書店員向け情報 HELP
ユーモア解体新書
笑いをめぐる人間学の試み
- 初版年月日
- 2020年9月
- 書店発売日
- 2020年9月20日
- 登録日
- 2020年9月10日
- 最終更新日
- 2020年9月10日
紹介
本書は、「人はなぜ笑うのか?」という古くて新しい問いをめぐる11の論考から構成される。古代ギリシャ哲学から現代のポップカルチャーまで、広く具体的な文脈においてユーモアと笑いを多角的かつ多層的に捉え直し、「人間とは何か」というさらに高次の問題に光を投じる。ユーモア研究の先に、新たな人間学の創出を見出す大胆な試み。
目次
イントロダクション:笑いの解体学は新たな人間学である
第1部 ユーモアと笑い
第1章 笑いを研究して何が得られるか…………仲原 孝
第2章 笑いとユーモアの探究はどんな眺望をひらくのか 探索ガイドマップ ……片岡宏仁
第2部 ユーモアの愉快さ
第3章 ユーモアの価値はどのように割り引かれるのか 笑いの共有 …………小原漱斗・佐伯大輔
第4章 ユーモアはなぜ愉快なのか 優越説の逆襲 …………佐金 武・高野保男・大畑浩志
第5章 ユーモアは不道徳だとつまらなくなってしまうのか 面白さの存在論と倫理学 …………太田紘史
第3部 ユーモアと集団
第6章 自己卑下による笑いは損なのか得なのか ユーモアの効用 …………新居佳子
第7章 ヒトはなぜおかしいものを笑うように進化したのか 「笑い」の源泉とその適応的意味 …………山 祐嗣
第4部 ユーモアの創作
第8章 音楽のユーモアはどのように鑑賞されるのか レッド・ツェッペリンの《デジャ・メイク・ハー》から考える …………源河 亨
第9章 パロディは笑えるのか 二次創作との非/連続性をめぐって …………石川 優
第5部 ユーモアの歴史学
第10章 なぜアリストテレスは「下ネタ」を許容したのか 『政治学』の教育論におけるアイスクロロギアについて ………… 田中一孝
第11章 20世紀転換期のアメリカ帝国主義において諷刺はどのように利用されたか 心象風景としての共有知 …………金澤宏明
エピローグ:おあとはよろしいでしょうか?…………佐金 武・佐伯大輔・高梨友宏
上記内容は本書刊行時のものです。