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トウガラシ大全 スチュアート・ウォルトン(著/文) - 草思社
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トウガラシ大全 どこから来て、どう広まり、どこへ行くのか

発行:草思社
四六判
312ページ
定価 2,000円+税
ISBN
9784794224149
Cコード
C0022
一般 単行本 外国歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年9月24日
書店発売日
登録日
2019年8月26日
最終更新日
2019年8月30日
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紹介

世界中でなぜか愛されている「悪魔の食べもの」!?
その種類、特徴、歴史、料理法、文化のすべてを紹介!

灼熱の南方から寒い北の地まで、トウガラシの食文化は世界中に広がっている。なぜ人はトウガラシに惹かれるのか?
その発祥の地から世界中への伝播の経路、膨大なトウガラシの種類とその特徴、世界各地の多彩な料理法、
そして激辛ブームを引き起こす禁断の魅力の正体までを解説した決定版!

・トウガラシはなぜ辛くなったのか?
・マヤ・アステカ・インカの神聖なるトウガラシ文化
・なぜトウガラシが「ペッパー」と呼ばれるのか?
・コロンブスとコンキスタドールの役割?
・奴隷貿易がアフリカにトウガラシを広めた?
・ポルトガルが日本、中国に運んできた?
・トウガラシはからだを危険にさらす?
・いやいや、健康にいい、痩身に効く?
・ドラッグのような快感をもたらすのか?
・カプサイシンとエンドルフィンの関係とは?
・史上最初の化学兵器はトウガラシ爆弾?
・危険な「辛さ」を好む人間心理とは?
・激辛大会に挑むのはなぜ「男」が多いのか?
 ……などなど、トウガラシのすべてを解説!

鷹の爪、ハラペーニョからブート・ジョロキア、トリニダード・スコーピオン、キャロライナ・リーパーに
ドラゴンズ・ブレス、そして現在世界最辛のペッパーXまで、精鋭トウガラシたちが続々登場!

目次

イントロダクション 世界中で愛されている香辛料 

 トウガラシ・ムーブメント
 禁断の味覚を知った人たち
 アメリカ大陸からヨーロッパへ
 トウガラシの魅惑的な「赤」
 新しい味覚との出合い

第1部 トウガラシとは何か

第1章 われらが愛すべき香辛料──トウガラシのすべて 

 発祥の地はどこか?
 トウガラシの原種は五種類
 さまざまな環境のもとで栽培
 選ばれた者たちだけのごちそう
 トウガラシはどうやって辛くなったのか
 なぜ人間は辛いものを求めるのか
 辛さを生み出すカプサイシン
 辛さを表す「スコビル値」
 激辛→ エンドルフィン→ ドーパミン
 トウガラシで寿命が延びる?
 過剰な摂取が「がん」を引き起こす?

第2章 さまざまなトウガラシ──アパッチ、ヴァイパー、ドラゴン 

 カプシカム・アニューム種
 カプシカム・フルテッセンス種
 カプシカム・シネンセ種
 カプシカム・バカタム種
 カプシカム・プベッセンス種

第2部 トウガラシの歴史

第3章 アメリカのスパイス──原産地のトウガラシ 

 トウガラシが残っていた六〇〇〇年前の土器
 ホットチョコレートとトウガラシ
 オルメカ人の食事
 『メンドーザ写本』のトウガラシ
 よきトウガラシ売りと質のよくないトウガラシ売り
 インカ建国神話のなかのトウガラシ
 神々が口にする食べ物

第4章 三隻の船がやってきた──コロンブスの到来 

 トウガラシが「ペッパー」と呼ばれるわけ
 スペイン人征服者へのトウガラシ爆弾
 「香辛料」と「楽園」のイメージ
 スペイン人とポルトガル人の世界分割

第5章 トウガラシが来た道──アフリカ、アジアに渡ったトウガラシ 

 トウガラシの普及と奴隷貿易
 大航海時代のトウガラシ
 インドが原産地だという誤解
 タイのチリソース
 ポルトガルから日本、マカオ、朝鮮へ
 インドからブータンへ

第6章 「赤々と輝き、信じられないほど美しい」──中国に渡ったトウガラシ 

 四川省、湖南省への伝播ルートは?
 「香り高い辛さ」という大事な要素
 「毛沢東の赤い角煮」
 ヒリヒリと痺れる四川料理
 貧しい者も口にできる食物

第7章 ピリピリからパプリカまで──ヨーロッパのトウガラシ 

 「四体液説」とトウガラシ
 普及に時間がかかったヨーロッパ
 食材そのものの味か、調味料を重ねた味か
 パプリカのはるかな旅路
 ロシアのトウガラシ
 トウガラシ料理を生み出せなかったイギリス

第8章 テキサスのチリとチリ・クイーン──アメリカのトウガラシ 

 ヨーロッパからもたらされた料理術
 アメリカ南部とメキシコ料理
 チリパウダーの登場
 チリコンカンはテキサスのソウルフード
 チリコンカンを憎むメキシコ人
 露天商とチリ・クイーンたち
 ついにはアメリカの国民食に

第9章 トウガラシソース──世界が魅了された味 

 瓶詰めホットソースの登場
 不朽の名作「タバスコ」の誕生
 アメリカとメキシコのホットソース
 カリブ海の名品ホットソース
 越境していくトウガラシ

第10章 トウガラシの味と食感──激しい辛さに体と心はどう反応しているのか 

 のみこんだあとも続く刺激
 トウガラシの三つの効能
 極寒の土地でも、灼熱の土地でも
 トウガラシがもたらす高揚感
 辛さが「快」へと転換される

第3部 トウガラシの文化

第11章 悪魔のディナー──トウガラシのダークサイド 

 トウガラシと悪魔
 ヴィクトリア時代の「デビルド・キドニー」
 悪霊や不幸を追い払うもの
 禁断に満ちた不謹慎なネーミング
 ドラッグのような効果はあるか?
 激辛トウガラシの幻覚作用?
 世界で最も辛いという称号

第12章 官能の媚薬──トウガラシと性欲 

 トウガラシの催淫効果?
 「とくに精神の健康を損ねる」
 カプサイシンと性的欲求の関係
 官能と苦痛が分かつもの

第13章 武器としてのトウガラシ──化学兵器の元祖 

 マヤ、アステカのトウガラシミサイル
 兵器化されるカプサイシン

第14章 超激辛と激辛フェチ──トウガラシ礼賛 

 ブームを巻き起こした食材
 トウガラシのムーブメントというカルチャー
 メディアが増幅させるブーム
 ジャガイモをしのぐトウガラシの薬効
 インチキ薬の成分構成

第15章 男だけの世界──トウガラシは男の愉悦 

 筋金入りのトウガラシ喰い
 危険な行為に手を出す男たち
 痛みに対する男女の違い
 強い刺激欲求を求める者たち
 「男性馬鹿理論」

第16章 味覚のグローバリゼーション──トウガラシは人類を救うか 

 世界中で同じものを食べる不気味さ
 辛さに秘められた深い可能性
 禁じられているものをあえて口にする意味
 ジャンクフードに対する解毒剤
 食べ物の逆襲

著者プロフィール

スチュアート・ウォルトン  (スチュアート ウォルトン)  (著/文

スチュアート・ウォルトン(Stuart Wolton)
イギリスの作家。人文学や食物史を中心に1990年代から執筆活動を始める。とくにワイン、スピリッツ、リキュールに関する造詣は深く、一般向けのガイド本も数多く執筆している。主著には酩酊感を分析したOut Of It: A Cultural History of Intoxication (2001)や人間の感情を論じ、世界7カ国に翻訳されたHumanity: An Emotional History(2004)などがある。英紙「ガーディアン」のブックブログの常連寄稿者としても知られている。アガサ・クリスティーの生誕地イングランド南西のトーキーで暮らす。

秋山 勝  (アキヤマ マサル)  (翻訳

秋山 勝(あきやま・まさる)
立教大学卒。出版社勤務を経て、翻訳の仕事に。訳書にリチャード・ローズ『エネルギー400年史』、ジャレド・ダイアモンド『若い読者のための第三のチンパンジー』、デヴィッド・マカルー『ライト兄弟』、ジェイミー・バートレット『操られる民主主義』(以上、草思社)、ジェニファー・ウェルシュ『歴史の逆襲』、マーティン・フォード『テクノロジーが雇用の75%を奪う』(以上、朝日新聞出版)など。

上記内容は本書刊行時のものです。