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犬神家の戸籍
「血」と「家」の近代日本
発行:青土社
四六判
240ページ
定価
1,800円+税
- 書店発売日
- 2021年10月12日
- 登録日
- 2021年7月26日
- 最終更新日
- 2021年10月7日
書評掲載情報
2021-11-06 | 朝日新聞 朝刊 |
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紹介
横溝正史はなぜ金田一を“結婚させなかった”のか?
戦後の転換期、すなわち敗戦から民主化へと向かう新旧の制度や慣習が入り交じった時期に書かれた、横溝正史の代表作にして、探偵小説の金字塔『犬神家の一族』。犬神家の複雑かつ血みどろの人間模様を紙上で規定していたのは「戸籍」であった――。精緻な読解と検証を通じて、日本社会に根強く残る「血」や「家」の秩序と価値観を炙り出す、血に塗れた「紙の上の家族」の日本史。
上記内容は本書刊行時のものです。