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文庫 異形の維新史 野口 武彦(著/文) - 草思社
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文庫 異形の維新史 (ブンコ イギョウノイシンシ) 単行本版

文庫
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発行:草思社
文庫判
320ページ
定価 850円+税
ISBN
978-4-7942-2337-1   COPY
ISBN 13
9784794223371   COPY
ISBN 10h
4-7942-2337-4   COPY
ISBN 10
4794223374   COPY
出版者記号
7942   COPY
Cコード
C0121  
0:一般 1:文庫 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2018年5月8日
書店発売日
登録日
2018年5月11日
最終更新日
2018年5月11日
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紹介

本書では、幕末明治を舞台にした、人間の悲喜劇の七つのケースを取り上げている。
どれも理屈ではどうしようもない出来事に遭遇した人々の破天荒な物語である。

・日米修好通商条約の勅許を得るべく奔走する幕府旗本が、関白の色と欲に翻弄されてゆく悲劇「薔薇の武士」。
・幕末京都で見つかったテロリズムの教理書の謎を追う「犬死クラブ」。
・幕末の蝦夷地に漂着した異国の女と海岸警備を担う若き武士の恋「赤毛の人魚」。 
・戊辰戦争の官軍先遣隊の博徒に襲われた名家夫人の哀しい性「軍師の奥方」。
・明治初年の廃仏毀釈で生き身同然に民衆から迫害される高僧の受難を描く「木像流血」。
・岩倉使節団の船内で、士族の男が女子留学生に色事を仕掛けたとの疑惑が浮上し、伊藤博文裁判長らに裁かれる「船中裁判」。
・毒婦・高橋お伝の局部解剖に奔る明治医学界の狂騒「名器伝説」。

──従来の維新本がまともに取り上げて来なかった「人間の色と欲」「維新の現実の姿」が見えてくる傑作歴史読み物

著者プロフィール

野口 武彦  (ノグチ タケヒコ)  (著/文

野口武彦(のぐち・たけひこ)
1937年東京生まれ。作家・文芸評論家。早稲田大学文学部卒。東京大学大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を退官後、著述に専念する。日本文学・日本思想史専攻。73年『谷崎潤一郎論』(中央公論社)で亀井勝一郎賞、80年『江戸の歴史家──歴史という名の毒』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞、86年『「源氏物語」を江戸から読む』(講談社学術文庫)で芸術選奨文部大臣賞、92年『江戸の兵学思想』(中公文庫)で和辻哲郎文化賞、2003年『幕末気分』(講談社文庫)で読売文学賞を受賞。近年の作品に『幕末明治 不平士族ものがたり』(草思社)、『慶喜のカリスマ』『花の忠臣蔵』『元禄六花撰』(いずれも講談社)などがある。さまざまなジャンルを超えたネオ・フィクションをめざす。

上記内容は本書刊行時のものです。