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それは私がしたことなのか
行為の哲学入門
発行:新曜社
四六判
282ページ
上製
定価
2,400円+税
- ISBN
- 978-4-7885-1344-0 COPY
-
ISBN 13
- 9784788513440 COPY
-
ISBN 10h
- 4-7885-1344-7 COPY
-
ISBN 10
- 4788513447 COPY
-
出版者記号
- 7885 COPY
- Cコード
-
C1010
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教養 単行本 哲学
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2013年8月
- 書店発売日
- 2013年8月2日
- 登録日
- 2013年7月12日
- 最終更新日
- 2013年9月10日
書評掲載情報
2013-12-29 |
朝日新聞
評者: 萱野稔人(津田塾大学教授) |
紹介
◆倫理的思考の故郷へ
サンデル教授の公開講義ブームに始まり正しい行為とは何かを問う哲学書が人
気です。こうした本では以下のような極限的事例が議論されます。「列車が暴
走し線路上に立つ5人を轢かんとしている。ただし、眼前のレバーを引けば列
車は1人しか轢かない別の線路へと入る。引くべきか否か、その選択はどんな
理論で正当化されるのか……」。しかし、ジレンマに陥った中での苦渋の選択
というものから、倫理について多くを学べるのでしょうか。我々の目指すもの
は、こうした状況で躊躇せず正しい行為を選び取れる、ということではないの
ではないでしょうか。筆者は、我々の理解から乖離しない倫理の解明に向けて、
自由意志の有無、意図と行為の関係、さらには義務や責任と運との関係といっ
た「行為」の深い謎へと切りこみます。ままならぬ世界で不完全な道徳行為者
として生きる人間の核心に迫る哲学入門書。著者は新潟大学准教授。
上記内容は本書刊行時のものです。