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中東を学ぶ人のために 末近 浩太(編集) - 世界思想社
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中東を学ぶ人のために (チュウトウヲマナブヒトノタメニ)

社会一般
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発行:世界思想社
四六判
縦186mm 横130mm 厚さ17mm
重さ 280g
304ページ
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-7907-1790-4   COPY
ISBN 13
9784790717904   COPY
ISBN 10h
4-7907-1790-9   COPY
ISBN 10
4790717909   COPY
出版者記号
7907   COPY
Cコード
C1336  
1:教養 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年6月30日
書店発売日
登録日
2024年4月16日
最終更新日
2024年5月13日
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紹介

【全体像を一気につかむ、知の見取り図】
歴史、宗教、ジェンダー、石油経済、ビジネス、紛争、難民――中東のダイナミズムを、16の論点から解き明かす。最新の研究に基づく必読の入門書。

【序章より抜粋】
 中東の情報は世に溢れている――でも、それでは物足りない。そんなふうに感じる人は、中東を「学ぶ」時期に来ている。

 ニュースで一言二言の「解説」として扱われる情報については、手元にたくさんある。しかし、人々がどのように社会生活を送っているのか、どのように経済活動を営んでいるのか、あまり関心を持とうとしない。つまり、人々が私たちと同じように考え、感じ、集まり、交換するという当たり前の中東の姿を抜きにして、一足飛びに中東の政治現象を論評しようとする。せっかく「学ぶ」機会を得ようとしているのだから、ここは腰を据えてじっくりと中東と向き合ってみてはどうだろうか。
 
 私たちの判断の拠りどころとなるのは、立場ではなく、「学び」そのものである。中東研究の歴史が紡いできた学知を自身のなかに蓄えながら、その知識に基づいて対象を解釈し、自身の見解を述べることが、私たちの主張を確かにする。この主張に基づいて批判し、批判され、議論を続けることで新たな理解を作り上げる。「学び」とは、そうした不断のプロセスである。

目次

序章 中東を「学ぶ」 (末近浩太・松尾昌樹) 

第1部 繁栄する文化
1 言語と宗教 (竹田敏之)
2 歴史叙述 (小笠原弘幸)
3 アラブ小説 (柳谷あゆみ)
4 中東の近現代思想 (岡崎弘樹) 

第2部 変容する社会
1 ジェンダー (嶺崎寛子)
2 移民・難民 (錦田愛子)
3 都市と農村 (柏木健一)
4 メディア (千葉悠志)

第3部 躍動する経済
1 経済開発 (土屋一樹)
2 石油/脱石油 (堀拔功二)
3 イスラーム金融 (長岡慎介)
4 中東でのビジネス (齋藤純)

第4部 混迷する政治
1 世界のなかの中東 (今井宏平)
2 紛争 (江﨑智絵)
3 パレスチナ問題 (山本健介)
4 宗教と政治 (高尾賢一郎)
 
終章 さらなる学びへ (末近浩太・松尾昌樹)
 
コラム  中東の音楽映画 (中町信孝)
     言葉に映し出される家族 (村上薫)
     ほんとうのバーザール (岩﨑葉子)
     権威主義と民主主義 (渡邊駿)

※巻末に「必読文献リスト」「国別データシート」つき

著者プロフィール

末近 浩太  (スエチカ コウタ)  (編集

1973年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科5年一貫制博士課程修了,博士(地域研究)。立命館大学国際関係学部教授。主な著書に『イスラーム主義と中東政治』(名古屋大学出版会,2013年),『イスラーム主義』(岩波新書,2018年),『中東政治入門』(ちくま新書,2020年)など。

松尾 昌樹  (マツオ マサキ)  (編集

1971年生まれ。東北大学大学院国際文化研究科博士後期課程修了,博士(国際文化)。宇都宮大学国際学部教授。主な著書に『湾岸産油国』(講談社,2010年),『中東の新たな秩序』(共編,ミネルヴァ書房,2016年),『移民現象の新展開』(共編,岩波書店,2020年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。