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妖怪は繁殖する 一柳 廣孝(編著) - 青弓社
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妖怪は繁殖する (ヨウカイハハンショクスル)

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発行:青弓社
A5判
256ページ
並製
定価 2,400円+税
ISBN
978-4-7872-9181-3   COPY
ISBN 13
9784787291813   COPY
ISBN 10h
4-7872-9181-5   COPY
ISBN 10
4787291815   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0395  
0:一般 3:全集・双書 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2006年12月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2019年7月18日
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紹介

村・記憶・世間話の世界から飛び出して、小説・コミックス・映画・フィギュアなど、さまざまな文化現象のなかで増殖しつづける妖怪たち。私たちは、どのように妖怪を愛で/忌んでいるのか。妖怪の現在形から現代の闇を透かし見る「ナイトメア叢書」第3巻。

目次

「闇」への想像力をかきたてるために──「ナイトメア叢書」刊行にあたって 一柳廣孝

はじめに 一柳廣孝

第1章 妖怪と付き合う
 妖怪研究三十年──小松和彦インタビュー 小松和彦[聞き手:一柳廣孝/吉田司雄]
  1 現代によみがえる妖怪たち
  2 社会の写し絵としての妖怪ブーム
  3 妖怪を思考すること
  4 民俗学と記憶と妖怪と
  5 「異人」としての小松和彦
  6 そして、民俗学と妖怪の未来へ
 妖怪という文法──京極夏彦インタビュー 京極夏彦[聞き手:一柳廣孝/吉田司雄]
  1 妖怪研究の現在
  2 妖怪研究は不可能である
  3 妖怪とは、水木しげるが作ったものだ
  4 水木しげるの妖怪観
  5 妖怪を書く
  6 タイトルとボリュームと
  7 どの出版社で何を書くか
  8 メタ妖怪小説としての『豆腐小僧双六道中』
  9 『妖怪馬鹿』たち
  10 変質する妖怪
  11 表現に対するこだわり
  12 言葉のリズム

第2章 妖怪を語る
 果てしなき流れに身を投じ 化野 燐
 「妖怪」の要素──描くという視線から 東雲騎人
 実録怪談のなかの妖怪たち 中山市朗
 妖怪展にまつわる不思議な体験 湯本豪一

第3章 表象としての妖怪
 薄明を歩む──熊倉隆敏『もっけ』 一柳廣孝
  1 コミックスカバーの記号学
  2 ヒトと物怪のあいだ
  3 境界に佇むこと
  4 モノノケと語ろう
 怪猫映画の系譜学 志村三代子
  1 怪猫映画の変遷
  2 新興キネマの怪猫映画
  3 鈴木澄子という女優
  4 大映の怪猫映画
 「モノノケ」の奏でる音楽──初期ソウル・フラワー・ユニオンの音楽が問題にしたもの 広瀬正浩
  1 被災地に現れた「モノノケ」
  2 「モノノケ」の視覚化とアイヌへの関心──『カムイ・イピリマ』
  3 「モノノケ」への呼び掛け──『ワタツミ・ヤマツミ』
  4 「モノノケ」を表象することの限界
  5 主体としての「モノノケ」──モノノケ・サミットの実践
  6 まとめ

第4章 時代のなかの妖怪
 近世の怪異と知識人──近世前期の儒者を中心にして 木場貴俊
  1 近世怪異文化の大立者、林羅山
  2 怪異の唯物論的理解──貝原益軒をもとに
  3 怪異の唯心論的理解──『性理字義』の受容
 恋するオサカベ 横山泰子
  1 江戸?明治期のオサカベ物
  2 泉鏡花の『天守物語』
  3 岡本綺堂の『小坂部姫』
  4 現代歌舞伎の「恋するオサカベ」
 毛玉たちの沈黙、あるいはケサランパサランの独白 飯倉義之
  1 吾輩はケサランパサランである
  2 いかに珍重されたかは、今日に至るまでの名前の多さでわかる
  3 吾輩は昭和五十年来多少有名になったので
  4 ありがたいありがたい。
 ツチノコも繁殖する──「恐怖」から「愛玩」へ 伊藤龍平
  1 『逃げろツチノコ』の話し手たち
  2 ドラえもんとツチノコ
  3 ツチノコのキャラクター化

[連載]
ゆらぐフレームの内外(第3回)
 キング・コングになれなかった男 吉田司雄
真夜中のセクシュアリティ(第3回)
 いつか妖怪になる日──馴らされぬ怪異を求めて 久米依子
  1 〈妖怪愛〉の時代
  2 同胞としての妖怪たち
  3 怪異の無害化と共生──巌谷小波・宮沢賢治
  4 〈母〉という怪異──小川未明

第5章 妖怪をまなざす
 妖怪研究の現在 香川雅信
  1 妖怪研究の流れ
  2 妖怪と娯楽・サブカルチャー
  3 妖怪と怪談・幽霊研究
 「鏡花」の「怪異」について「語る」こと──田中貴子『鏡花と怪異』を読む 松村友視
  1 物語とは何か
  2 「怪異」のこわさとは何か
  3 物語りたいのは誰なのか

ブックガイド 諸岡卓真/川崎公平/横濱雄二/井上貴翔/成田大典

著者プロフィール

一柳 廣孝  (イチヤナギ ヒロタカ)  (編著

1959年、和歌山県生まれ。横浜国立大学教員。専攻は日本近代文学、日本近代文化史。著書に『〈こっくりさん〉と〈千里眼〉』(講談社)、『催眠術の日本近代』、編著に『オカルトの帝国』『「学校の怪談」はささやく』『心霊写真は語る』(いずれも青弓社)など。

吉田 司雄  (ヨシダ モリオ)  (編著

1957年、東京都生まれ。工学院大学教員。専攻は日本近代文学、文化研究。編著に『探偵小説と日本近代』、共編著に『機械=身体のポリティーク』『幻想文学、近代の魔界へ』『ホラー・ジャパネスクの現在』(いずれも青弓社)、『ディスクールの帝国』(新曜社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。