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出版者情報
カール・マルクス 未来のプロジェクトを読む
発行:新泉社
四六判
縦188mm
横130mm
厚さ23mm
重さ 400g
320ページ
定価
2,700円+税
- 初版年月日
- 2022年10月
- 書店発売日
- 2022年10月11日
- 登録日
- 2022年9月9日
- 最終更新日
- 2022年9月9日
書評掲載情報
2023-02-11 | 毎日新聞 朝刊 |
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紹介
資本主義の終わり方と、私たちの未来を考える
格差と貧困の拡大、疎外された労働の拡大……。
「資本主義の矛盾」の深化は、改めてマルクスを歴史の表舞台に押し出した。
現代的な視野からマルクスを再読することで、社会の現実を変革していくうえでの大きな沃野が開けてくる。
私たち自身の未来のプロジェクトを読み取るために――。
「資本主義の矛盾」が世界的規模で噴出し、職場内で、国内で、さらには国境を越えて競争に駆り立てられているのが、私たちが置かれている現状である。
「協同/協働」すること、シェアや分かち合い、贈与や互酬性などの再評価が進んでいる。それはまさに、私たちの生き方や社会の仕組み自体が問われているからだ。
「資本主義の終わり方」を考え直してみることは、私たちがこれからどう生きるのか、どのように行動したらいいのか、という実践的問題に直結する。
未来のプロジェクト――。ここから先は私たち自身が考える番だが、マルクスを再読することは、私たち自身の未来のプロジェクトを読み取ることなのである。
目次
第一章 ロックとマルクス――労働が所有権を基礎づける?
第二章 初期社会主義と奴隷制
第三章 労働と所有の不正義――貧困・疎外・奴隷制
第四章 贈与と分かち合い――グレーバー『負債論』をめぐって
第五章 アソシアシオン・個体的所有・貨幣
第六章 「ファーガスンとマルクス」再考
第七章 『経済学批判』序言――人間の社会と歴史についての一考察
第八章 資本主義の終わり方――『資本論』のポリフォニー
第九章 世界システム論とローザ・ルクセンブルク
第十章 東ドイツにおける社会主義と市民社会――言説史の試み
第十一章 その後の「市民社会」論
第十二章 戦後日本のマルクス研究
上記内容は本書刊行時のものです。