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日本の家族のすがた 木戸 功(編著) - 青弓社
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日本の家族のすがた (ニホンノカゾクノスガタ) 語りから読み解く暮らしと生き方 (カタリカラヨミトククラシトイキカタ)

社会一般
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ20mm
重さ 315g
312ページ
並製
定価 2,600円+税
ISBN
978-4-7872-3548-0   COPY
ISBN 13
9784787235480   COPY
ISBN 10h
4-7872-3548-6   COPY
ISBN 10
4787235486   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年11月19日
書店発売日
登録日
2024年9月20日
最終更新日
2024年11月21日
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紹介

日本家族社会学会が実施した大規模なインタビュー調査(NFRJ18質的調査)から得られた家族にまつわる語りやデータから、夫婦間の葛藤、離婚後の実際、子育ての関わり方、親やきょうだいとの距離感など、日本の家族生活のリアルを浮き彫りにする。

目次

序 章 NFRJ18質的調査と戦後日本の家族変動 木戸 功
 1 研究プロジェクトと調査の概要
 2 日本社会の家族変動

第1部 家族になる/家族と別れる

第1章 結婚の選択における親の影響 齋藤直子
 1 親が結婚に「口をはさむ」ことは当たり前か
 2 結婚における親の影響
 3 親による結婚の期待
 4 親や周囲が結婚のタイミングを後押しする
 5 親とカップルの関係性のこじれ
 6 男性の経済的不安定さに対する懸念
 7 結婚差別

第2章 妊娠先行型結婚の語りにみる世代差 永田夏来
 1 一九九〇年代から二〇〇〇年代初頭――妊娠先行型結婚の過渡期
 2 二〇〇〇年以降――妊娠先行型結婚の安定期

第3章 離婚の語りにみる日本夫婦の親密性 大森美佐
 1 調査協力者の紹介
 2 離婚経験の語りと離婚への意味づけ

第4章 離別女性の生活再建――サポートネットワークを中心に 安藤 藍
 1 離婚時に子どもはおらず、再婚していないケース
 2 離婚時に子どもがいて、再婚していないケース
 3 離婚時に子どもがいて、再婚したケース

第2部 子どもを育てる/家事をする

第5章 世代間比較の語りからみる親であるという経験 松木洋人
 1 子どもの意思の尊重と親による教育的な関わり
 2 教育費の支出と「ノーマルな子ども期」を提供する責任

第6章 夫の家事・子育てをめぐる妻のジレンマ 鈴木富美子
 1 現状を受け入れて、何とかやっているケース
 2 夫の関わり方を受け入れられず、夫への気持ちが冷めてしまったケース
 3 家事・子育てをめぐる夫との関係性が変わる兆しがみえるケース

第7章 家事に向き合う男性の意識――損得や快苦や繁閑とは異なる家事の規定要因 須長史生
 1 男性の家事参加をめぐる状況
 2 インタビュー対象者について
 3 インタビューの結果
 4 思考の転換・きっかけのスイッチ

第8章 子育て主婦とキャリアの見通し――中断から再就職の間で 里村和歌子
 1 そこそこ働く
 2 家族プランの優先
 3 仕事をしていないことの負い目
 4 社会から取り残されていく感じ
 5 パートという最適解
 6 新自由主義と子育て主婦

第9章 家族は余暇をどう過ごしているのか――What game shall we play today? 戸江哲理
 1 余暇から家族を考える
 2 家族にとっての余暇の過ごし方の意義
 3 家族の余暇を分類する
 4 家族の年月とともに移ろう余暇の過ごし方
 5 親子で受け継がれる余暇の過ごし方
 6 人生を楽しむ・家族で楽しむ

第3部 家族と老いる/家族を思う

第10章 成人後の親子関係――実の親・義理の親と関係が「よくない」人の語りから 田中慶子
 1 成人後の親子関係への注目
 2 先行研究
 3 成人子の語りから
 4 親子関係が「よくない」ことを語ること

第11章 介護・相続にみる中年期以降のきょうだい関係とアンビバレンス 吉原千賀
 1 アンビバレンスの顕在化と介護・相続
 2 介護・相続のなかのアンビバレンスとその対処
 3 次世代のきょうだい関係のために

第12章 「仕事を辞めること」の語りと夫婦関係 水嶋陽子
 1 退職をめぐる相互作用過程へのアプローチ
 2 「仕事を辞めること」をめぐる語り
 3 退職後の活動からみた夫婦関係

第13章 高齢期の人生回顧――団塊世代は職業・家族をどのように振り返るのか 笠原良太
 1 問題設定
 2 分析視角・方法・データ
 3 定年まで勤め上げた/勤め上げなかった経験の意味――団塊世代男性の人生回顧
 4 専業主婦/就業継続の意味と夫婦での大病経験――団塊世代女性の人生回顧

結びにかえて 木戸 功/松木洋人/戸江哲理

版元から一言

日本で近代家族が普及した1950年代から70年代、それが成熟した80年代、そして大きな変革があった90年代以降――戦後日本の家族関係はどのように形成され維持されてきたのか。現在の日本で、家族生活はどのように営まれているのか。

本書では、日本家族社会学会が実施した大規模なインタビュー調査(NFRJ18質的調査)から得られた家族にまつわる豊富な語りやデータに基づき、日本の家族のすがたを多角的に浮かび上がらせる。

幅広い世代の語りを「結婚と離婚」「子育てと家事」「中高年期のライフステージ」という視点から丁寧に分析して、夫婦間の葛藤、離婚後の実際、子育ての関わり方、親やきょうだいとの距離感など、いまの家族生活のリアルを照らし出す。

著者プロフィール

木戸 功  (キド イサオ)  (編著

神奈川県生まれ。聖心女子大学現代教養学部教授。専攻は家族社会学。著書に『概念としての家族』(新泉社)、共著に『よくわかる家族社会学』(ミネルヴァ書房)、論文に「家族社会学と質的研究」(「家族社会学研究」第23巻第2号)など。

松木 洋人  (マツキ ヒロト)  (編著

兵庫県生まれ。早稲田大学人間科学学術院教授。専攻は家族社会学。著書に『子育て支援の社会学』(新泉社)、共編著に『岩波講座 社会学 第10巻 家族・親密圏』(岩波書店)、論文に「食物アレルギーのある子どもとその家族を支援する実践の論理」(「三田社会学」第29号)など。

戸江 哲理  (トエ テツリ)  (編著

大阪府生まれ。神戸女学院大学文学部准教授。専攻は家族社会学、コミュニケーション論。著書に『和みを紡ぐ』(勁草書房)、共著に『基礎からわかる社会学研究法』(ミネルヴァ書房)、論文に「子育て仲間を「する」」(「フォーラム現代社会学」第20号)など。

上記内容は本書刊行時のものです。