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ホラー・ジャパネスクの現在 一柳 廣孝(編著) - 青弓社
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ホラー・ジャパネスクの現在 (ホラージャパネスクノゲンザイ)

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発行:青弓社
A5判
242ページ
並製
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-7872-9178-3   COPY
ISBN 13
9784787291783   COPY
ISBN 10h
4-7872-9178-5   COPY
ISBN 10
4787291785   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0395  
0:一般 3:全集・双書 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2005年11月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2017年12月22日
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紹介

なぜ人は怖がりたがるのか──。小説から映画・マンガ・コミックスとあらゆる分野で定着したホラーというジャンルを総力検証して、現代社会における「闇」の変容を見定める「ナイトメア叢書」の第1巻。怪異を恐怖しながら快楽する批評空間への招待状。

目次

「闇」への想像力をかきたてるために──「ナイトメア叢書」刊行にあたって 一柳廣孝

第1章 新たなる怪異の発生──平山夢明インタビュー 平山夢明/一柳廣孝/吉田司雄

第2章 怪異を語る
 マサユメ体質 芳川泰久
 女が男に、男が女に 武田雅哉
 不可能な夢 稲生平太郎
 夢を妬む 遠藤 徹

第3章 怪異を読む
 土俗系ホラーの問題領域(ルビ:プロブレマティーク)──岩井志麻子における「オカヤマ」の表象 木村 功
  1 「ぼっけえ、きょうてえ」と「あまぞわい」の世界
  2 「依って件(ルビ:くだん)の如し」の世界
  3 「乞食(ルビ:ほいと)柱」の世界
  4 土俗系ホラーの問題系
 心霊からウイルスへ──鈴木光司『リング』『らせん』『ループ』を読む 奈良崎英穂
  1 底流としてのドーキンス
  2 流行としての「怖い話」
  3 アンチ・エイズ小説としてのウイルス系ホラー
 オカルト・ホラー小説がひらくもの──田口ランディ『コンセント』 生方智子
  1 オカルトの機能
  2 ホラーの位相
  3 読み解かれる隠喩
  4 〈主体〉のゆくえ

第4章 怪異を撮る
 地獄の佐分利信──黒沢清と「恐怖」の映画史 城殿智行
  1 レザーフェイスと佐分利信
  2 裏窓と桟橋
  3 チェーンソーとステテコ
 『女優霊』論──あるいは、映画の自己言及作用に潜む「魔」について 中野 泰
  1 怖くない幽霊
  2 『人面疽』
  3 フレーム
  4 始源の映画

第5章 怪異を描く
 起源のない富江と中心のないうずまき──伊藤潤二の描線・コマ・単一世界 高橋明彦
  1 不十分な原因と理由
  2 十分に圧倒的な画力(1)──描線
  3 十分に圧倒的な画力(2)──コマ割り
  4 起源のない富江
  5 中心のないうずまき
  6 伊藤潤二の非完結的単一世界
 今市子『百鬼夜行抄』論──民俗学に支えられたストーリー 田中励儀
  1 魅力的なキャラクター
  2 民俗学的素材の活用・反転
  3 演劇化・CDドラマ化
  4 幸田露伴・泉鏡花との関わり
  5 ノベルスとの交流

[連載]
真夜中のセクシュアリティ(第1回)
 オンナ霊のいないジャパニーズ・ホラーなんて! 久米依子
  1 親子物語となったジャパニーズ・ホラー
  2 女性霊が跋扈する時代
  3 霊のジェンダーは超えられるか?
ゆらぐフレームの内外(第1回)
 『八つ墓村』の現在形 吉田司雄

第6章 怪異を識る 澁澤龍彦
 死後の生──ゴシック/セクシャル・マイノリティ/サブカルチャー 跡上史郎
  1 「あの澁澤龍彦」と「この澁澤龍彦」
  2 ゴシックハートと小さな三島由紀夫たち
  3 ゴシックハートを超えて
  4 サブカルチャーとしての澁澤龍彦
 高田衛 見えない世界の案内者 小二田誠二
  1 上田秋成・曲亭馬琴
  2 幻想文学研究
  3 かさねと祐天
  4 『四谷怪談』をめぐって
  5 テキストの普及

第7章 怪異を編む
 「幻想文学」の頃 長山靖生
 「怪」と「幽」──「世界で唯一」VS「日本初」 清水 潤
  1 妖怪祭りの夏
  2 「妖怪マガジン」の変遷
  3 浸透する水木「妖怪」
  4 「怪談専門誌」の挑戦

ブックガイド 諸岡卓真/井上貴翔/川崎公平/成田大典/横濱雄二

著者プロフィール

一柳 廣孝  (イチヤナギ ヒロタカ)  (編著

1959年、和歌山県生まれ。横浜国立大学教員。専攻は日本近代文学、文化史。著書に『〈こっくりさん〉と〈千里眼〉』(講談社)、『催眠術の日本近代』、編著に『「学校の怪談」はささやく』『心霊写真は語る』(いずれも青弓社)、共著に『日本妖怪学大全』(小学館)など。

吉田 司雄  (ヨシダ モリオ)  (編著

1957年、東京都生まれ。工学院大学教員。専攻は日本近代文学、文化研究。編著に『探偵小説と日本近代』(青弓社)、共編著に『ディスクールの帝国』(新曜社)、『文化のなかのテクスト』(双文社出版)、共著に『「学校の怪談」はささやく』(青弓社)、『妊娠するロボット』(春風社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。