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歌は分断を越えて
在日コリアン二世のソプラノ歌手・金桂仙
発行:新泉社
四六判
248ページ
定価
1,900円+税
- 初版年月日
- 2019年2月28日
- 書店発売日
- 2019年2月26日
- 登録日
- 2019年2月6日
- 最終更新日
- 2019年2月15日
書評掲載情報
2019-05-25 |
朝日新聞
朝刊 評者: 寺尾紗穂(音楽家、文筆家) |
2019-05-19 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 佐川亜紀(詩人) |
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紹介
「南北の分断は決して他人事ではありえない時代に、東アジアの平和に向けて私たちはどのような道を見出すことができるのだろ
うか。
たったひとりの在日コリアン二世の歌が、分断を越える世界を思い描くための道標になると願うのは、無邪気な空想かもしれない。だが、願いなくして未来は描けない。
歌で人々をつなぐためにどんなに困難な状況でも与えられた役割に向き合い、分断の苦しみに寄り添いたいと願い続けてきた在日女性の生き様を見つめた。」
――本書より
「歌で〝故郷〞を届けたいと願っています」
大阪生まれの在日コリアン二世のソプラノ歌手として、朝鮮半島や日本に伝わる曲を歌い続ける金桂仙(キム・ケソン)。妻として、母として、嫁としての役割を生き、若き日に歌の道を諦め、48歳で音楽大学に入学し、歌手として再生した。元毎日放送ディレクターである著者がロングインタビューに基づく取材をおこない、そのライフヒストリーをはじめてまとめた。
朝鮮半島と日本、韓国と北朝鮮の「分断」。歴史の痛みに、歌で寄り添うことはできるのか。ひとりの在日女性の波乱万丈の生涯を通じて、多文化共生のあり方を問う。
目次
序章 ハングル・ウィンター・コンサートの会場で
第1章 在日コリアン二世の女性として
第2章 日本と朝鮮半島の歴史のはざまで
第3章 音楽大学で迎えた人生の第2幕
第4章 揺れる日本社会で――在日の子弟への思い
第5章 韓国・慶州「ナザレ園」への旅――残留日本人妻に届ける「故郷の歌」
第6章 神戸・長田の老人ホーム「故郷の家」――ともに分かち合える歌を
あとがき
年表
参考文献
上記内容は本書刊行時のものです。