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科学のカタチ 養老 孟司(著/文) - 時事通信出版局
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科学のカタチ (カガクノカタチ)

自然科学
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四六判
縦188mm 横131mm 厚さ15mm
重さ 230g
200ページ
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-7887-1850-0   COPY
ISBN 13
9784788718500   COPY
ISBN 10h
4-7887-1850-2   COPY
ISBN 10
4788718502   COPY
出版者記号
7887   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年8月30日
書店発売日
登録日
2022年6月8日
最終更新日
2022年8月10日
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書評掲載情報

2022-10-09 産經新聞  朝刊
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紹介

ケムシとチョウ、ウジムシとハエが同じ生き物だというのはヘンではないですか? ――養老孟司
生命のしくみを突き詰めれば突き詰めるほど全体が見えなくなってくる ――養老孟司
五量体は実は「六量体」だった! 奇跡としか思えない。神様が設計したとしたら、相当マメな神様だ ――宮崎徹
新しい薬をつくるには、固定観念の壁を打ち破らなければならない ――宮崎徹

ネコやヒトを救うAIMを発見し、創薬に向けた研究を加速している宮崎徹氏が、鎌倉に住む恩師・養老孟司氏を訪問する中で語り合われる「科学のカタチ」。

目次

はじめに(宮崎徹)

 ー本書成立の裏舞台①

第1話ー 於 鎌倉 養老邸 2021年3月
 いにしえの「死」をいだく街、鎌倉
 いつもいた「まる」との別れ
 二人の獣医師との出会いから、ネコの体の「ごみ掃除」を研究
 なぜか哺乳類のうちネコ科だけにはAIMがはたらかない
 生命のしくみを突き詰めるほど全体像が見えなくなる
 「老化は病気」ならば、治療・予防で「百寿」を得られる
 ぎゅうぎゅう詰め社会で立ち話さえしなくなった日本の研究者
 これまでと異なる研究アプローチを唱えると嫌がられる
 飲み屋での話し合いのほうがよほど勉強になった
 教科書に描かれていた「正五角形」は「いびつな五角形」だった
 幼虫・蛹・成虫で姿を一変させるチョウは「共生の産物」だったのかもしれない

 ー本書成立の裏舞台②

第2話ー 於 鎌倉 養老邸 2021年5月
 新型コロナワクチン接種は「壮大な実験」
 専門家でないからこそ「ご破算で」ができる
 科学者と政治家の感染症対策会議は「バベルの塔」みたいなもの
 幼虫は幼虫としての一生を終えているのに……
 成虫にならず、幼虫のまま成熟して生殖しだす昆虫も
 なぜ、完全変態しなければならなくなったのか……
 昆虫のゲノム解析は、体が硬くてことのほかたいへん
 ゲノムを読めても「ネコがなぜいなくなるか」はわからない
 研究者のコミュニティでも「煮詰まり」感が
 感情のように「n=1」にしかなりえないような研究対象もある
 人間がクラシック音楽を「美しい」と感じる過程は……
 「a=b」をすべての子が納得できるわけではない
 『バカの壁』もAIMも、すんなり受け入れてくれる

 ー本書成立の裏舞台③

第3話ー 於 東銀座 時事通信社 2021年11月
 AIM研究への寄付金、2億円を超える
 幼虫・蛹・成虫でゲノム構造が異なっている点が多々あった
 「なぜ完全変態しなければならなかったのか」という謎は残る
 孵化した幼虫がすでに巨大なセンチコガネなどの甲虫類
 前に進むには固定観念を打ち破らなければならない
 研究者への憧れが薄れゆくなかでの科学研究の継承
 有望な医学生が、疲れたお医者さんになってしまう
 「なにも縛られない」ことに悩みをもつ子もいる
 情報過多が若い人のモチベーションを失くす
 研究は「芸事」、身体を動かして学ぶ機会を
 ランダムさには階層があり、自分の感覚と合えば心地いい
 システム化しようとする分、無秩序も生じてしまっている

巻末レポートー養老先生へのご報告
 ショウジョウバエにおける幼虫・蛹・成虫でのゲノム変化解析(宮崎徹)

おわりに(養老孟司)

著者プロフィール

養老 孟司  (ヨウロウタケシ)  (著/文

【養老孟司】(ようろう たけし)

神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。1995年、東京大学医学部教授を退官し、同大学名誉教授に。1989年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞。 著書に、『唯脳論』(青土社・ちくま学芸文庫)、『バカの壁』『超バカの壁』『「自分」の壁』『遺言。』『ヒトの壁』(以上、新潮新書)、『日本のリアル』『文系の壁』『AIの壁』(以上、PHP新書)など多数。

宮崎 徹  (ミヤザキトオル)  (著/文

【宮崎 徹】(みやざき とおる)

長崎県島原市生まれ。1986年東京大学医学部卒業後、同大病院第三内科に入局。熊本大大学院を経て、1992年より仏ルイ・パスツール大学で研究員、1995年よりスイス・バーゼル免疫学研究所で研究室を持ち、2000年より米テキサス大学免疫学准教授。2006年より東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター分子病態医科学教授。タンパク質「AIM」の研究を通じて、腎臓病や認知症をはじめさまざまな現代病を統一的に理解し、新しい診断・治療法を開発することをめざしている。2022年4月より一般社団法人AIM医学研究所 代表理事・所長。著書に『猫が30歳まで生きる日』(時事通信社)。

上記内容は本書刊行時のものです。