャーナリスト。『New York times』『GQ』への寄稿、『Forbes』シニアエディター、ビジネス誌『Inc.』サンフランシスコ支局長を経て、『Los Angeles Times』ビジネス記事担当副編集長。社会やあらゆるあらゆる分野でのテクノロジーの影響に関心を持つ。

船越 隆子  (フナコシ タカコ)  (翻訳

船越 隆子(ふなこし・たかこ)
1957年徳島県生まれ。東京大学文学部英文科卒業。訳書に、『夕光の中でダンス―認知症の母と娘の物語』(オープンナレッジ)、『ブレイキング・ポイント』(小学館)など。スポーツ観戦が好きで、特にサッカーファン。

上記内容は本書刊行時のものです。