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アイドル・オーディション研究 太田 省一(編著) - 青弓社
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アイドル・オーディション研究 (アイドルオーディションケンキュウ) オーディションを知れば日本社会がわかる (オーディションヲシレバニホンシャカイガワカル)

芸術
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発行:青弓社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ20mm
重さ 420g
324ページ
並製
定価 2,800 円+税   3,080 円(税込)
ISBN
978-4-7872-7476-2   COPY
ISBN 13
9784787274762   COPY
ISBN 10h
4-7872-7476-7   COPY
ISBN 10
4787274767   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0073  
0:一般 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年9月2日
書店発売日
登録日
2025年6月24日
最終更新日
2026年2月14日
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書評掲載情報

2025-09-27 日本経済新聞  朝刊
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紹介

アイドル・オーディションの歴史をたどり、海外の事例も紹介して、選別の暴力性、ジェンダーをめぐる不均衡、消費の実態を明らかにする。アイドル文化のありように迫り、「集団から個へ」という日本社会の変化も浮き彫りにするオーディション・スタディーズ。

目次

序 章 オーディションから社会が見える――変わる日本のアイドル、そして〝戦後の終わり〟
太田省一
 1 オーディションは現在のアイドル文化、そして日本社会の変化を象徴している
 2 各時代を反映し、彩ってきたアイドル・オーディション番組
 3 本書の研究上の位置づけと全体の構成

第1部 アイドル・オーディション番組の歴史的変遷

第1章 アイドル・オーディション番組の原点『スター誕生!』――日本のアイドル文化はどのように始まったのか 太田省一
 1 「森田昌子」を見て応募した山口百恵
 2 『スタ誕』という番組――オーディション方法と誕生の背景
 3 どのようにして『スタ誕』からアイドル、そしてアイドル文化が生まれたのか
 4 合格者の性別、「人買い」バッシング、そしてクラス的一体感――『スタ誕』から読み取れること
 5 『スタ誕』と一九七〇年代

コラム 「出来レース」としてのオーディション――『夕やけニャンニャン』と「アイドル・オーディション」の解体 塚田修一

「審査員こそ、時代に審査されてるんじゃないかな」――中森明夫インタビュー 中森明夫 聞き手:太田省一

第2章 リアリティショーとしてのオーディション番組――『ASAYAN』がアイドル文化に残したもの 塚田修一
 1 『浅草橋ヤング洋品店』から『ASAYAN』へ
 2 二つのオーディション企画
 3 リアリティショーが創るモーニング娘。
 4 『ASAYAN』から生まれた「アイドル」
 5 モーヲタたちの視聴態度

「「人気者」を作ろう、とは思っていました」――タカハタ秀太インタビュー タカハタ秀太 聞き手:塚田修一/太田省一/辻 泉

第3章 K―POPサバイバル・オーディションにみる現代的なファン実践 田島悠来
 1 K―POPとは何か――日韓の関係性からその歴史的変遷をたどる
 2 K―POPサバイバル・オーディションというテクスト
 3 『BOYS PLANET』にみるファン実践のあり方
 4 多層化するメディア空間で形作られるファン参加型文化

コラム 一九五〇年代のオーディションと雑誌「平凡」「明星」――「コロムビア全国歌謡コンクール」と島倉千代子「この世の花」をめぐって 阪本博志

第2部 オーディション文化の諸相

第4章 オーディション番組としての『イカ天』――土曜深夜の「解放区」 小川博司
 1 テレビがポピュラー音楽をリードした三十年間
 2 テレビではみえてこなかったバンドブーム
 3 アマチュアバンドのコンテストとしての『イカ天』
 4 情報バラエティ番組としての『イカ天』
 5 インディーズからメジャーへ

第5章 〝私の推し〟のアイドルがスターになるとき――『まいど!ジャーニィ~』のオーディションにみる物語消費 小埜功貴
 1 ジャニーズ・オーディションの概要と、その模様を取り上げる番組・特集について 
 2 『まいど!ジャーニィ~』のオーディション特集を読み解く
 3 オーディションから見いだす現役アイドルのスター性について
 4 『timelesz project -AUDITION-』にみるスター創造の継承と再興――結びに代えて

第6章 イギリスとアメリカの「タレントショー」の展開 鈴木亜矢子
 1 音楽系タレントショー黎明期――『Popstars』から『Pop Idol』へ
 2 『The X Factor』――タレントショーの興隆
 3 『America’s Got Talent』『Britain’s Got Talent』――大衆に開かれた間口
 4 民主性とゴールデンブザー
 5 アメリカ――テレビへの移行『Amateur Night』
 6 『Star Search』
 7 イギリス・アメリカのタレントショーの考察

コラム 中国のオーディション番組――素人オーディションから芸能人オーディションへ 王思雨

第7章 世界に広がるオーディション/世界をつなぐオーディション 境 真良
 1 オーディションとオーディション番組
 2 わが国のオーディション番組
 3 オーディション番組のグローバリゼーション
 4 韓国のオーディション番組の進化
 5 オーディションと「アイドル」の親和性――日本―イギリス―韓国

「関わるすべての人間にとってのチャンスなんだと思います」――濵田俊也インタビュー 濵田俊也 聞き手:太田省一

第8章 オーディション番組という快楽――〈選ぶ/選ばれる〉エンタメの暴力性、その先へ 上岡磨奈
 1 〈選ぶ〉側の〝おじさん〟
 2 オーディションによって左右される人生
 3 オーディション番組と「悪編」
 4 正義感による誹謗中傷
 5 誰かから突き付けられたNoの行方
 6 人生を賭けるというエンタメ

「最終的には絶対に自分たちで選ばないと無責任だなと思って」――福嶋麻衣子インタビュー 福嶋麻衣子 聞き手:塚田修一/辻 泉/太田省一

終 章 オーディション・スタディーズに向けて――グローバル化する、立身出世〝趣味〟の時代 辻 泉
 1 「成功物語」のスターと「成長物語」のアイドル
 2 「推し」とは何か
 3 「立身出世〝趣味〟」としての「推し」

あとがき 太田省一/塚田修一/辻 泉

オーディション番組年表 王思雨/小埜功貴/權永慶/鈴木亜矢子/山内 萌

版元から一言

K-POPの世界的な人気獲得に刺激を受けて、グローバルな展開を志向する日本のアイドルも増えている。アイドルが文化として日常に根づき、「推し活」が活況を呈するいまを読み解くために、オーディション番組の変遷をたどり、日本独自のアイドルシーンの本質に迫るのが本書である。

まず、『スター誕生!』から『夕やけニャンニャン』『ASAYAN』までの代表的なオーディション番組をたどり、K-POPのサバイバル・オーディションとファン実践を取り上げて、オーディションの歴史の基礎知識をレクチャーする。

そのうえで、『イカ天』や旧ジャニーズのオーディション番組、アメリカ・イギリス・中国のオーディションのケーススタディーを通じて、各時代・各地域を彩ってきたアイドルとオーディションの関係性を整理し、理解を深めていく。

アイドル・オーディションに潜む選別の暴力性、ジェンダーをめぐる不均衡、ファンによる消費の実態を明らかにしてアイドル文化のありように迫り、「集団から個へ」という日本社会の変化も浮き彫りにする初の「オーディション・スタディーズ」。

著者プロフィール

太田 省一  (オオタ ショウイチ)  (編著

社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。テレビ、お笑い、アイドル、歌謡曲などメディア、ポピュラー文化の諸分野をテーマにしながら、戦後日本社会とメディアとの関係に新たな光を当てるべく執筆活動をおこなっている。著書に『萩本欽一 昭和をつくった男』『すべてはタモリ、たけし、さんまから始まった』『紅白歌合戦と日本人』(いずれも筑摩書房)、『「笑っていいとも!」とその時代』(集英社)、『水谷豊論』(青土社)、『木村拓哉という生き方』『中居正広という生き方』『社会は笑う・増補版』(いずれも青弓社)など。

塚田 修一  (ツカダ シュウイチ)  (編著

相模女子大学学芸学部准教授。専攻は都市研究、メディア文化論。編著に『大学的相模ガイド』(昭和堂)、共編著に『ガールズ・アーバン・スタディーズ』(法律文化社)、『国道16号線スタディーズ』(青弓社)など。

辻 泉  (ツジ イズミ)  (編著

中央大学文学部教授。専攻はメディア論、文化社会学。著書に『鉄道少年たちの時代』、共編著に『リフレクシブ・ライブズ』(ともに勁草書房)、『メディア社会論』『ファッションで社会学する』(ともに有斐閣)、『デジタルメディアの社会学』(北樹出版)、『趣味とジェンダー』(青弓社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。