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真剣に生理の話をしよう 鈴木 なつ未(著/文) - 時事通信出版局
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【利用不可】

真剣に生理の話をしよう (シンケンニセイリノハナシヲシヨウ) 子どもの自立につながる月経教育 (コドモノジリツニツナガルゲッケイキョウイク)

教育
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46
縦188mm 横128mm 厚さ13mm
重さ 199g
160ページ
定価 1,900円+税
ISBN
978-4-7887-1896-8   COPY
ISBN 13
9784788718968   COPY
ISBN 10h
4-7887-1896-0   COPY
ISBN 10
4788718960   COPY
出版者記号
7887   COPY
Cコード
C0037  
0:一般 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年3月3日
書店発売日
登録日
2023年11月28日
最終更新日
2024年3月1日
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紹介

必要なのは「困った」を相談できる力
記録し自分を知ることで人として成長できる
月経は「面倒」ではなく「健康の証」

「私たちも月経教育に賛同してます」ースピードスケート五輪金メダリスト 高木美帆・佐藤綾乃・高木菜那・菊池彩花
*(高=はしごだか)

● よりよく生きるための新しい教科書
● 保護者・教育関係者・スポーツ指導者など、すべての大人が知っておきたい月経の基礎知識
● 子どもが気軽に相談できる関係の築き方・大人が目を向けるべきチェックポイント 

目次

■ 第1章 いま「月経教育」が必要な理由
◆1 「月経教育」のファーストステップ
●月経は面倒で邪魔な存在という「思い込み」を捨てましょう
●月経教育の基本=「月経が来てよかった」と思えるようになることです!
◆2 「月経」についてのよくある誤解
●性別に関係なく、月経についての誤った認識があふれています
●大人が月経を理解していないと、子どもは悩みを打ち明けられません!
●一人で対応しようと思わなくても大丈夫です(特に男性)
●「月経期間中はパフォーマンスが下がる」はアスリートには当てはまりません
●「低用量ピル」や「鎮痛剤」も強い味方になります
◆3 「月経教育」の最終目標
●最上位目標は子どもの「自立」です!
●私が見た、月経教育で自立したジュニアアスリートたち

■ 第2章 「月経」の基本をおさらいしよう
◆1 「月経」の基礎知識
●女性の体内では約1ヵ月で「3つの周期」+「月経」のサイクルが繰り返されています
●月経には2つのホルモンと4つの器官が関わっています
●月経は「脳」がつかさどっていることを理解することが重要です
●女性の月経期間中の身心の変化には「ホルモン」も強く影響しています
◆2 月経期間中に女性の体に起きる変化
●月経期間によって、女性の体温は顕著に変化します
●風邪を疑うほど体温が上がる人もいます
●ホルモンが心身に不調をもたらすこともあります
●月経痛は若年から、PMSは成長につれ現れる人が多いです
●月経随伴症状がつらい場合は、ためらわずに受診しましょう

■ 第3章 「月経教育」をしよう①-基本編
◆1 「月経教育」を行なうためのマインドセット
●「自分で決断」できるようになることを目指します
●自分で状況を説明できる力を育てましょう
●子どもは大人の顔色を伺い、空気を読んで行動してしまいます
●とんでもない思い込みをしている子どももいます(=ゼロから教える必要性)
●「子ども最優先」で考えれば、何が必要か見えてきます
●月経教育は子どもに関わる「すべての大人の責任」だと心得てほしいです
◆2 月経を「見える化」しよう
●女性でも意外に正確な「月経周期」の数え方を知りません
●アプリなどで月経周期を記録しましょう
●慣れてきたら月経の「状態」を記録してきましょう
●「基礎体温」も記録していくのがベストです
●基礎体温は「婦人体温計」で計測します
●スポーツをしている子どもは体重も記録していくとなおいいです
●不調の場合は、「セルフチェックシート」に症状を書き出してみましょう
●記録したデータは大人が定期的に確認しましょう
◆3 子どもの「相談力」を高めよう
●月経について「助けて」と言える子どもを育てるコツがあります
●男性でも相談してやすい人がいます
●完璧を目指さず、できることからゆるく始めてみましょう
◆4 「病院に行く」を当たり前にしよう
●医師とつながるのも月経教育の大きな目標です
●月経についての受診ですぐに内診することはありません
●婦人科の医師も「何かあればすぐに受診してほしい」と願っています
●大事なのは、「何をどうしたいのか」子ども自身が医師に自分の状態を伝えることです

■ 第4章 「月経教育」をしよう②-対処編
◆1 痛みがある場合の対処療法
●基本は血行を改善することです
●鎮痛剤の服用は悪いことではありません
●ジュニアアスリートの場合は禁止薬でないか必ず事前確認してください
◆2 ピルを使った月経調整
●ピルは「怖い」というイメージはつくられたものです
●欧米ではピルは一般的で、特にトップアスリートには浸透しています
●ピルには種類があり、使用する目的に合わせて選択します
●継続して服用する方法と、一時的に服用する方法があります
●ピルには副作用があります
●使用するなら月経を止めたい3ヵ月前から使いましょう
●ピルの服用によりパフォーマンスが落ちることはありません
◆3 月経期間中の「貧血」に気を付ける
●「鉄分欠乏性貧血」になりやすいです
●倒れなくても貧血になっていることがあります
●食事や睡眠などが重要です

■ 第5章 「無月経」の怖さを知ろう
◆1 最大級に警戒すべき「無月経」
●正常な月経周期は「25~38日」です
●無月経は、体が生命活動を優先し生殖活動を止めている状態です
●無月経は「骨」をもろくし、最悪「骨粗しょう症」に至ります
●10~20代女性の骨密度の低下は、一生に悪影響をもたらします
●無月経はすぐには回復しません
●「競技をやめれば無月経は回復する」というのも正しくありません
◆2 無月経の防止と対処
●消費した量のエネルギーは必ず補充してください
●体重増加を怖がるジュニアの選手たちに伝えることがあります
●エネルギーの「好循環」がパフォーマンスをあげます
●食事制限から摂食障害になることもあります
●どうしても減量しないといけない場合は栄養バランスと補給のタイミングが大事です
●保護者や指導者は「ストッパー」を自覚しましょう
●異変がある場合はメンタル面も診てもらえる病院をお勧めします
●「三主徴」から「RED-S」の時代に変わっています

著者プロフィール

鈴木 なつ未  (スズキナツミ)  (著/文

【鈴木なつ未】(すずき なつみ)

拓殖大学国際学部准教授。筑波大学大学院人間総合科学研究科スポーツ医学専攻修了。博士(スポーツ医学)。(独)日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター、筑波大学 Research & Developmentコア、(公財)日本スポーツ協会で研究員として、長年にわたりトップアスリートのコンディショニングに関する研究やサポート等に従事。2021年に拓殖大学へ。(公財)日本オリンピック委員会強化スタッフ、(公財)日本スケート連盟スピードスケート科学スタッフ、(公財)全日本柔道連盟科学研究部員等を務め、2008年北京、2012年ロンドン五輪では、スタッフとして現地で活動。ジュニアからトップまで、これまで数多くの女性アスリートの月経に関するサポート活動をおこなってきた。

上記内容は本書刊行時のものです。