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出版者情報
崩壊学
人類が直面している脅威の実態
- 初版年月日
- 2019年9月4日
- 書店発売日
- 2019年9月2日
- 登録日
- 2019年8月1日
- 最終更新日
- 2019年8月22日
書評掲載情報
2019-12-28 |
朝日新聞
朝刊 評者: 柄谷行人(哲学者) |
2019-10-20 | 産經新聞 朝刊 |
2019-10-05 | 日本経済新聞 朝刊 |
2019-10-05 |
朝日新聞
朝刊 評者: 柄谷行人(哲学者) |
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紹介
欠けているのは全体的な視点だ。崩壊とはどのようなもので、何が引き金となり、
結果として「現世代」にどのような心理的、社会的、政治的な影響を与えるか……
私たちはその学問を勝手に「コラプソロジー=崩壊学」と名づけ、本書では
その基盤となるものを、世界中に四散した研究から集めて紹介することにする。
目的は、これから起きることと、それは何なのかを明らかにすること、
つまり、これらの出来事に意味を与えることである。(本書より)
昨年の世界的な異常気象で注目を浴び、フランスでベストセラーとなった警世の書。
自然環境、エネルギー、社会システム、農業、金融……など多くの分野で、
現行の枠組が持続不可能になっている現状を多角的なデータとともに提示する驚嘆のレポート!
目次
第1部 崩壊のきざし
1章 車の加速
指数関数的に増加する世界/アクセル全開/限界はどこに?
2章 エンジンが止まる──乗り越えられない限界
ピークでエネルギーは下降する?/ピーク時に壁がある/壁の前に……深淵が
3章 道路の出口──乗り越えられる境界
温暖化と冷や汗/地球最後の動物を殺すのは誰か?/その他の境界線/一線を超
えたらどうなるのか?
4章 方向がブロックされている?
ロック・イン現象はどう働くのか?/規模の問題
5章 ますます弱体化する車体のなかで身動きできず
足元がぐらつく金融システム/危機的な供給チェーン/息切れ寸前のインフラ/
トラックが止まると、米国も止まる/火種は何か?
第1部のまとめ
一目瞭然の指標一覧
第2部 では、それはいつになるのか?
6章 未来学の難しさ
リスクの測定から直感まで/崩壊の矛盾
7章 人は前兆信号を感知できるのか?
崩壊に向かうシステムの「ノイズ」/つねに残る不確実性
8章 未来のモデルは何を語る?
オリジナル・モデル「HANDY」/信頼性の高い、ワールド3(メドウズ・モ
デル)
第3部 崩壊学
9章 モザイクのような世界の探究
正しくはどんな学問か?/過去の文明は何を教えてくれるのか?/人はどのよう
に落下するか?/首まで……はまり込んでいる?
10章 そして人類はどうなるのか?
世紀末の人口は? ── 崩壊の人口学/将来は殺し合いになる? ── 崩壊の社会
学/なぜ大多数の人は信じないのだろう? ── 崩壊の心理学/信じたいま、何
をする? ── 崩壊の政治
結論 飢えは始まりでしかない
全体に適応できる崩壊学に向かって/「二日酔い」世代/もう一つの祭りの方法
上記内容は本書刊行時のものです。