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歴史遺産が地方を拓く 藤田 達生(編集) - 清文堂出版
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歴史遺産が地方を拓く (レキシイサンガチホウヲヒラク) 巻次:1 紀伊半島の文化財 (キイハントウノブンカザイ)

歴史・地理
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発行:清文堂出版
A5判
246ページ
定価 4,500円+税
ISBN
978-4-7924-1511-2   COPY
ISBN 13
9784792415112   COPY
ISBN 10h
4-7924-1511-X   COPY
ISBN 10
479241511X   COPY
出版者記号
7924   COPY
Cコード
C0021  
0:一般 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年9月
書店発売日
登録日
2022年8月25日
最終更新日
2022年9月5日
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紹介

熊野やその周辺において地域史の諸相を解明する成果を持ち寄り、さらに地方創生に活かす方法を提言する。第一冊「紀伊半島の文化財」では、半島の付け根にあたる両湾岸地域が中央政権と直結し、さらに熊野・高野という聖地をもつことから強大な戦国大名を成立させないという紀伊半島の歴史的特質について考察する。

目次

序章 中世末・近世初頭の紀伊半島地域…………藤田達生
  問題の所在
  一 戦国末期の紀伊隅田党 (㈠「隅田党由緒書」の成立 ㈡由緒書にみる隅田党の軍事行動 ㈢台頭する「惣国」
  二 豊臣政権の侵攻 (㈠惣国一揆支配の終焉  ㈡仕置の執行 ㈢鉛と紀州惣国一揆)
  三 和歌山藩の成立
  結語

中世熊野の宗教的意義…………山田雄司
  問題の所在
  一 熊野三山成立以前
  二 熊野三山の成立
  三 院政期の熊野詣
  四 浄土としての熊野詣
  五 時衆と熊野
  結語

コラム 南北朝時代の熊野古道 ――国阿上人が歩いた熊野道―― …………坂本亮太

中世後期熊野那智山膝下の地域構造…………坂本亮太
  問題の所在
  一 中世後期那智山膝下集落群の様相 (㈠那智参詣道沿いの様相  ㈡那智川流域集落群の様相)
  二 中世後期那智山周辺の経済環境 (㈠仁王堂関の関銭 ㈡那智山の在地徳政)
  三 熊野那智山と東国・西国 (㈠那智と中国・四国地域 ㈡那智と関東・東海地域 ㈢駿河国安東荘と実仙坊道閑)
  結語

コラム 熊野の中世村落を探る…………坂本亮太

コラム 中世の備前焼流通と紀伊半島…………北野隆亮

城館遺跡資料論 ――熊野の場合―― …………伊藤裕偉
  問題の所在
  一 道と城館遺跡
  二 自然地形と城館遺跡
  三 城館遺跡と水場
  四 城館遺跡の「完成度」
  結語――城館遺跡研究と地域社会との接点

コラム 赤木城跡と城道…………伊藤裕偉

コラム 鉄砲玉と鉛インゴットから読み解く戦国時代の紀伊半島…………北野隆亮

紀伊半島の地形環境と街道・港 ――地形図の読図による歴史空間の考察―― …………山村亜希
  問題の所在
  一 紀伊半島と熊野古道 (㈠紀伊半島の山地と海岸 ㈡中辺路と伊勢路)
  二 紀伊半島西部の地形と中辺路 (㈠中辺路と伊勢路のルート断面 ㈡中辺路の地形環境 ㈢中辺路における峠越えの特徴)
  三 東紀州の地形と伊勢路・浦 (㈠木本以北の伊勢路における峠越え ㈡本宮道の地形環境と丸山千枚田 ㈢リアス海岸における地形と港)
  結語

コラム 熊野のなかの丸山千枚田…………伊藤裕偉

石塔転用にみる紀伊の中世終焉 ――根来寺と和歌山城の遺構比較―― …………北野隆亮
  問題の所在
  一 根来寺遺跡における石組遺構に転用された石塔類の特徴 (㈠根来寺遺跡と中世石塔類の概要 ㈡石組遺構の石材に転用された石塔類 ㈢石組遺構の石材に転用された部材とされない部材)
  二 和歌山城における石垣遺構に転用された石塔類の特徴 (㈠和歌山城創建期の石垣遺構 ㈡石垣遺構の築石石材に転用された石塔類 ㈢石垣埋込め出土の石塔類 ㈣和歌山城の石垣遺構に転用された石塔類の特徴)
  三 根来寺遺跡と和歌山城の転用石塔類の比較
  結語

コラム 新宮城① 石垣の魅力…………松島 悠
コラム 新宮城② 城郭の復元と古写真…………松島 悠

著者プロフィール

藤田 達生  (フジタ タツオ)  (編集

藤田達生(ふじた たつお)……1958年愛媛県生まれ 現在、三重大学副学長、同教育学部・大学院地域イノベーション学研究科教授 主要著書に『日本中・近世移行期の地域構造』(校倉書房,2000年)、『災害とたたかう大名たち』(角川選書,2021年)など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。