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戦後ドイツに響くユダヤの歌 阪井 葉子(著) - 青弓社
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戦後ドイツに響くユダヤの歌 イディッシュ民謡復興

発行:青弓社
四六判
縦194mm 横151mm 厚さ20mm
重さ 320g
258ページ
上製
定価 2,600円+税
ISBN
978-4-7872-7423-6
Cコード
C0073
一般 単行本 音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年8月27日
書店発売日
登録日
2019年6月17日
最終更新日
2019年8月28日
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紹介

東方ユダヤ人が歌い継いできたイディッシュ民謡の歴史などを押さえ、多くのフォーク歌手へのインタビューも踏まえて、ユダヤ人の伝統歌謡がなぜドイツで歌われるのかに光を当てる。同時に、20世紀ドイツの社会・文化の変容をもあざやかに照らし出す。

目次

はじめに

第1章 生きること/うたうこと――ユダヤ人の生活のなかの音楽
 1 ヨーロッパ世界のユダヤ人――追放・隔離・殺戮
 2 『屋根の上のヴァイオリン弾き』の世界
 3 アシュケナジム社会のなかの歌手
 4 イディッシュ民謡の誕生
 5 ホロコーストの歌い手たち――ゲビルティグとグリック

第2章 ヴァルデック城 1964――フォークリバイバルのはじまり
 1 民謡を集める/伝える
 2 アメリカのフォークリバイバル運動
 3 ヴァルデック城フェスティバル
 4 イディッシュ民謡の「発見」――ペーター・ローラント
 5 ドイツの古城に響いたユダヤの歌声

コラム1 ワンダーフォーゲル運動とシュタイニツ民謡集

第3章 イディッシュをうたうフォーク歌手たち――贖罪をこえて
 1 ジャーマン・フォーク
 2 楡の木陰で――エスペ
 3 イディッシュ語を学ぶ少女ガビ
 4 軽やかな抵抗と諧謔
 5 「ゆっくりと進むしかない」
 6 ギターをかき鳴らして――ツプフガイゲンハンゼル
 7 フリッツとシュメッケンベヒャー
 8 表情豊かなパフォーマンス
 9 ツプフガイゲンハンゼル以降

第4章 イディッシュをうたう子どもたち――未来のための追想
 1 創意のひとマンフレート・レム
 2 イディッシュ歌謡への道
 3 ゲビルティグ作詞/レム作曲
 4 イディッシュ音楽フェスティバル
 5 ワークショップ「未来のための追想」

コラム2 ゲビルティグの歌にみるユダヤの音楽伝統

第5章 アムステルダムから東ベルリンへ――ユダヤ人歌手リン・ヤルダティ
 1 歌姫リン
 2 アムステルダムのユダヤ人
 3 アウシュヴィツを生きのびて
 4 東ドイツへの移住
 5 第三次中東戦争
 6 国外ツアーの日々
 7 山なす靴の歌
 8 次世代に受け渡されたバトン

コラム3 東ドイツのフォークリバイバル運動

第6章 再統一ドイツとイディッシュ歌謡――クレズマー音楽ブームのなかで
 1 移りゆくフォーク音楽シーン
 2 東ベルリンの歌手カルステン・トロイケ
 3 『忘れられた歌』――サラ・テネンベルクとの出会い
 4 自在なレパートリー、多彩な共演者たち
 5 ヤルダ・レープリングとユダヤ教
 6 クレズマー音楽の光と影
 7 そしてドイツのユダヤ音楽演奏はどこへ行く?

参考文献およびインタビュー記録

解題 伊東信宏

あとがきに代えて 三谷研爾

版元から一言

哀愁をおびた《ドナドナ》で知られるイディッシュ民謡――東方ユダヤ人がうたい継いできたこの伝統歌謡は、第二次世界大戦後、フォーク歌手たちによって取り上げられ、ドイツで広く知られるようになった。よりにもよって、ユダヤ人にとって「血塗られた国」となったドイツで。

20世紀初頭のアメリカに始まり、戦後ドイツにも波及したフォークリバイバル(民謡復興)運動、各都市でのフォークフェスティバル、さらにはドイツ再統一後のポピュラー音楽シーンを見通したとき、その全貌と意味が浮かび上がる。

イディッシュ民謡誕生の歴史などを押さえ、また多くのフォーク歌手へのインタビューも踏まえながら、「民謡」という視点から中東欧のユダヤ音楽に光を当てた貴重な成果。同時に、20世紀ドイツの社会・文化の変容をもあざやかに照らし出す。

著者プロフィール

阪井 葉子  (サカイ ヨウコ)  (

1961-2017年。専門はドイツ文学・音楽民俗学。博士(文学)。元・大阪大学大学院文学研究科助教。共著に『民謡からみた世界音楽』(ミネルヴァ書房)、『ドイツ文化を担った女性たち』(鳥影社)、共訳に『楽器と身体』(春秋社)など。

三谷 研爾  (ミタニ ケンジ)  (

大阪大学大学院文学研究科教授。専門はドイツ・オーストリア文学。著書に『世紀転換期のプラハ』(三元社)、『境界としてのテクスト』(鳥影社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。