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近世の軍事・軍団と郷士たち
発行:清文堂出版
A5判
350ページ
定価
8,500円+税
- 書店発売日
- 2015年10月10日
- 登録日
- 2015年9月30日
- 最終更新日
- 2015年10月17日
紹介
第一に、江戸時代前期における武士の軍事面における役割・存在意義と、軍事・軍役へ彼らが抱いていた意識について考察し、第二に郷士と呼ばれた存在の軍事的な意義について明らかにする。軍団が、戦争の世の中で最適化していた姿から、平和な時代に対応した姿へと、社会状況の要請によって姿を変えていったことを解明する。
目次
序 章 研究史と本書の課題
第一部 近世軍団機構の実態
第一章 「戦功書上」の成立について
第二章 大坂夏の陣における遭遇戦の実態 ――八尾・若江の戦いにおける津藩藤堂家を例に――
第三章 室町末~織豊期における武具統一政策 ――主に後北条氏を例に――
第四章 江戸前中期における土佐藩の陣立 ――主に鉄炮隊・長柄鑓隊について――
第五章 十七世紀中期の城受け取りと大名の軍役への意識
第二部 軍事・軍団との関わりから見た郷士
第一章 九州地域における郷士層の存在意義 ――平戸藩在郷家臣を例に――
第二章 騎馬層形成政策に見る土佐藩郷士の武力編成過程
第三章 高野山騒動に見る紀州藩地士の武力編成過程
第四章 尾張藩非常守から見る幕末の農兵
第五章 郷士・帯刀人の分類についての一試論 ――軍事的役割を指標に――
終 章 総括と今後の課題
上記内容は本書刊行時のものです。