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内紛 巨大病院の一族
発行:世界書院
四六判
縦188mm
横128mm
厚さ16mm
256ページ
並製
定価
1,500円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年10月20日
- 書店発売日
- 2021年10月20日
- 登録日
- 2021年9月1日
- 最終更新日
- 2022年2月28日
紹介
密かに進められた病院経営をめぐるクーデター。
巨大病院の一族をめぐる暗闘をリアルに小説化。関東有数の大病院で起こった一族の内紛劇をモチーフに小説化。この病院は、戦後、最新技術の導
入と近代経営で、医師、看護師、職員4000人を擁する巨大病院へと成長した。ところが一族の未亡人と4人兄弟の医師のうち、献身的に病院の治療にあたる若い弟2人に対して、一時はバブル投資で病院を窮地に追い詰めた長男と次男が、巧妙なクーデターを仕掛けて経営権を握ってしまった。リアルなディテールと病院とは何かを提起する話題作。
目次
序章 真夜中の電話
社員総会の構成
注目の社員総会
崩壊の予感
第1章 「医の心」とは~垣内病院の」はじまり~
父との確執
病気も暮らしも面倒をみる
金策に走る
「いつ沈むかわからない泥舟です」
目まぐるしい結婚生活
家族の受難と亀裂
日本医師会の全国スト
病院拡大と風当たり
第2章 医療か金儲けか~兄弟それぞれの分かれ道~
長男・太朗のていたらく
二男・次朗のバブル破綻
四男・史朗が選んだ道
浪費と怠慢の太朗理事長
次郎の義父母の事件
第3章 落日~垣内病院の今~
分け隔てなく育てたつもりが‥‥
巧妙なクーデターの仕掛け
わが子に対する“悲闘”
崩れゆくガバナンス
ベトナムから来た看護師の笑顔
前書きなど
内紛は一本の電話から始まった。
「もしもし、禄朗叔父さま」
垣内総合病院の理事であり医師の垣内禄朗は、当直中に受けた姪の茜からの突然の電話に戸惑った。
「今度の六月一五日の社員総会で、私の父さまが禄朗叔父さまのお兄さまの梧朗さんを院長から外すんですって」
「おじき、ショック受けた?」
茜の声には、人を愚弄するような笑いがひそんでいた。
上記内容は本書刊行時のものです。